Mavic 3・Air 2S・Mini 2・Phantom 4 のカメラ性能を比較してみた
こんにちは。DJIインストラクターの深澤です。
先日人生で初めて生ガキを食べたら、1粒でノロウイルス感染症になりました。めちゃくちゃしんどいですね、あの病気。高熱で悪夢を見て、トイレと大親友になり、二度とかかりたくないと思いました。引き運の強さは、宝くじで発揮したかったです。
さて、今回は5日間に及ぶノロウイルスとの闘病記録・・・
ではなく、DJIドローンのカメラ性能を比較した記事です。とくに色味やヒストグラムに特化した内容となっています。
比較対象のドローンはコチラです。
これから購入するドローンの機種を悩んでいるお客様や、カメラ性能を高めるために買い替えを悩んでいるお客様の参考になりますと嬉しいです。
悩ましいカメラ問題
ドローンと言えば、なんといっても「空飛ぶカメラ」ですよね。よくお客様から「これってカメラの付け替えはできるの?」と聞かれることがあります。
結論から申し上げますと、基本的にカメラの交換はできません(一部の中~大型機は交換可能)。購入後にカメラやレンズの交換はできないため、購入時には飛行性能と同時にカメラ性能についても吟味し、自分に最も適した1台を見つけ出すことが大切というわけです。
実際の写真を比べてみよう
DJI認定ストア 東京虎ノ門 の店内にて、ドローン4機種を使って撮影をしてみました。とくに白飛び・黒潰れの発生状況、肉眼と比べた中間色の表現について、どのように違うか注目してみました。オート設定・ノーマルカラーにて、プレビュー画像を使用して比較しています。画素数については考えずに、直感的な気持ちで比べていただくのがオススメです。
それでは発売が新しい順に紹介していきますので、ご覧ください。
DJI MAVIC 3
ド派手なキャッチコピーのフラッグシップモデル DJI MAVIC 3 です。20MP 4/3型センサーで 5.1K 50fps/DCI4K 120fpsに対応した最新モデルはどんな表現をしてくれるでしょうか。
中央やや右にクリスマスツリーがあり、左側の窓にはオフィス街を確認することができます。とても自然な色味ですね。横断歩道や棚の網目なども潰れることなく細かに描写され、右下の棚にある M300RTK の在庫もはっきり確認できます。4機種のうちで、実際に肉眼で見た状態に最も近いのは MAVIC 3 でした。クセのない表現力は、Hasselbladカメラならではなのかもしれません。
最高傑作を撮影するための価格は 253,000円からと一般向けDJIドローンでは最も高額です。カメラ単体でも10万円は下らないスペックに、バッテリー1本で最大46分フライト可能と安心して撮影に集中できるため、最高傑作のためなら受け入れる価値があるでしょう。
現行モデルは単眼カメラの「CLASSIC」と3眼になった「PRO」の2タイプDJI Mavic 3 Classic 一覧
DJI AIR 2S
お次はコスパ最強と言われるDJI AIR 2Sです。595gと軽量ながら 20MP 1インチセンサーを搭載し、5.4K 30fps/4K 60fps対応で価格は 119,900円から。
全体的に明るい写りのような印象です。クリスマスツリーのふさふさ感が伝わりますね。M300 RTK の箱も Mavic 3 よりも明るくて見やすい印象です。
DJI MINI 2
室内でも楽しめる 199gのドローン、DJI Mini 2です。59,400円からはじめられる本格空撮ドローンで、12MP 1/2.3インチセンサーで4K 30fps/FHD 60fps対応。空撮動画を作り込むにはやや物足りないですが、スマホ撮影と合わせて手軽に楽しむ使い方にピッタリです。
右下の M300 RTK は暗くてなんとなく確認しづらいですね。価格が倍以上のモデルと比較するとアラが目立ちますが、6万円を切る価格で安定した空撮ができるドローンが手に入る魅力は大きいですよね。
現行モデルは縦向き撮影と全方向障害物検知に対応!DJI Mini 4 Pro 一覧
DJI Phantom 4 Pro V2.0
最後に、発売から3年を越える息の長い機体 Phantom 4 Pro V2.0 です。プロ/アマチュアを問わず多くの空撮映像を撮影してきた伝説的モデルは、20MP 1インチセンサー搭載で C4K 60fps対応で価格は 207,680円から。入手が難しくなりつつあるため、これから手に入れて長く使いたいという方はバッテリーや消耗品も含めて早めに揃えていただくことをお勧めします。
・・・あら?意外と室内の暗さが目立ってしまいました。屋外のようすはよく伝わりますが、クリスマスツリーやM300RTKの箱は黒潰れしてしまい、細かい部分が見えなくなってしまいました。Air 2S と同じ1インチセンサーを搭載してはいますが、やはり新しい機体の方が表現力がより豊かになっているのかもしれません。
結論
新旧交えた4機種のDJIドローンを比較してみましたが、いかがでしたでしょうか。
個人的には Mini 2 と Phantom 4 の写りがあまり変わらなかったことと、Mavic 3 の自然な表現力には驚かされました。
それぞれ価格差が大きいので「とりあえず写ればいい」という方と、「いやいや、色味の表現が大切なんだ!」という方では、どのモデルが最適と感じるかは変わってくるかと思われます。
また、JPEGで撮影してすぐに使いたい方から、RAWで撮影して一枚ずつきちんと現像します!という方までいらっしゃるかと思いますので、そのあたりはストアで細かい使い方を聞いてみてください。
愛用できるドローンを購入するなら
ドローンの購入に迷っていらっしゃる方は、ぜひ一度DJI認定ストア 東京虎ノ門/福岡博多 まで足をお運びください。専門の知識を備えたスタッフが、実機を交えながらご説明いたします。SDカードをお持ちいただければ、実際に写真や動画を撮影してお持ち帰りいただくことも可能です。(SDカードは店頭販売もしています。64GBで3300円税込です。)
皆さまのご来店お待ちしております。