ドローン測量用の最新カメラモジュール DJI Zenmuse P1 / L1 の機能をご紹介します！

北村

CATEGORY : 産業用ドローン

UPDATE : 2020/10/29（木）

TAG : DJI Zenmuse L1 DJI Zenmuse P1 Matrice 300 RTK 測量

こんにちは、セキドの北村です。

今回は2020年10月15日に発表された、 DJI Matrice 300 RTK に搭載できる新製品「DJI Zenmuse P1」及び「DJI Zenmuse L1」についてご紹介させて頂きます。

こちらの新製品を搭載することで、ついに Matrice 300 RTK も高精度な測量に対応しました！
これを待ち望まれていたお客様も多かったのではないでしょうか。

それでは主な特徴を解説していきます。

DJI Zenmuse P1 とは？

Zenmuse P1は、業務用ドローンのフラッグシップモデル Matrice 300 RTK 用に設計され、地理空間データ収集に特化して設計された航空測量用フルサイズセンサーカメラです。

45MPのフルサイズ低ノイズ高感度センサーを搭載し、レンズは「24 / 35 / 50mm 単焦点レンズ」を付け替えて使うことができます。

地上基準点がない場合でも、水平 3cm / 垂直 5cmと高い精度を実現し、さらに1回の飛行で 3km²範囲と広域をカバーすること可能です。

さらに、精度向上に有利なメカニカルシャッターを搭載、マイクロ秒レベルでモジュール間の時間を同期する刷新された TimeSync 2.0システムを採用しており、リアルタイムの位置と方向を補正する技術と組み合わせることで、cmレベルでの精度の高いデータの取得が可能となります。

DJI Zenmuse P1 詳細

DJI Zenmuse L1とは？

Zenmuse L1は、DJI初の航空測量向けレーザースキャナーです。Livox製LiDARモジュールが組み込まれており、70°FOV、高精度IMU搭載、超軽量で、さらに3軸ジンバルスタビライザーに 1インチCMOSセンサーとメカニカルシャッターを備えた 20MPカメラが搭載されている点が特徴です。

リアルタイムでカラー点群モデルを生成したり、一度の飛行で広大な領域（最大2km²まで）の点群データを取得することができます。

毎秒240,000点の点率と190mの測定距離（反射率10%、100klx）により、今までにない容易さと速度で、高品質のLiDARデータを取得することができます。

保護等級 IP44により、雨や霧などの悪天候条件下でも作業することができ、LiDARモジュールのアクティブスキャン方式により、暗い低照度環境でも飛行が可能です。

また、林冠や枝葉の植生も簡単に見通すことができるめ、農業や林業へ活用することができます。

DJI Zenmuse L1 詳細

進化したスペック・機能の詳細は？

Zenmuse P1

・スマートオブリークキャプチャー機能

スマートオブリークキャプチャー機能は、Phantom 4 RTK に搭載されていたオブリーク機能が進化しものです。

以前のオブリーク機能では、真上、前・後、左・右の5箇所から撮影する必要があり、撮影時間が膨大にかかっていました。
しかし、このスマートオブリークキャプチャー機能は、カメラが自動的に角度を変え、さまざまな角度で写真を撮ることによって、1フライトで3Dモデルに必要な写真を撮ることができます。

こちらはカメラの角度が変化している際の画像です▽

・スマートデータ管理

自動飛行時の各ミッションのファイルに、任意の名前の指定や時間の関連図けが可能となります。

また、GNSSデータ等が保存されているファイルが生成されるようになり、画像メタデータにはカメラの内因性および外因性パラメータとRTKのステータスが含まれます。

Zenmuse L1

・ポイントクラウドライブビュー機能

ポイントクラウドライブビュー機能では、取得した点群データをリアルタイムで送信機の画面に表示することが可能となります。
そのため、現地で取得した点群データの確認ができ、作業効率の向上が見込めます。

・計測機能

スマート送信機上に表示される点群データ上で、指定した場所の縮尺等を図れる機能です。
これによりPCのデータ取り込み専用のソフトで処理をしなくても、簡易的な調査であればスマート送信機上ですぐに計測ができます。

Zenmuse P1 / L1 の詳細が気になる方は

最新のドローン測量用カメラモジュールのご紹介はいかがでしたでしょうか。
Zenmuse P1 は、スマートオブリークに対応して、従来のカメラよりも応用範囲が広がっています。Zenmuse L1 は、可視光カメラを一体型にすることで高精度な色付けも可能になり、単なるレーザー測量機を超えた仕上がりになっています。このあたりはDJIらしい進化と言えますね！

まだまだ情報の少ない新製品「Zenmuse P1 / L1」ですが、セキドでは近日中に実機を用いた検証結果を公開予定です。

また、いち早く購入をご希望のお客様は、下記の問い合わせフォームよりお見積りのご依頼をいただけましたら、納期や金額が確定しだいお見積書を送付させて頂きます。
ぜひご検討くださいませ。

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