FEELWORLD 高輝度外部モニターと水中ドローンを使った運用方法を紹介します
こんにちは。水中ドローン担当の森上です。
今回は、前回の記事でも少しご紹介した、実際の点検業務で必要不可欠な水中ドローン運用時の外部モニター活用方法について、高輝度外部モニター FEELWORLD LUT7 と水中ドローン QYSEA FIFISH/CHASING、それぞれの組み合わせで紹介いたします。
前回の記事はコチラFIFISH E-GO でどのくらい鮮明に見えるかをテストしました
高輝度外部モニターはどんな場面で必要?
送信機のスマホ画面が見づらい
以下のような条件下では、送信機に付けたスマートフォンやタブレットの画面では水中からの映像が見えづらいことがあります。そんな場合には高輝度外部モニターが効果的です。
・送信機のスマホ/タブレットの輝度が1000nit(ニト)以下
・スマホ画面に保護シートを貼っている
ちなみに「nit(ニト)」とはディスプレイの明るさを表す単位で、他にもルクス(照度)やルーメン(ある面を通過する光の明るさ)など明るさを表す様々な単位がありますが、nitはある方向からみた単位面積の明るさ、輝度を表す単位です。
<参考>
・iPhone 13/14 :最大輝度800nit/ピーク輝度1200nit
・iPhone 15/15Pro :最大輝度1200nit/ピーク輝度2000nit
・FEELWORLD LUT7 :2200nit
点検業務において複数人でモニターを確認する必要がある
一般的に水中ドローンの運用は、2名以上でおこなうのが原則です。1人は送信機を操縦し、もう1名はテザーケーブル操作を行います。ただし、流れの速い海や河川、深度が高く完全な目視外での操縦が必要となる環境下では、複数名でモニターを確認してチームで検討したり、判断を下す役割と送信機の操縦に集中する役割で人員を分ける必要があります。そういった場合は3名以上でモニターを確認する必要があるため、外部モニターを設置した運用が必要です。
高輝度外部モニターに実際に映してみる
外部モニターの設置に必要なもの
水中ドローンで外部モニターを使用するために必要なものは、それぞれ以下のとおりです。
[QYSEA FIFISHで必要なもの]
送信機にHDMIのポートが無いため、別売りオプションのHDMI BOXが必要となります。
・FEEL WORLD LUT7
・FEEL WORLD LUT7対応バッテリー(SONY NP-F970バッテリー推奨)※LUT7本体とは別売
・FIFISH HDMI BOX
・FIFISH付属の送信機充電器もしくはモバイルバッテリー(HDMI BOX用)
・三脚
・送信機
[CHASINGで必要なもの]
送信機にHDMIのポートがあるため、直接外部モニターとHDMIケーブルで接続することができます。
・FEEL WORLD LUT7
・FEEL WORLD LUT7対応バッテリー(SONY NP-F970バッテリー推奨)※LUT7本体とは別売
・三脚
・送信機
外部モニターの接続方法
[QYSEA FIFISHでの接続方法]
1. FEELWORLD対応バッテリーをLUT7本体背中側に取り付けます。今回はバッテリー2個で運用しました。
2. LUT7本体背面右下の[HDMI IN]にHDMIケーブルを差し込み、FIFISH HDMI BOXとつなげます。
3. HDMI BOX前面のUSB-Cポートにモバイルバッテリー(またはFIFISH付属の送信機充電器+HDMI BOX付属のUSB to USB-C ケーブル)をつなぎます。
4. HDMI BOX右側面のEthernetポートにMini USB to ethernet ケーブルで送信機をつなげば準備完了です。
[CHASINGでの接続方法]
1. FEELWORLD対応バッテリーをLUT7本体背中側に取り付けます。
2. LUT7本体背面右下の[HDMI IN]にHDMIケーブルを差し込み、CHASING送信機のHDMIポートとつなげば完了です。
FEELWORLDモニターと送信機スマホ画面を比較
比べてみると、高輝度モニターはかなり鮮明に映るのがわかります。先にも述べたように3名以上で運用する場合、高輝度モニターは非常に便利です。2名で運用するときはテザーケーブル係がモニター画面を確認して指示を出す運用が一般的です。
水中の橋梁部分もはっきりと。
この日は稚魚がたくさんいました。
HDMI BOXの設定方法
HDMI BOX接続後のアプリ操作手順はこちらのQ&Aページや説明動画をご覧ください。
操作や映像が体験できる実演会を開催
今回は水中点検業務で高輝度外部モニターを併用する利点について紹介いたしました。ぜひ今回のレポートをご参考いただき、ご不明な点やご質問があればお気軽にセキドまでお問合せください。
またセキドでは、今回使用した水中ドローン FIFISH V-EVO/E-GO を現場を想定した特設コースで実際に操縦していただき、操作感や撮影した映像が確認できる水中ドローン無料体験会を開催しております。「水中ドローンってどんなもの?」といった疑問が解消できるイベントですので、皆さまのご参加をお待ちしております!
今回使用したFEELWORLDの高輝度外部モニターはこちらFEELWORLD LUT7