進化を極めた新型ドローン “DJI Air 3” DJI認定ストアスタッフが実際に飛ばしたレビューを最速公開します!
こんにちは。DJI認定ストア東京虎ノ門の池田です。
DJIの新製品発表会に参加すること。それはセキド入社前からの私の夢のひとつでした。今回ついに新製品発表会に招待され、品川の DJI JAPAN に行ってきました。この記事では当日の様子や、そこで初公開された新製品 DJI Air 3 について紹介したいと思います。
ということで今回は、Air 3 についての速報レビューコンテンツとなっております。基本スペックはもちろんのこと、実際に飛ばしたり、ズーム機能を試してみたり、、、と色々触ってみましたので、ぜひお読みください。Miniシリーズからグレードアップしたい方や、「ドローンはちょっと久しぶりだけどまたやってみたいな」という方には、Air 3 は特におすすめの1台です。今作は近年のDJI製品の中でも特に完成度の高い1台に仕上がっているので、初心者さんから玄人さんまで幅広い方にマッチすると言えるでしょう。
Air 3 FlyMore コンボ (DJI RC 2)
+フライトチケット+microSD[256GB]
なお、先代の DJI Air 2S については以下にて特集しております。あわせて目を通してみてください。
1インチセンサー搭載のシン・ドローン「DJI AIR 2S」
襲来!最速実機レビューはこれだ!
DJI Air 3の基本スペック
Air 3 は2023年7月25日に発表・発売された、DJIの新型ドローンです。価格は税込129,800円からで、飛行時間は最大46分と Air 2S のおよそ1.5倍です。Air 3 の機体重量は720gで、Mini 3 シリーズと Mavic 3 シリーズのちょうど中間くらいですね。
商品ラインナップは大きく分けて3つです。
もっともお求めやすいシンプルなセットDJI Air 3(RC-N2付属)【賠償責任保険付】
税込129,800円
予備バッテリーや充電ハブ、バッグが付いて、価格を抑えてたっぷり撮れる!DJI Air 3 Fly More コンボ(RC-N2付属)【賠償責任保険付】
税込165,000円
ディスプレイ付き送信機のFly More コンボ、全部のせセットDJI Air 3 Fly More コンボ(RC 2付属)【賠償責任保険付】
税込187,000円
いずれもセキドオンラインストアにて販売しております。初回入荷は限りがありますので、誰よりも早く使いたいという方は今すぐお買い求めください。
DJI Air 2S との違い
従来機との相違点もおさらいしておきましょう。分かりやすいポイントに絞ると、下記の4点がアップグレードされました。
1. 飛行時間
2. カメラ
3. 障害物センサー
4. 送信機
では、ひとつずつ見ていきましょう。
1. 飛行時間
Air 2S の最大飛行時間は31分で、名機 Mavic 2シリーズと並ぶ「30分の壁を越えたドローン」として爆売れしてきました。今作 Air 3 の最大飛行時間はなんと46分、約1.5倍長くなりました。これは Mavic 3シリーズにも匹敵するスタミナですね。バッテリー1本あたりの飛行可能時間が長いので、1フライトで多数のカットを撮ることも叶います。ホームポイントから撮影目的地が遠くても、これだけ余裕のあるバッテリーなら今までよりもっと安心して飛ばせそうですね!ちなみに100Wなら1本あたり60分でフル充電できるので、バッテリー3本揃えておけば交換しながらずっと飛ばし続けられる計算になります。この場合プロポは地上給電してください(笑)
2. カメラ
今作のカメラは特徴的な2眼レンズを採用しています。センサーサイズはいずれのレンズも1/1.3インチで、Air 2S の1インチより少しだけ小型化していますが、フルモデルチェンジに伴ってレベルアップしたCMOSセンサーと画像処理能力、明るいレンズが良い仕事をしてくれますので、心配はいりません。こちらの詳細は次の段落で解説します。
3. 障害物センサー
安全は何より大切ですよね。Air 2S の障害物センサーは前後と下方の3方向検知でした。今作 Air 3 では左右と上方向を加えた全方向の障害物を検知できるセンサーを採用しており、より安全性が向上しています。実際にフライトケージの中で飛ばしてみましたが、細い糸でできたネットを検知して機体がブレーキを掛けていましたので、現場でも大活躍するものと予想されます。ケージでのテストフライトの様子は、最後に動画も載せています。
4. 送信機
最後は送信機です。Air 2S には RC-N1 という画面なしモデルの送信機が付属し、オプションで DJI RC を追加購入することで画面付きモデルの送信機に乗り換えが可能でした。今作 Air 3 のFly More コンボでは、RC-N1 と RC の後継機である “RC-N2” と “RC 2” のいずれかを選べるようになりました。購入時からディスプレイ付き送信機も選べるのは嬉しいですよね。また、Air 3 に合わせてモデルチェンジした2種の送信機はアンテナの本数を増やし、映像伝送機能がより強固になりました。話すと長いので、詳細は写真と共に後述します。
DJI Air 3:外観レビュー
1. 本体
まずはサイズ感をみるために、600mlのペットボトルと比べてみました。Air 2S からは100g程度増量しているだけあり、サイズ感はひとまわり大きな印象を受けます。Miniシリーズでは耐風性能が心配になることが時々ありますが、このくらいのボディサイズだと安心感がありますよね。もうすでに欲しいです。
背中の部分に「dji」のロゴマークがあります。
機体尾部のカバーを開くと、充電・通信用のUSB Type-C端子とmicroSDカードのスロットがあります。
2. カメラ
