DJI ドローン|PGYTECH SUBLUE HOBBYWING 総代理店 セキドオンラインストア

こんにちは。セキドの大下です。
災害対応の現場やテレビ番組などのメディアでも目にする機会の増えた、小型で使い勝手の良い水中ドローンが普及し始めて4年ほど経ちますが、最近、水中ドローンについて視界不良に関するお問い合わせがとても増えております。以前から視界不良の課題を解決してくれる製品は存在し、メーカーオプションとしても用意されていましたが、水中ドローン本体よりも価格が高いこともあり、ご紹介をしても導入に至るケースはほとんどありませんでした。担当としても、提案するにはリアリティがなく身近な存在では無い事に、「なんとかならないか」と思う日々が続いていました。

そんな中、先日小型水中ドローンを製造するChasing社より、視界不良の環境で役立つ音響ソナー「CHASING PING 360 SONAR KIT M2 M2 PRO用/PRO MAX用」の発売が発表されましたので、今回はこちらの新製品についてご紹介いたします。

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課題となっていた価格についてはオープンプライスで、詳細はお見積りでのご提案となりますが、前述したこれまでのソナーと比較して約1/3程度に抑えられています。

 

水中ドローンのもう一つの課題

音響ソナーの登場で、視界不良時の運用について見通しが付きそうな水中ドローンですが、その前にもう一つよくお問い合わせいただく「水中ドローンの測位」について、オプションを使った解決策をご紹介いたします。

水中での位置を確認するには

水中ドローンの操縦を経験した方であれば誰もが体感することとして、水中ドローンの位置がわからなくなることがあります。空のドローンであれば目視&GPSなどの衛星測位システム(GNSS)によって位置が把握できますが、水中では目視できる範囲は限られ、GNSSも使えません。投入場所からコンパスと睨めっこしながら、方角を確認し、テザーケーブルがどれくらい出ているか、深度がどれくらいになっているか、という事を整理しながら自分の頭に3Dマップを作ってオペレーションする必要があります。

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見通しが良い水中環境では、対象まで潜航するのにそこまで気を使う事はないのですが、視界不良の場合は、頭の中に描いた3Dマップを頼らないとならず、なんとも「宝探し」にも似たような気持ちになります。

そこで「宝探し」が難しいというお客様には、QYSEA社の水中ドローン FIFISHシリーズに用意された「U-QPS 水中測位システム」というオプションをおすすめさせていただいています。GNSSほどの精度はありませんが、水中ドローンがどの辺りを潜航しているのかを、地上もしくは船舶に固定した音響装置によって確認できます。1m前後のズレを伴うため精度についてはご愛嬌という事で。

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QYSEA FIFISH PRO U-QPS水中測位システム(V6 PLUS/EXPERT兼用)QYSEA FIFISH PRO U-QPS水中測位システム
(V6 PLUS/EXPERT兼用)

ただし、視界不良の際は目的地まで辿り着けたとしても、1mから30cm程度まで近寄らないと対象物の形状がわからないことも。実際はこちらの動画のように対象物に近寄って確認したうえで、対象に添いながら可視光カメラ(通常の搭載カメラ)で確認することになります。

 

音響ソナーの効果

水中での測位については、水中測位システムを使うことである程度解消できましたが、対象の調査・確認という意味では視界の限られたカメラ頼みとなってしまいますので、ここで音響ソナーの出番です。音響ソナーが搭載されていれば、遠方からでも対象物がある事を確認でき、さらに形状を把握することができるので、どうやって潜航するとベストな調査や撮影が可能かを考えることもできます。

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これまでは可視光カメラ映像と水深・方角といった限られた情報をもとに、半分は勘に頼っていた様な水中ドローンの操縦ですが、音響ソナーを搭載する事は、補助装置として相当に優秀なパートナーを手に入れた事となり、これらのような効果が期待できます。

・撮影時間の短縮
・要救助者の捜索
・夜間など照明によるバッテリー消耗が早い環境での時短捜索

 

音響ソナーの技術とは?

音響ソナーは、水中で周辺に向かって音波を発信し、その反射波を受信することで、周囲の物体や環境の情報を得る技術です。この技術は非常に奥深く、アメリカを中心として様々な検証・実証が始められています。参考記事として、BlueRobotics社のブログが非常にわかりやすくまとめられていますので、ぜひご参考ください。なおブログは英語のため、翻訳機能を活用してご覧ください。

Understanding and Using Scanning Sonars
スキャンソナーの理解と使用[BlueRobotics公式サイト]

 

動画で見る音響ソナー

ブログの内容はかなり詳細に迫った内容のため、わかりにくかった方もいらっしゃると思います。実際の利用シーンと機能がイメージできるメーカーによる紹介動画と導入ガイドも、ぜひご覧ください。

・紹介動画

・導入ガイド

なお、こちらの低価格音響ソナーは、CHASING M2 PRO と M2 PRO MAX に搭載が可能です。

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CHASING M2 PROには別途ドッキングステーションが必要になりますのでご注意下さい。

また、このほかのオプションとして、長時間の作業に対応するオプションバッテリーや、冷寒地や雨天でのオペレートが多い方にモニター付き防水コントローラーがおすすめです。

 

水中ドローンについてのお問い合わせは?

今回ご紹介した「水中測位システム」や「音響ソナー」を含め、水中ドローンは業務や用途、使用環境に応じて様々な選択肢がございます。また、安心して水中ドローンを利用できるよう、適切なトレーニングやサポートもご提供しています。水中ドローンの導入をご検討されていたり、具体的な仕様などご不明な点がありましたら、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。

水中ドローン・ROV お問い合わせフォーム

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