【空撮準備の手順アリ】セキドスタッフがDJIドローンで空撮してみた!三浦半島城ヶ島でのフライトの様子をお届けします
こんにちは。セキドの池田です。
空撮を仕事にすること。それはセキド入社前からの私の夢でした。正確には「将来的に起業すること」を目標に、セキドにはそのための修行をするつもりで入社しました。今のチームメンバーや担当業務が大好きなので独立はしばらく考えていませんが、今回はついにその長年の夢が叶ったのでレポートとしてお届けします。
1. 準備編
撮影ロケ地の選定について
都内からも日帰りでアクセスできる距離のため、撮影は神奈川県三浦半島の城ヶ島で行いました。フライト計画を立てるにあたり、日本全国のフライトスポットをまとめているFlyersを利用し、ロケーションを選定。沿岸部にあるオレンジのエリアから離発着を行い、ブルーのエリア内で撮影を実施しました。駐車場はピンクのエリアのため、離発着場所までは機材を抱えて往復する必要があります。
このような離発着場や撮影ベース(駐車場)の設定など、それぞれのスポットに応じたフライト計画も、実はFlyersでカンタンに確認することができます。これがかなり便利!近隣の駐車場情報まで掲載されているのは実用的ですよね。駐車場から離発着場までの距離を計算して機材を選定するなんて使い方も充分ありです。
ちなみに、城ヶ島公園はFlyersの有料チケット不要で申請サービスを利用できるスポットの一つです。実際に城ヶ島公園をフライトスポットとして利用するまでの手順は別記事でも紹介しています。
ドローン飛ばすならこの場所だ!
Webサイト〈Flyers〉で空撮スポットを調べてみた。
申請手続きについて
法律に基づき、必要な手続きをDIPS2.0とFlyersのWebサイトからそれぞれ行いました。今回はドローン機体登録をDIPS2.0で済ませたあと、包括申請を行い、その後にFlyersでフライトスポットの利用申し込みをしております。
手続きの詳細については以下の記事も参考にしてください。
ドローン機体登録を実際にやってみた!
DJI Mavic 3 Proの登録手順を画像多めで解説します
ドローン飛行許可・承認を国交省から取得するには?
実際に DJI Mavic 3 Pro で「包括申請」やってみた
機材と同行メンバーについて
ドローンについては DJI Mavic 3 Pro と DJI Mini 4 Pro の2機を準備しました。フライト用のバッテリーは4本ずつ、現地までは車での移動です。
Mavic 3 Pro を中心に使う予定でしたが、実際この計画は正解でした。現地は風が強かったこともあり、機体サイズが大きく馬力のある Mavic 3 Pro は高高度でも安心して飛ばすことができました。同行メンバーは DJI認定ストア 東京虎ノ門 ストアマネージャーのMさんと、弊社エースカメラマンのKさんです。
2. 当日編
当日は正午ごろ現地に到着し、飛行計画を再確認後、地図を見ながらフライト場所に移動しました。ドローン2機と一眼レフカメラ数台、さらにたくさんの予備バッテリーを携えての移動です。高低差の大きい場面や足元の良くない岩場もあり、さながら行軍のようでした。
準備を整えて、いざフライトです。ランディングパッドを持っていきましたが、現場は平らな場所が少なく砂が多かったため、この日はハンドリリース・ハンドキャッチを多用しました。モード2で操縦するMストアマネージャーは、器用に左手だけで送信機を操作し、右手でドローンの胴体部分を支えて上手に離陸させています。
このあとは実際に写真や動画を撮影しました。フレームに記載されている「L2D-20c HASSELBLAD」というのは Mavic 3シリーズに搭載されているメインカメラの名称です。
(このようにカメラのExif情報を自動で拾ってフレームにしてくれるアプリがあるので、気になる方は検索してみてくださいね)
カメラを真下に向け、ドローンらしい俯瞰ショットを撮影してみました。岩場の凹凸が絵画作品のようにも見える面白い1枚です。
Mini 4 Pro だって負けてはいません。小さいながらも4,800万画素で記録できるカメラの本気を見てみましょう。センサーサイズは1/1.3インチと大きくありませんが、トリミングしてもきれいな状態を保ってくれています。
当日に撮影したビデオを、1本の動画にまとめてみました。こちらの映像もご覧ください。
3. 撮影を終えて
当日は天気にも恵まれて、とても楽しい撮影になりました。昼食後の13:00頃に撮影をスタートさせ、事故なくフライトを完了し、予定時間通りの16時頃に撤収しました。撮影をふり返り、安全なフライトのために必要だと感じたこと4点をまとめます。
1. 日ごろから体力をつけて、前の週から体調を整えよう
フライトは屋外での立ち作業で、集中力が必要です。また今回の現場は岩場や急な階段もあり、高価な機材を抱えながらの移動には神経を使いました。加えて往復4時間の運転もあり、本当に体力勝負でした。この日は天候が良かった分まだ救われましたが、季節によっては熱中症や低体温症のリスクもあります。
登山やトレッキングほどではありませんが、ドローンを飛ばすのにも体力と精神力が必要です。当日充分な集中力を維持できるよう、体力づくりと健康管理には気を付けておきましょう。
2. 事前準備が9割
「ぶっつけ本番」は絶対にやめましょう。現地に赴いてロケハン(撮影地の下見)をすることがベストですが、そうもいかないこともあると思います。Googleマップのストリートビュー機能などを使い、現地を立体的に把握しておくことをおすすめします。
また、機体についても定期的なメーカー点検とセルフメンテナンスが大切です。フライト直前に最低限確認すべきことを10点にまとめましたので、以下の表も参考にしてください。
3. ハンドキャッチ・ハンドリリースは必須技術
離発着場は平らな場所ばかりではなく、ランディングパッドを置けない可能性があります。砂地での離着陸は巻き上がった砂がドローンのモーターに詰まり、故障の原因になるリスクがあります。実際に DJI認定ストア で働いていると、モーターに砂を噛んだ機体が持ち込まれることがよくあることから、手からの離着陸ができるように練習しておくことをおすすめしています。
練習方法は以下の動画も参考にしてくださいませ。
4. 帽子とサングラスを上手に使おう
すでにドローンのご経験のある方ならピンと来るかと思いますが、フライトは屋外作業で空を見続けることになるため、長時間になると目が相当疲れます。帽子とサングラスを装着して負担をなるべく軽減しましょう。
ドローン導入のご相談はセキドまで
いかがでしたでしょうか。当日の雰囲気は伝わりましたか?屋外でのフライトの楽しい様子がお伝えできていれば幸いです。今回の記事が好評であれば、次回以降もシリーズとして空撮コンテンツを執筆予定です。楽しみにしていてくださいね。
弊社セキドでは空撮はもちろん、点検・測量など業務利用で導入予定の方のサポートも行っております。ぜひお気軽にご相談くださいませ。定期的にイベントも開催しております。
ドローン購入前 お問い合わせフォーム
03-5843-7838(月~金 10:00~18:00)
それではまた次回のスペシャルコンテンツでお会いしましょう。
今回の空撮で活躍したドローンはこちら。