DJIスタビライザー3兄弟 RS 3 Pro/RS 3/RS 3 Mini を比較してみた
こんにちは。DJI CAMPインストラクターの池田です。
今回は、DJI RS 3シリーズの機能や価格について3モデルを比較して、できるだけ分かりやすくまとめた内容となっております。「これからスタビライザーを使ってみたい」という方や「買うなら DJI に決めてるけど、カメラとのマッチングが心配」という方は、ぜひご一読ください。
DJI RS 3シリーズとは
RS 3シリーズとは、世界シェアNo.1のドローンメーカーである DJI から発売されているハンドヘルドカメラスタビライザーです。5~10万円くらいで買うことができ、ミラーレス一眼から一眼レフカメラ、シネマカメラまで幅広く搭載可能です。
RS 3 Pro/RS 3/RS 3 Mini と3種のグレードがあり、価格や性能が違います。それぞれのポイントを表にまとめてみました。
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DJI RS 3シリーズの強み
実際に使ってみた感覚ベースで、「これはいいな」と思ったポイントを簡単にまとめると以下の4点になりました。
1. 安定性が高い
まずはなんと言っても安定性が高いことです。RONINシリーズ(DJIのスタビライザーブランド)はパン、チルト、ロール軸にそれぞれモーターが内蔵されており、そのパワーが必要十分なためカメラをしっかりと支えてくれます。実際にテストしてみましたので、RS 3 Mini がみんな大好き SONY α7 を支えて「にゅるにゅる」動いているところを動画にて確認してくださいませ。
2. 片手でも支えられる軽さ
スタビライザー本体の重さが比較的軽量なのも推せるポイントです。最も軽い RS 3 Mini はなんと795gで、長時間使っても疲れにくい設計となっています。軽量ながらペイロード(=積載可能重量)は2.0kgと十分で、ミラーレス一眼と単焦点レンズの組み合わせなら余裕をもってセッティング可能です。
3. バランス調整がしやすい
スタビライザーを使うときには避けて通れないバランス調整。なかなかうまくいかずにネックになる方も多いのではないでしょうか?RS 3シリーズのアームには、どの機種にもカメラのバランス調整位置を確認するための目盛りがついています。一度しっかりバランス調整を行った撮影機材はバランスが取れた状態の調整位置を記録しておけば、次回以降とてもスピーディーにセットアップが可能です。
また RS 3 Pro は、より大型のカメラに対応するため RS 3 や RS 3 Mini に比べてアームが長くなっています。シビアなバランス調整が求められることが多いスタビライザーですが、長いアームを採用することで少しのズレであれば許容してくれる優しい設計となっています。
4. 縦向き撮影にも対応
いわゆる「ポートレートモード」とか「タテ撮り」、と呼ばれるアレです。写真は DJI RS 3 ですが、カメラが 90°時計回りに回転した状態になっていますね。RS 3 と RS 3 Pro はパーツ交換なしで縦向き撮影が可能で、横向き撮影(ランドスケープモード)との切り替えも数秒で完了します。
RS 3 Pro とは
RS 3 Pro はペイロード4.5kgのモンスターマシンでプロ向けモデルです。下の写真ではオプションのDJI R ツイストグリップ デュアルハンドルを装着しています。EOS 1D-X MarkⅡ や BMPCC 6K Pro など大きめのカメラや、ちょっとマニアックな Z CAM E2 などのシネマカメラでもお使いいただけます。
アクセサリーの互換性が豊富で、DJI Ronin テザー制御ハンドル や、DJI Ronin 拡張ベースキットもお使いいただけます。特に人気のあるアクセサリーは DJI LiDAR レンジファインダー(RS)と DJI Transmission です。ここまで揃えると価格も高くなり気味ですが、ペイロード問題やアクセサリー互換性など、RS 3 Pro でないと実現できないことが多いのも事実です。
RS 3 とは
RS 3 はペイロード3㎏で、価格面でもバランスの取れたミドルクラス機です。RS 3 Pro と同じく着脱式のバッテリーを採用しており、予備バッテリーを用意することで長時間の現場でも安心して使うことができます。EOS R5 や Sony α7シリーズなどの中型一眼カメラに中望遠レンズを組み合わせたシチュエーションにおすすめしたい機材です。
拡張性は RS 3 Pro ほどではありませんが、先述の DJI R ツイストグリップ デュアルハンドルを中心としたアクセサリーを広くお使いいただけます。
RS 3 Mini とは
今年1月に発売されたばかりの末っ子 RS 3 Mini は、795gと非常に軽量なボディを採用した携帯性最強のエントリーモデルです。既に RS 3 Pro や RS 3 をお持ちの方のサブ機としても推せる1台に仕上がっています。カメラは、ミラーレス一眼+単焦点レンズの組み合わせでお使いいただくのがベストでしょう。旅行にも邪魔にならない小ささで、セキド社内でも「次の休みに借りていきたい!」という声が絶えない人気者です。
小さいながらBluetoothでカメラと接続し、シャッター制御もできる機能は兄貴分の RS 3 Pro/RS 3 と共通です。コンパクトなボディは長時間使っても疲れにくく、ストレスフリーに使えるのがいいですね。
RS 3 シリーズはどこで買えるの?
いかがでしたでしょうか。
RS 3シリーズ3兄弟は、セキドオンラインストアおよび DJI認定ストア 東京虎ノ門 にて販売しております。店頭では在庫販売はもちろん、デモ機もご用意しておりますのでまずはお試しください。お持ちのカメラを載せて、実際に動画撮影もできますよ。
ご来店お待ちしております。