おうちで簡単!?プログラミング学習に最適なドローン Tello をご紹介!
(2021/07/27更新)
こんにちは、セキドの糸野です。
日本では2020年度からのプログラミング教育必修化に伴って、プログラミング系の教育商材が流行っていますが、海外、特にアメリカやシンガポール、インドなどで今注目を集めているのは、STEAM(スティーム)教育です。
STEAMを簡単に説明すると、「科学_Science)」、「技術_Technology」、「工学_Engineering」、「芸術・教養_Arts」、「数学_Mathematics」に対して特に重きを置いた教育方針のことで、この方針の大きな目的は、
「現実の問題(課題)を解決するために必要な力や今までにないものを自分の力で作り上げる創造力を育む」
ことで、昨今の目まぐるしいテクノロジーの発展や社会の急速な変化に、柔軟に対応できる人材を育成することを目的としています。
今回ご紹介するのは、そんなSTEAM教育にも最適な小型知育ドローン「TELLO(テロー)」です。東京2020オリンピックの開会式でもプログラミング飛行したドローンの演出が話題となりましたが、Tello はドローンのプログラミング飛行の第一歩が体験できるトイドローンで、世界No.1シェアのドローンメーカー DJI が手掛ける最もコンパクトなドローンです。
1. Tello がなぜSTEAM教育に最適なのか?
2. 超簡単 Tello で始めるプログラミング教育基礎編!
3. 親子で挑戦してほしいプログラミング問題!
4. 安全なフライトのための約束
5. お家でドローンを飛ばすときにそろえておきたいおすすめ商品
1. Tello がなぜSTEAM教育に最適なのか?
ドローンは近年、産業用途での活用が著しく伸びていて、特にスマート農業や高所点検、土木測量などの分野ではもはや利用が必須となりつつあります。産業用途で利用されるようなドローンが安定して飛行するためには、気圧センサーやビジョンセンサー(画像認識技術の応用で今自分がいる位置を保持し続けるために使うセンサー)などのセンサー類、GPSや電子コンパスなどの技術を応用した飛行制御の先端テクノロジーが必要です。
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こういったテクノロジーの集大成である小型ドローン Tello を使ってプログラミング学習を行うことで、最先端技術についての興味関心を引き出しながら、「ロジカルシンキング」や「アルゴリズム的な思考」のトレーニングを行うことができます。
Tello では、iPhone や Android端末で利用できる「TELLO EDU」というアプリを利用することで、簡単にプログラミング学習ができるようになっています。
Tello に代表されるドローンでのプログラミング教育が、他のロボット系のプログラミング教材と比べて優れている点は、「発生する課題の適度な理不尽さ」です。
例えば、障害物を越えて目的の地点までたどり着くプログラムを作成しようとしても、ドローンは風の影響を受けたりすることで、正確な距離や角度で飛行しないことがあります。
そういった際に、お子様自身でトライ&エラーを繰り返し、少しずつ工夫や改善していくことで、モノづくりの楽しさや自分で考えて問題を解決していく楽しさを学ぶことが可能になります。
2. 超簡単 Tello プログラミング教育基礎編!
Tello を使ってプログラミング学習を始めるのはとても簡単です。
下のステップで実際に簡易的なプログラミングを実際に行ってみてください。
1. TELLO EDU アプリをダウンロード
お使いのデバイスに合わせて下のリンクからダウンロードが可能です。
■ iOS版はコチラ[App Store]
■ Android版はコチラ[Google Play]
Tello の詳細・購入はコチラ
トイドローン Tello 詳細
2. ブロック画面で簡単なプログラミングを実施
Tello Edu アプリを起動して、メイン画面で[ブロック]をタップ
[モーション]から[離陸]のブロックを[タップしてスタート]の下までドラッグします。
※モーションはアプリ画面左のメニューに表示されています。
次に[モーション]から[時計回り]のブロックを[離陸]の下までドラッグします。
そして、時計回りの中の数字をタップし「360」と入力してください。
最後にモーションから[着陸]のブロックを[時計回り]の下にドラッグして完了です。
プログラム内容を確認
実際の Tello でプログラムを試す前に、アプリ内で「目玉のアイコン」を押すことでシミュレーションを見ることができます。目玉のアイコンを押した後、[タップしてスタート]のボタンを押してみましょう。
3. 実際に Tello でプログラミングを試す!
