高性能水中ドローン BlueROV2 による実証実験 No.1
こんにちは!セキドの中島です。
こちらの記事では、神奈川県 三浦半島逗子沖で行われた、水中ドローン「BlueROV2」を使った水中撮影の実証実験の様子をレポートをいたします。
※本記事の内容は公開時(2018年11月)の情報となります。現在提供可能な内容と異なる場合がございますのでご了承ください。
実証実験は、選りすぐりの操縦技術を持つセキドスタッフにより行われました。
BlueROV2 とは
BlueROV2 は、低価格かつ高い機動性をもった高性能ROVです。6つのスラスター(動力装置)を有し、整備性の高い機体構造で、拡張性も充分に用意されています。調査・点検はもちろん、研究活動にも最適な水中ドローンです。
BlueROV2 の主な特徴
BlueROV2 の主な特徴は、下記の通りです。
・1080p HDライブビデオカメラ
・調査、点検、研究に最適化された設計
・針路、深度は自動で補正保持
・Windows/Mac ともに利用可能な、シンプルなユーザーインターフェイス
・将来的な拡張性や独自機材搭載のためのペイロード基部
・最大深度100m、最長300mのテザーケーブルが利用可能
・現場でも交換可能な大容量バッテリー(18000mAh リチウムイオンバッテリー)搭載
低価格かつ高い機動性をもった高性能ROV(水中ドローン)で、6つのスラスターを有し、整備性の高い機体構造で拡張性も充分に用意されています。同価格帯のROVの中では考えられなかった高機動で安定した滑らかな動作を実現。針路・深度は自動で補正保持可能なため、水中の一定の場所に留まり、調査を行うことが可能です。
実証実験は神奈川県 三浦半島逗子沖で実施
神奈川県三浦半島逗子沖の海上で、運動性能、カメラ、オペレーションなどの確認を行いました。三浦半島逗子沖の天気は、曇りのち晴れ、波は少し高めでした。
実証実験の内容
今回の実証実験では、下記の内容を行いました。船の上は寒く、船酔いもするので大変でした。
・深度20mスポットの調査
・深度100mスポットの調査
・橋脚点検を想定したデモ
・船底点検を想定したデモ
実証実験の詳細
深度20mスポットの調査
ルアーを使用して、目標物をカメラのファインダーに収め続けるオペレーションを実施しました。潮の流れを強く感じましたが、姿勢制御が強力に作用するため、目標物を見失わずに定点に留まり続ける事ができました。
LEDライトを消しても、深度20m付近での視界は非常に良好です。
LEDライトの明かりで魚が寄ってきます。
このスポットでは、カワハギが多く見られました。
深度100mスポットの調査
潜水開始から7分ほどで深度105.6mの海底へ到着しました。潜行中はプランクトンやクラゲなども視認できて、カメラの性能は充分であることが確認できました。水深100mともなると、ライトがなければ暗い世界となりますが、LEDライトによりチンアナゴらしき生物が生息しているのも視認することができました。
うねりは強く感じましたが、姿勢制御装置も作用し操縦に大きな影響は及ぼしませんでした。
深度105.6mの海底はパウダー状の砂に覆われています。小魚、チンアナゴらしき生物も確認できます。
BlueROV2の操作は、船内でモニターを見ながら簡単にできました!
船上から海中の鮮明な映像が確認できるROV(水中ドローン)を使った水中探検、これは非日常の楽しさがありながら潜水業務の効率やコスト、安全性を大きく改善する可能性を感じるものでした!
次回は橋脚点検などの本格点検をレポートいたします。
BlueROV2 を使用した橋脚・船底点検 実証実験 No.2
水中ドローンを使った撮影や調査点検について、もっと詳しい情報や機材選定のご相談、お見積もりのご依頼は、お電話またはお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。導入から運用までしっかりとサポートさせて頂きます。