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こんにちは。セキドで産業向け製品を担当する吉田です。今回は、セキドで新たに取り扱いを開始した、3Dスキャナを中心とした XGRIDS社の製品について紹介いたします。

xgrids Lixelシリーズ取り扱い開始_01

 

XGRIDS とは


XGRIDS は中国に拠点を置く企業で、主にGoogleやApple、DJI出身のチームメンバーで構成されています。現実世界とデジタル世界の架け橋を築くことに取り組んでおり、小規模から大規模の高精度3Dモデルの構築を支援するソフトウェアやハードウェア(3Dスキャナーなど)を提供しています。

 

XGRIDS の製品を使うと何ができるのか?

XGRIDS が開発・製造するハードウェアは、主にハンディ3Dスキャナーと呼ばれるものです。正確には「マルチSLAMハンディースキャナー」といい、LiDAR SLAMやVisual SLAMを組み合わせてSLAMを行うことにより、それぞれのデメリットを補い合うことでより精度の高いスキャンが可能になります。

「SLAM」についての詳しい説明はこちらのコンテンツをご覧ください。

自動運転車や自律走行ロボットなどで使われる
SLAM(スラム)とは?

 
具体的な活用シーンは後述しますが、今までは三脚で設置するTLS(地上型レーザースキャナー)を使用する必要があり、以下の手順を行う必要がありました。

ターゲットを設置
 ↓
スキャナーを設置
 ↓
ターゲットのスキャン
 ↓
周辺環境のスキャン開始(約2~3分掛かる)
 ↓
数m移動
 ↓
最初からの手順を繰り返す

この方法では、建物や建築現場、施設の屋内/屋外エリアをマッピングするのに、かなりの時間と労力が掛かってしまいます。しかし、マルチSLAM技術を搭載した XGRIDS のハンディースキャナーなら、手で持ちながら対象の周囲を数分間歩くだけで、高精度な3Dデータを完成させることができます。手作業によるターゲットやスキャナーの設置が不要なため、時間も費用も抑えることができます。

 

XGRIDS の製品ラインナップ

Lixel L2

XGRIDS製品の中でもハイエンドなマルチSLAMハンディースキャナーで、スキャン性能が異なる2種類のモデルがあります。

1. Lixel L2-32:有効範囲300m&毎秒640,000点スキャン可能

2. Lixel L2-16:有効範囲120m&毎秒320,000点スキャン可能

最大重量1.9kgで、1TBの大容量ストレージを内蔵しており製品単体でスキャンを行うことができます。有効範囲が広いほどSLAMが安定し、取得点数が多いほど点密度が上がります。さらに多彩なアクセサリーによってドローンに乗せることも可能です。

XGRIDS Lixel L2 スタンダードパッケージ (16チャンネル)XGRIDS Lixel L2 スタンダードパッケージ (16チャンネル)

XGRIDS Lixel L2 スタンダードパッケージ (32チャンネル)

 

LixelKity K1

本体重量1㎏の小型マルチSLAMハンディースキャナーで、有効距離40m、毎秒200,000点スキャンが可能です。360度カメラが内蔵されているため、アクセサリーを追加で取り付ける必要がありません。

XGRIDS LixelKity K1 スタンダードパッケージXGRIDS LixelKity K1 スタンダードパッケージ

 

XGRIDS Lixelシリーズの特徴

高精度なスキャンデータ

XGRIDS のハンディースキャナーは、トリプルポジショニング(LiDAR/Visual/RTK)によって複雑な環境でのスキャンが可能です。


 

一体型設計

ハンディースキャナーは本体が一体型設計になっており、コンパクトで持ち運びやすい設計となっております。他社の製品では三脚とスキャナー、バッテリーを別で持ち運ぶ必要がありましたが、XGRIDS Lixelシリーズは片手で持ち運ぶことができます。


 

後処理ソフト LixelStudio

LixelStudio によって点群の後処理やノイズの除去、点群のリモート共有、パノラマデータとの比較など様々な処理を行うことができます。


 

Lixel CyberColorによる3DGSデータの作成

もう1つの後処理ソフト Lixel CyberColor(LCC)では、「ノイズの除去」「点群のメッシュ化」「3DGS(3D Gaussian Splatting)データの作成」など、他にも様々な処理が行えます。

実際のデータはLCCサイトで確認できます。

東京駅の3DGSデータ

Lixel CyberColor_01_s

 

XGRIDS Lixelシリーズの活用事例

建設業

取得したデータからBIMやCIMなどの建物の3Dモデルを作成することが可能です。ドローンが飛行できない市街地や、室内などをすぐにスキャンすることが可能です。


 

インフラ・林業・災害対応

電力検査では電線などの細い線をスキャンでき、林業などでは樹高測定や胸高直径など森林の管理などで活用できます。自然災害現場や火災現場などをスキャンすることで、被害状況を把握したり防災・予防の検証などにも対応します。


 

エンターテインメント

観光業などの文化財の保存やメタバースなどで活用することが可能です。UnityやUnreal Engineといったゲームエンジン(開発プラットフォーム)に3DGSデータをインポートすることで、ゲームやアプリケーションの制作に活用できます。

 

お問い合わせ


XGRIDS Lixelシリーズについて、製品の詳しい資料やお問い合わせなどがございましたら、こちらのフォームよりお問い合わせください。専門スタッフによるサポートも行っておりますので、機能の詳細はもちろんハンディ3Dスキャナーを使った業務改善のご相談などお気軽にお問い合わせください。

XGIRDS 資料請求フォーム

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