こんにちは。セキドの池田です。
近年のDJIドローン、特に産業向け・農業向けの機体では「自動飛行」が多く利用されています。事前に計画した飛行プランをドローンにアップロードすると、そのルート通りに飛んで仕事をこなしてくれます。もはや夢のような技術ですよね。自動飛行はお値段数百万円の機体に限定された機能かと思いきや、実は Tello でもそれに近い体験が可能なんです。試してみたくありませんか?
ということで今回は、トイドローン Tello を自動飛行させる方法について説明します。ブロックプログラミングを使って、どなたでも気軽にチャレンジできますよ。Telloとスマホがあれば簡単にできる内容になっておりますので、ご自宅にTelloがあるという方はぜひチャレンジしてみてください。
準備するもの
準備物はいたってシンプルで、以下の2点があればOKです。
・Tello
・スマホもしくはタブレット
操作に使う端末には、Tello EDU Appのインストールをお願いします。当該のアプリは以下のダウンロードセンターから入手できますので、ご確認ください。
Android端末をお使いでAPKファイル形式でアプリをダウンロードした方は、インストールを行うためにさらに別のアプリが必要です。「APK Installer」というアプリが無料で公開されていますので、そちらを使ってインストールを完了してください。
Tello EDU Appの操作
それでは、アプリの操作方法を確認してみましょう。ブロックプログラミングを行う場合、左下の黄緑色のアイコンをタップします。ちなみに赤は手動操縦、紫は編隊飛行(Tello EDUのみ対応)を行う場合に使うアイコンです。
ブロックプログラミングを行う画面に入ったところです。プログラムを組むだけなら、 Tello と接続しなくても行うことができます。組んだプログラムは左下のアイコンから名前を付けて保存して、呼び出しも可能です。プログラムが完成したら、 Tello と接続した上で「タップしてスタート」を押すとフライトが始まります。
まずは左側にあるコマンドをドラッグして、「タップしてスタート」の下にくっつけてください。プログラムは左下にあるボタンから保存と呼び出しも可能です。プログラムができたら、 Tello とアプリを使っている端末をWi-Fi接続し、実際に飛行させることが可能です。
静止画だけでは理解しづらい部分もあるかと思いますので、操作手順のわかる動画をご用意しました。アプリ起動→Telloと接続→ブロックプログラミングの組み方、という手順をiPadで行ったものを画面録画したものです。参考にしてください。
実際に飛ばしてみた
それでは、実際に自動飛行をさせてみましょう。今回は2パターンの飛行ミッションを作成しました。
1つ目は前後に2回フリップするもの、2つ目は進行方向に機首を向けて正四角形を描きながら飛ぶものです。どのようにミッションを組んでいるかもあわせて公開しています。
パターン1.前後フリップ飛行
まずは前後フリップのフライトです。ブロックプログラミングでは、下記のようにミッションを作成しました。
実際にフライトさせてみましょう。Telloならではのフリップを使い、大胆な動きを出してみました。
パターン2.正四角形を描きながら飛行
お次は正四角形を描きながらのフライトです。今回は進行方向に機首を向け、着陸時は離陸時と同じ方向に機首を向けるように指示を入れました。
なおミッションはこのように作成しています。また今回は使っていませんが、「繰り返し」コマンドを使ってもよいと思います。ぜひ想像力をきかせて効率よくプログラミングしてくださいね。
こちらをフライトさせると、下記のような動きになります。
GNSSが捕捉できない機種なので、飛行しているときにラインがわずかにブレたり、方向転換しながら若干位置がズレたりしていますが、こちらは仕様の範囲内と考えます。数㎝単位での制御が必要な場合には向きませんが、「はじめてやってみる!」ということであれば全体像はざっくりつかめると思います。
ドローンの導入相談ならおまかせください!
いかがでしたでしょうか。 Tello は思った通りに動いてくれましたか?ぜひさまざまなプログラミングにチャレンジしてくださいね。
弊社セキドでは Tello はもちろんのこと、高度な自動飛行が可能な産業用・農業用ドローンも販売しております。全国各地で実演会や講習会も実施しておりますので、ぜひ皆さまのご参加お待ちしております!