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セキドで産業用製品を担当しています吉田です。
今回は、SLAM LiDAR を搭載したハンディ型3Dスキャナーの「FJD Trion(トリオン) S1 3D LiDAR スキャナー」について紹介いたします。

3Dスキャナーにも使われる自己位置と周囲の環境を把握する技術である「SLAM(スラム)」については、こちらの記事をご覧ください。

自動運転車や自律走行ロボットなどで使われるSLAMとは?

 
また、今回紹介する「FJD Trion S1」をよりコンパクトにした「FJD Trion P1」についてのコンテンツもございますので併せてご覧ください。

LiDAR SLAM搭載ハンディスキャナー
「FJD TRION P1」の性能・機能を紹介します

 

LiDAR SLAMスキャナーのメリット


上の画像の様な3Dマッピングを行う際、これまでの三脚で設置するTLS(地上型レーザースキャナー)を使用する方法では、以下の手順を行う必要がありました。

ターゲットを設置
  ↓
スキャナーを設置
  ↓
ターゲットのスキャン
  ↓
周辺環境のスキャン開始(約2~3分かかる)
  ↓
数m移動
  ↓
[最初から手順を繰り返す]

これでは、建物や建築現場、施設の屋内/屋外エリアをマッピングするのに、かなりの時間と労力がかかってしまいます。SLAM LiDAR技術を搭載した FJD Trion S1 なら、手で持ちながら建物の周囲を数分間歩くだけで高精度な3Dデータを完成させることができます。手作業による設置作業が不要なため、時間も費用も抑えることができます。

 

FJD Trion S1の利用分野

FJD Trion S1は、「BIMデータの作成」「体積測定」「施設のデジタル化」「文化財保護」「山林調査」など様々な分野で利用されています。


車両やドローンに搭載して広いエリアをスキャンでき、ハンディタイプの特徴を活かして計測スペースが限られる建築物のスキャンにも対応します。

 

FJD Trion S1について

fjd trion s1_01
Trion S1は、2cmの相対精度や120mの測定範囲、16個のセンサー、リアルタイム点群、連続使用に対応したデュアルバッテリーといった特徴を持っています。


 

スペック

先日発売された「FJD Trion P1」とFJD Trion S1のスペックを確認しながら、両モデルの特徴をご紹介いたします。

Trion S1 Trion P1
fjd trion s1_02 fjd trion p1_01
スキャン距離 120m 40m
相対精度 0.8cm~2cm 2cm
点群取得速度 320,000ポイント/秒 200,000ポイント/秒
レーザー視野角 360°✕270° 360°✕59°
バッテリー
駆動時間
4時間✕2 2時間(内蔵型)
重量 スキャナー 1.8kg
カメラ 180g
データロガー
(バッテリー1個含む) 2.2kg
スキャナー 1.05kg
カメラ 180g

「スキャン距離」「精度」「点群取得速度」に関してはTrion S1の方が優れています。「レーザー視野角」もTrion S1の方が優れており、約4.5倍広い範囲をスキャンすることができます。S1は後ろ方向もスキャンすることができるため、より高品質なモデル作成や撮影時間の短縮が可能です。また、Trion S1は電源を落とさずにバッテリーを交換することができるホットスワップに対応したバッテリーを2本装着可能です。

重量に関してはTrion P1の方が軽量となっていますので、Trion P1の精度でも問題がなく、取り回しよく測定したい方にオススメとなります。

比較すると、Trion S1は精度が必要な現場や、より高品質なモデリングをしたい現場のニーズに応える3Dスキャナーだといえます。

 

機能を拡張できるアクセサリー

パノラマカメラ

オプションのパノラマカメラは、点群とメッシュに色情報をつけることができます。

FJD Trion P1 3DスキャナーFJD Trion S1 3Dスキャナー RGBカメラ

 

バックパック with FJD Trion RTKV1t

専用設計のバックパックとFJD Trion V1t RTK Roverを組み合わせたオプションで、センチメートルレベルの精度で公共座標化された点群取得を実現します。この組み合わせは屋外のスキャンに最適で、ターゲットが不要になります。また、S1の重さを体全体で支えることができるため、長時間に渡る広範囲のエリア/対象でも楽にスキャンすることが可能となります。

FJD Trion P1 3DスキャナーFJD Trion S1 3Dスキャナー バックパック
(with FJD Trion RTKV1t)

 

点群の厚み 後処理後データ比較

Trion S1で取得したデータは、オプションの点群処理ソフトウェア「FJDトリオンモデル」で後処理することができます。後処理を行うと、点群の量が増えたり点群の精度が上がります。処理前のデータと処理後のデータを見比べてみましょう。

処理前データ

処理後データ
見比べると、処理前データより処理後データの方が点の数が多く、点の厚みも薄くなっていることが分かります。

 

FJDynamicsとは

ここまでご覧いただいた通り、非常に優れたハンディ型3DスキャナーのFJD Trion S1ですが、最後に製造元である FJDynamics(エフジェイダイナミクス) について簡単にご紹介いたします。FJDynamicsは、デジタル化、自動化、新エネルギーに注力するロボティクス企業であり、農業、建設業、空間情報、草刈などの分野で既に幅広く活躍している会社です。シンガポール、米国、スウェーデン、中国大陸、香港の各地に研究開発およびオペレーションセンターを設置し、グローバル展開を行っています。さらに、カーボンニュートラルを推進し、作業環境を改善するための技術を使用して、労働力に対する依存度の最も高い産業に向けた便利で手頃なロボットの開発にも取り組んでいます。

fjd trion p1_review_02
セキドでは2021年より農業用製品の取り扱いを始めており、2023年からラインナップに加わった測量向け製品と合わせて、すでに多くの方にお使いいただいています。

FJDynamics 製品一覧

 

まとめ

いかがでしたか?TLS(地上型レーザースキャナー)などでは、「静止している状態でしか使えない」「データ処理に時間が掛かってしまう」といったことがありますが、FJD Trion S1 3D LiDARスキャナーなら、スキャンしたい場所を歩き回るだけで高精度な3D点群モデルを取得でき、リアルタイムにスキャンしたデータを確認することも可能です。時間やコストを削減できる3D LiDARスキャナーが少しでも気になった方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

FJD Trion P1 3DスキャナーFJD Trion S1 3Dスキャナー

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また、横浜市金沢区のセキドDJI横浜ドローントレーニングセンターを中心に、各地で開催する実演会は、3Dスキャナーや産業用ドローンなどを導入検討中の事業者の方に最適なイベントになっております。進化が進む最新テクノロジーを使った業務効率化に興味をお持ちの方は、お気軽にご参加ください。

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