カメラは初代 Mavic 3 のようなデュアルレンズを採用し、上下に2つのレンズが並んでいます。2つのレンズは上から70mm f/2.8の中望遠カメラと24㎜ f/1.7の広角カメラで、センサーサイズはいずれも1/1.3インチCMOSとなっています。最大画素数は48MPです。カラーモードは10-bit D-log Mにも対応しており、カラーグレーディングなどにこだわる方にもおすすめできる1台に仕上がっています。これは気になりますね!そろそろ買わない理由が見当たらなくなってきました。
とはいえ「1/1.3inchってセンサー小さくない?」
とも思いましたが、わかりやすく製品紹介していただいたDJI JAPANのKさんによれば「ソフトウェア処理とレンズ性能がアップし、総合的な性能が向上したので、今までよりさらに鮮明な撮影が可能になった」とのこと(Kさん、私の突っ込んだ質問にも丁寧にお答えいただきありがとうございました!!)。さらにセンサーサイズが揃ったことにより、カメラを切り替えても色味や解像感の差がない撮影が実現しているそうです。広角カメラ・中望遠カメラでそれぞれ撮影した映像を1本の動画の中で混ぜて使っても違和感がなく、完成度の高い作品が期待できるとのこと。そして価格が抑えらているのは Mavic 3 Pro の中望遠カメラとも共通のセンサーを使うことによる量産効果もあるそうです。これはアツいですね!気になるセンサー問題も解消したので、記事の公開とともにポチろうと思います。
ちなみに実際に触ってみたところ、カメラの可動域は-90°~+60°で、上向き方向の撮影にも力を入れています。また Mini 3シリーズのようにInstagramやTikTokに適した縦向き撮影が可能で、こちらはクロップにより対応するとのこと。カメラが回転するわけではないようです。9:16のクロップ後でも2.7Kの画質を維持できるので、全く問題なさそうですよね。
3. バッテリー
新設計のバッテリーは、機体尾部から水平方向にスライドして挿入する形になっています。ここは Phantom 4シリーズや、Mavic 3シリーズと似ていますね。垂直方向に上からバッテリーを取り付ける Air 2S と比べると、大きく構造変更が取られています。このデザインもカッコイイですね!
これがバッテリー充電ハブです。ケースにもなる構造で、持ち運びもかさばらないのがいいですね。欲しいです。最大3本同時に設置することができ、残量の多いバッテリーから順番に1本ずつ充電します。さらに新たに追加された機能として、複数のバッテリーから残量の多い1本に電力を移行する集電機能も搭載しています。外部からの充電が難しい環境で楽しみな機能ですね。
ハブ内のバッテリーを取り出すときは、充電ハブについている黒いボタンを押しながら引き抜きます。スタイリッシュな設計にワクワクします・・・買うなら Fly More Combo かな?という気分になってきました。
4. プロペラ
プロペラは Mavic 3 シリーズによく似たデザインで、工具を使わずに交換できるクイックリリースプロペラを採用しています。かわいいオレンジ色の先端部はゴム製で安心です。万が一回転中のプロペラに触っても、軽い擦り傷で済む…かもしれません。(十分気を付けて取り扱ってくださいね!)
5. 送信機
新型の送信機も見ていきましょう。Air 3 は、画面なし送信機の RC-N2 と、画面内蔵送信機の RC 2 が対応しています。DJI RC 2 には RC Pro のような折りたたみ式のアンテナがついています。ディスプレイの明るさは DJI RC と同じ700ニトです。なお通信方式がO4という新しい方式に進化したため、Air 3 は今のところ RC Pro には対応していないそうです。
なお、RC 2 は RC と同様に有線での画面出力やライブ配信には対応していないとのことでした。前述の通り、2023年7月現在、Air 3 は RC Pro に対応していないので画面出力にはしばらく苦労しそうです。対応するのが待ち遠しいですね!
また、RC-N1 と RC に比べてアンテナの数も増えているそうです。両機は1トランスミッター2レシーバーだったのに対し、RC-N2 は 2トランスミッター2レシーバー、RC 2 は 2トランスミッター4レシーバー へとグレードアップしました。今までよりさらに通信の安定性が向上すること間違いナシです!
ちなみに RC 2 の単品販売についても今後計画されているそうです。価格は未定とのこと。
6. ソフトケース
収納面も気になりますよね。バッチリ見てきました。 Fly More Combo に付属するソフトケースはこちらです。DJI JAPANに聞いたところ今作は軽量化に力を入れたそうで、見た目に反してとても軽いなと感じました。やっぱり買うなら、RC 2 が付属したFly More Combo ですね?!
ケースを開けてみました。内装はクッション性があり、ドローンを立てて入れられるように仕切りがついています。
ロック部分と肩紐です。体格にあわせて、肩紐の長さを調整することができます。肩当てがついているので、長時間の移動でも疲れにくそうですね!ますます欲しくなってきました。
DJI Air 3:フライトレビュー
すでにアクティベート済みの機体が用意されていたので、DJI JAPAN本社内のフライトケージで飛ばしてみました。新型送信機でのフライト体験、ワクワクしますね。購買意欲がそそられます。
実際の動画もご覧ください。ホバリングがピタッ!とキマッており、GPSなしの屋内でも抜群の安定性を有しています。
ご購入相談はコチラ!
いかがでしたでしょうか。写真や動画を通して、Air 3 のイメージをお伝えできたのではないかと思います。
DJI認定ストア東京虎ノ門では、7月26日(水)より Air 3 の店頭展示・販売を開始予定です。当日販売できる在庫もご用意いたしますので、ぜひご来店ください。みなさまのお越しをお待ちしております!