DJI RS シリーズの映像伝送システム RavenEye の設定・使用方法を徹底紹介
こんにちは。セキドの平井です。
今回は、DJI から発売されたばかりの DJI RS 2 / RSC 2 のオプションで、RS 2 / RSC 2 Pro Combo に付属する DJI Ronin RavenEye(レイヴンアイ) 映像伝送システム について解説していきたいと思います。
本体だけでも充分に高性能な RS 2 / RSC 2 ですが、この RavenEye を使用することによって性能を最大限に発揮することができます。
「まだ使っていない!」「実際の使い勝手はどうなんだろう?」という方はぜひこの記事を参考に試してみてくださいね。
DJI Ronin RavenEye 映像伝送システム とは?
RavenEye は一言でいうと、カメラからの映像をスマートフォン/タブレットに伝送できる、ワイヤレストランスミッターです。
従来までの Roninシリーズでは、カメラ映像を他のモニターで確認するためには、状況に応じて外部モニターやトランスミッターなどの映像伝送装置を別途用意する必要がありました。
それが、この RavenEye を使用することで、そういった機材が一切必要なく、お手持ちのスマホが外部モニターに早変わりします。
また RavenEye を使用することによって、ActiveTrack や ForceMobile といった関連する機能をフル活用することができます。
※ RavenEye とお使いのカメラとの互換性は、下記のリストをご確認ください。
RavenEye 映像伝送システム 対応カメラリスト[PDF]
RavenEye を使用するための設定方法
それでは DJI RS 2 を使って RavenEye を使うための設定方法を紹介いたします。
RavenEye の取り付け
まずは RavenEye をジンバルに取り付けます。
バランス調整
次に、ジンバルにカメラを搭載してバランス調整を行います。
DJI RS 2 / RSC 2 のバランス調整の方法は、こちらの動画をご確認ください。
ケーブル接続
付属の HDMIケーブルで RavenEye とカメラを接続します。
続いて、付属の L型USB-Cケーブルで、ジンバル本体と Raven Eye を接続します。
このときはHDMI端子の隣りにあるUSB-Cポートではなく反対側にあるUSB-Cポートに接続してください。
ジンバル本体側は、画像の USBポートが3つ並んでいる部分の一番下に接続します。
ちなみに3つの USBポートは、上のカメラマークが RSSコントロール用、次がフォローフォーカス用、下が RavenEye またはフォローフォーカス用となっています。
※ DJI RSC 2 の場合
DJI RSC 2 の場合は、赤丸の部分に USB-Cケーブルを接続します。
Recなどのカメラコントロールをジンバルで行う場合は、対応した RSSケーブルでジンバル本体とカメラを接続してください。
一通りケーブルを接続すると重心が若干変わっていますので、再度バランスの微調整を行ってください。
ここまでで、Raven Eye の取り付けは完了です。
次は、スマートフォン側でアプリの設定を行っていきます。
Roninアプリの接続方法
ジンバル本体とカメラ、Raven Eye、それぞれ電源を投入します。
Roninアプリを立ち上げると次の様なポップアップが表示されるので、「OK」をタップしてスマートフォン側の Wi-Fi設定でスマートフォンと RavenEye を接続します。
Wi-Fiの SSIDは、RavenEye 本体の電源ボタン右隣に記載されています。
初回接続時に、Wi-Fiのパスワードを求められる場合があります。
パスワードは SSIDと同様に、Raven Eye 本体の電源ボタン右隣に記載されています。
スマートフォン側の Bluetooth設定を「OFF」にします。
この状態で Roninアプリを立ち上げると自動的に画面が切り替わり、Roninに搭載されているカメラ映像がスマートフォンに表示されます。
これで接続は完了です。
Raven Eye の操作画面の構成は?
次にアプリの操作画面(レイアウト)を説明していきます。
接続したスマートフォンの画面では、下記 10点の操作・確認が可能です。
「戻る」「センタリング」「リモートコントロール」
「RavenEye アシスタント」「露出確認」「バッテリー残量」
「システム設定」「撮影モード切替」「シャッターボタン」「プレビュー」
1. 戻る
Roninアプリの画面に戻ります。
2. センタリング
再度、センタリングを行います。
3. リモートコントロール
Force Mobile / 仮想ジョイスティックなどの設定が行なえます。
4. RavenEye アシスタント
ゼブラパターン / フォルスカラー / フォーカスピーキング / LUTの適用などを行うことができます。
5. 露出確認
対応カメラであれば、シャッタースピード、F値、ISO感度の確認変更が行えます。
6. バッテリー残量
RavenEyeのバッテリー残量表示です。
7. システム設定
グリットやアスペクトマーカー、キャッシュの設定など細かい設定を行うことができます。
8. 撮影モード切替
対応カメラであれば動画/静止画の切り替えを行います。
9. シャッターボタン
動画/静止画の撮影を行います。
赤丸が動画モード、白丸が静止画モードです。
システム設定でキャッシュ設定を有効に設定すると、元データとは別に端末側にプレビュー用のキャッシュデータの記録ができます。
10. プレビュー
動画/静止画のプレビューが行えます。
ActiveTrack の使用方法
アプリの画面上で、画角を調整してトラッキングを行いたい人物や対象物を選択して対角に画面上をなぞります。
対象が緑色の枠で囲まれれば、設定は完了です。
あとは自動で、対象物をトラッキングしてくれます。
DJI RS 2 なら本体だけで ActiveTrack 可能
また、RS 2 では、ジンバル本体で ActiveTrack の設定が行なえます。
まずはジンバル本体のディスプレイを、上から下に向かってスワイプします。
RavenEye とジンバル、カメラが正しく接続されているとカメラ映像が表示されます。
真ん中に白い枠が表示されていますので、対象を枠の中に捉えて、トリガーボタンを1度押します。
対象が認識できれば白枠が緑枠に変わりトラッキングが開始します。
いかがでしたでしょうか。
DJI RS 2 / RSC 2 に合わせて追加された映像伝送システム Raven Eye の設定方法は以上です。お持ちのスマホで様々な設定・操作が可能になり、これまで以上にこだわりの撮影が可能になりますのでぜひご検討ください。
お得なオリジナルセットなど DJI RSC 2 / RS 2 の一覧はこちら!
DJI RS シリーズ 一覧
DJI認定ストア 東京虎ノ門にはデモ機の用意がございますので、「設定方法がよくわからない?」という方や「気になるけど、実際にどんな精度で使えるんだろう?」という方は、ぜひお気軽にご来店ください。
お客様のカメラを搭載して体験することも可能です!