どんな風に動くかシミュレーションできたら、次はいよいよ実際の Tello でプログラミングを試してみましょう。
Tello の電源を入れ、前面のライトが黄色く光ることを確認してください。
Tello から Wi-Fi ネットワークが出ていますので、お使いのスマートフォン・タブレット端末からで接続してください。
ブロックの画面で、ドローンのアイコンが緑になっていれば接続成功です。周囲に注意しながら[タップしてスタート]ボタンを押してください。
いかがですか?
簡単な操作だけで、Tello の自動飛行プログラミングを試すことができたかと思います。
4. その他のブロックの機能をご紹介
次に各ブロックの簡単な説明もご紹介しますので、ぜひいろいろな動作を試してみてください。
プログラミング用のブロックは、[モーション][制御][変数][演算][検知]の5種類が用意されています。
[モーション]には、Tello 自体の動きのバリエーションが入っています。
[制御]には、モーションを行う際の「条件(もし)」や、「回数(繰り返し)」を制御できるブロックが入っています。制御ブロックの中に入ったモーションが制御の対象となります。
下の例では、機体が4角形に飛行します。
[変数]には、任意の数字を格納できる箱を用意することや、箱の中に数字を入れるためのブロックが入っています。
[演算]には、変数や任意数字の計算をすることができるブロックが入っています。
[検知]には、Tello が持っている各種センサー類が変数として用意されています。
上記のブロックを組み合わせることで、あらゆる操作をプログラミングすることができます。思い通りのフライトができるように、いろいろな組み合わせを試してみてください。
Tello の詳細・購入はコチラ
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3. 親子で挑戦!プログラミング問題
Tello でのプログラミングの要旨が理解できたところで、次は少し本格的なプログラミングを試してみてください。リンク先に答えも載せておきますので、どうしても分からない人は参考にしてください。
■ 問題 1:
以下のブロックを使ってドローンが三角形に飛行するプログラムを作ってください。
・利用するブロック
[制御>繰り返し]、[モーション>離陸]、[モーション>着陸]、[モーション>前]、[モーション>時計回り]
※答えはコチラ
■ 問題 2:
問題 1で作ったプログラムを応用して、変数Aに入力した値の多角形で飛行するプログラムを作ってください。
※変数Aに「3」と入力したら3角形で飛行し、変数Aに「4」と入力するとほかの部分を一切変えずに4角形で飛行するプログラム
・ヒント:変数の作り方(下の例では4角形で飛行します)
※答えはコチラ
4. 安全なフライトのための約束
お子様が Tello でプログラミングを学んだり、ドローンのフライトを楽しんだりするときは、安全のため以下のルールをしっかり教えてあげてください。
安全に Tello を飛ばすためのルール!!
1. Tello の周り3メートル以内に人がいないことをかくにんしよう!
2. 飛ばすときは周りに声をかけよう!
3. プロペラガードや保護ゲージをしっかりつけよう!
4. そうじゅうをしているときは、Tello から目をはさないこと!
5. おうちでドローンを飛ばすときに
そろえておきたいおすすめアイテム
実際にお家でドローンを使う場合におすすめの商品をご紹介します。Tello でプログラミングを始めてみたい!という方はぜひご検討ください!
おうちの中で飛ばすときに安心のプロペラガードと、
持ち運びに便利なケースを合わせたオリジナルセット!
プログラミング飛行に対応しませんが、今回紹介した Tello のほかにも DJI では様々な価格・機能のモデルを展開しています。室内でも安定したフライトで4K撮影が楽しめる DJI Mini 2 や、5.4Kの高画質動画が撮影できる1インチセンサー搭載の DJI Air 2S など、その気になったお父さんや Tello からのステップアップとしておすすめのモデルはぜひコチラからご覧ください。
今回ご紹介した Tello を含む DJI ドローンを実際に見てみたい!試してみたい!という方は、DJI認定ストア 東京虎ノ門/福岡博多 にて実物を展示しておりますので、ぜひお気軽にご来店ください。皆さまのご来店お待ちしております!