プロと素人は何が違うの?!ドローン撮影のコツ、伝授します!!
DJI認定ストア 東京虎ノ門の吉田です。
今回は、誰でもプロのような動画が撮影できるとっておきの方法をご紹介したいと思います。
外出の自粛が要請されるなか、おうちでも室内でも応用できる空撮テクニックです。
こんな時こそ改めて細かな機能をしっかり覚えて、ステップアップするためにぜひお試しください!
プロと素人が撮る空撮の違いとはっ?!?
私は空撮ストーカーなので、毎日舐めまわすようにSNS上の空撮動画を監視しているのですが、やはり撮るのが上手い人というのは、空撮映像の中に動きを混ぜこんでいる事が多いです。
『 これは何故でしょうか? 』
当たり前な話ですが、空撮映像というのは空からの視点に固定されます。
空からしか撮っていないんですから、当然と言えば当然なんですけど。
そうすると、機体を回転しながら撮ったり、急上昇してみせたり。
そういう風に動きを付けながら撮影しないと単調な映像になりやすくなってしまうんですね。
『 ならどうしていくか? 』
単純です。単調な撮影にならないようにするには、旋回や上昇を混ぜこんでいけばいいのです。
これを意識するだけで、一気にプロのような映像作品に近付ける事ができます。
度胸が大事?! 効果的な室内空撮の方法を解説っ!!
ドローンを使用した撮影方法には色々なものがありますが、今回は室内、屋外問わず使いやすいものをご紹介していきます。
紹介する全ての撮影テクニックに言えるコツですが、まず機体の飛行モードを「トライポッド」もしくは、「Cine Smooth」に設定します。
これらは機能は共通の特徴として、機体の挙動を低速化+スティック感度を鈍くする効果を持っています。
狭い室内では些細な操作ミスが機体衝突へと発展しますので、ゆっくりと飛行できるモードが向いているという事ですね。
ちなみに、屋外の撮影でもこの飛行モードは非常に有効です。
ドローンというのは、皆さんが考えられている以上に高速で飛行している為、速度を考えずに撮影をしてしまうと、画面酔いを引き起こしてしまうんです。
なお、今回の撮影に使用した Mavic Mini にも低速飛行用の Cine Smooth が搭載されています。
横切り撮影
俯瞰状態で被写体を横切るように撮影する手法はよくあるパターンですが、室内撮影においても有効な飛行方法です。
速度を一定に保つ必要がありますので、飛行の際は送信機スティックのコントロールに注意しましょう。
回転上昇
こちらも俯瞰状態での撮影ではありますが、横切り撮影よりも動きの多い飛行方法になりますので、視聴者を飽きさせない効果があります。
ただし、使いすぎると画面酔いの原因になるほか、操作には一定の技量が必要となります。
この飛行方法のコツですが、できればモード1での操作をお勧めします。
モード2の場合は、左スティックのみで旋回と上昇をコントロールしますが、モード1であれば左右のスティックを使用して操作する事が可能です。
私は普段モード2で飛行していますが、この撮影方法に関してはモード1にしています。
ただ、在りがちなミスですが、ここから別の飛行方法に移る場合は、絶対に操作モードの切り替えを忘れないようにしてください。
ターン
横水平移動と旋回を同時に入力する事で、機体は弧を描くように飛行します。
どんな現場でも比較的使いやすい映像素材が撮影できますので、導入部~クライマックスまで好きなタイミングで使用していけます。
弧を描く範囲はスティックの入力度合いによって変化していきますので、ある程度慣れておきましょう。
後退上昇
ドローンと言ったらこれ!といっていいほど数多くのテレビ番組で使われている王道の飛行方法です。
それっぽくやるだけなら、正直ドローンを触って10分程度の方でも出来るレベルですが、突き詰めると意外と奥が深く、スティックコントロールの上達にも繋がります。
こういった動きのある素材を組み合わせていくと、狭く色味も単調な店内でも、見ていて飽きない映像に仕上げる事ができます。
DJI Flyアプリを使ってこれらの映像を編集致しましたので、是非ご覧ください。
DJI Flyアプリの編集方法については別記事にてご紹介しております。是非ご覧ください。
Mavic Mini の簡単動画編集には DJI Fly アプリがオススメ!(解説動画付き)
飛行方法だけじゃない?!
アプリ設定で空撮をさらに撮りやすくする方法‼︎
飛行方法以外にも空撮の質を大きく変える方法があります。
それはDJI製ドローンを操作する上で欠かせない、アプリケーションの飛行設定です。
DJI Fly や DJI GO4 の高度ジンバル設定には、「ジンバルピッチ速度」=カメラを上下に動かす際の速度を設定できる項目が存在します。
この設定ですが、撮影中にカメラを速く動かし過ぎてしまうと画面酔いの原因にもなりますので、ゆっくりとカメラが動く低数値の設定がオススメです。
その他に、「ピッチの滑らかさ」=ジンバル操作ダイヤルから手を離した後の、惰性による動きの割合を変える事もできます。
こちらはある程度動き続けてくれた方が、編集時に他の動画と繋げやすくなりますので、大きめの数値に設定しておく事をオススメします。
惰性が大きい=のり代が広くなるという訳ですね。
こういったDJI製ドローンの飛行設定については下記の記事にて詳しくご紹介しております。
DJI認定ストア店員が教えるドローン空撮前に
チェックすべき撮影設定とは!
これであなたもプロ級の腕前になれるはず!!
ほかにも様々な飛行方法がありますが、とりあえず今回ご紹介した撮影方法をマスターすれば、山だろうと海だろうと室内だろうと、どんな状況でも対応可能になるはずです。
とにかく視聴者が飽きない事と、スティック操作の繊細さを突き詰めていってください。
今回の撮影では Mavic Mini を使用しましたが、もう少し広いスペースであれば、Mavic 2 でも問題ありません。
紙という紙は飛び散りますが、、、
飛行の際は、くれぐれも怪我と事故にお気を付けください!!