「産業機マスターにオレはなる!」第3弾 赤外線カメラの画像ってどうやって温度見るの?!DJI Thermal Analysis Toolを使ってみました
こんにちは。DJI CAMPインストラクターの池田です。
今回は、 DJI が提供している熱画像分析・処理ソフト DJI Thermal Analysis Tool を使ってみました。「DJI Thermal Analysis Tool って無料らしいけど、どんなことができるの?」ということに答える内容となっております。
DJI Thermal Analysis Tool を使ってみたい方はもちろん、これから DJI Matrice 300 RTK や DJI Matrice 30T の導入をお考えの方、そして9月27日に発表されたばかりの最新機種 DJI Mavic 3 Enterprise シリーズ をご検討中の方にもぜひご覧頂きたい内容となっております。
DJI Thermal Analysis Toolとは?
DJI Thermal Analysis Tool(サーマルアナリシスツール)とは、DJIが提供している無料ソフトです。R-JPEG(アール・ジェイペグ)と呼ばれる、温度情報を記録した特殊なJPEGファイルを分析・処理することができます。つまるところ、実はパソコンにデフォルト設定されている写真ビューワーで赤外線画像を見るだけでは、細かな温度情報って見られないんですよ。
Thermal Analysis Tool は、現在Windows7、Windows8、Windows10でのみ使用可能で、残念ながらMacでは使えません。2022年9月27日にリリースされた最新版 DJI Thermal Analysis Tool 3 .0では DJI Mavic 3 Enterpriseシリーズ 、DJI Matrice 30T、Zenmuse H20T、Zenmuse H20N、Zenmuse XT S、DJI Mavic 2 Enterprise Advanced に対応しています。
DJI Thermal Analysis Toolのインストール方法
まずは DJI のダウンロードセンターにアクセスしましょう。なお、繰り返しになりますが2022年9月現在はWindows7、Windows8、Windows10に対応しています。残念ながらMacでは使えませんのでご注意ください。
リンク先に飛ぶと、こんな画面になります。英語アレルギーの方、一瞬びっくりするかもしれませんが、細かい部分は分からなくても大丈夫です。ダウンロード時は、exeファイル形式かzipファイル形式を選ぶことができます。インストールデータが圧縮されいるかどうかの違いですので、よくわからないという方はexe形式でダウンロードしてください。
ダウンロードした、インストーラーを立ち上げると言語選択画面に移行します。英語と中国語から選択できるようになっています。今回はEnglishでやってみます。
言語をプルダウンから選択し、[OK]をクリックすると次に進みます。
選択した言語でのセットアップに進みます。続けるには[Next>]をクリックします。
次はソフトの利用規約です。だいぶ親しみにくさを感じますので、Google翻訳がおすすめです。内容を確認後、[I Agree]をクリックすると次に進みます。
ソフトのインストール先のフォルダを設定します。指定したいフォルダがある場合は[Browse…]から選んでください。通常は特に指定せず問題ありません。[Install]をクリックすると、インストールが始まります。
インストールのステータス画面に進みます。パソコンのスペックによってはインストールに数分程度かかります。
ソフトのインストールが終了するとこちらの画面が表示されます。[Run DJI Thermal Analysis Tool 3 V3.0.0]の表示にチェックボックスにチェックが入った状態で[Finish]をクリックすると、ソフトが起動します。
こちらがソフトを起動したところです。ダウンロードからインストールまでの手順は以上となります。
Thermal Analysis Tool を使ってみた
では、ここから先は実際のソフトの使い方を説明します。
先ほどの起動画面か、一度終了された方はデスクトップ上に生成されたアイコンをダブルクリックして、DJI Thermal Analysis Tool を起動してください。
起動するとこちらの画面が表示されます。左上の[Add Folder]をクリックして、赤外線画像ファイルの入ったフォルダーを読み込んでください。
読み込むとその下の[My Folders]に入ります。[Date]の欄では日付別にデータが整理されます。
読み込んだ写真を1回左クリックすると、画面右側に詳細なパラメーターが表示されます。最高・最低温度、撮影機種のレンズ情報などが記録されています。
画像をダブルクリックすると、更に詳しく画像を見ることができます。選択範囲の温度情報や、指定温度範囲内だけを色付けするなどの操作も可能です。
手の表面温度を確認してみました。左側の上から2番目の現在地マークのようなアイコンを選んだ状態で、温度を見たい場所を1回左クリックすると温度情報を確認することができます。今回は33.5℃と出ていますね。このあたりの操作は直感的に進めていただけると思います。
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いかがでしたでしょうか。業務用ドローンというと、「なんだか高額だし、使い方も難しそうだな・・・」といった親しみにくさを感じるかもしれませんが、実は使い方は単純で便利なんだ!ということが伝わると嬉しいです。設備の点検や調査などの業務を効率化するため Zenmuse H20シリーズや DJI Matrice 30T の導入を検討されている方や、より詳しいソフトの使い方のご相談等はぜひ弊社セキドまでお気軽にお寄せください。
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