驚くほどブレない動画が撮りたいなら DJI Osmo シリーズで始めよう!
こんにちは、セキドの藤井です。
今回は、昨年発売された小型ジンバル付きハンドヘルドカメラ「DJI Osmo Pocket」とスマートフォン搭載型ジンバルスタビライザー「DJI Osmo Mobile 2」によって多くの方が始めている、ジンバルによるブレない動画撮影について、ご紹介いたします!
ジンバルとは
ジンバルとは、撮影時のカメラの揺れや手ブレを抑えるためのカメラスタビライザーという装置の一つで、モーターやセンサーなど電動で制御する製品です。
このページで説明しているDJI製のカメラスタビライザーは、パン(水平方向)・チルト(上下方向)・ロール(水平に対する傾き)の3軸を自動で制御してくれる3軸ジンバルと呼ばれるタイプです。
ジンバル以外のスタビライザーでは、重りやバネなどを使うため大掛かりな装置が必要ですが、ジンバルなら片手持ちでも撮影できて、コンパクトに収納することも可能です。

DJI RONIN-S
ジンバルでの動画撮影を始めるには?
カメラスタビライザーとしてはコンパクトなジンバルですが、一眼レフやミラーレスカメラを搭載できる製品は、まだまだ大きく高額で簡単には始めにくいものです。
そこで、ジンバルによるブレない動画撮影を始めるのピッタリなのが、小型軽量でお求めやすい「DJI OSMO MOBILE 2」と「DJI OSMO POCKET」の2つです。
この2機種について、いくつかのポイントに絞って比較して、ユーザー別にジンバルカメラでの撮影を始める際のおすすめポイントをまとめましたので、まずは Osmo Mobile 2 からご覧ください!
DJI OSMO MOBILE 2 とは?
Osmo Mobile 2 は、お持ちのスマートフォンを搭載して、スマートフォンのカメラ機能を使って撮影するためのジンバルです。
特に、ブレない動画撮影を始めてみたいユーザーや、SNSへの投稿や配信などスマートフォンを使って撮影から編集、公開まで一気に済ませたいユーザーにおすすめです!
※ 2020年8月26日に発売された最新モデル「DJI OM 4」の詳細はこちら!
ジンバルを備えたDJI製カメラスタビライザーの中で、もっとも安い Osmo Mobile 2 は
税込み16,800円。
お手持ちのスマートフォンを使うため、続いてお伝えする機能を考えると、ジンバルでのブレない動画撮影を始める費用としては、納得できる価格ではないでしょうか?
サイズは295×113×72mmで、2Lのペットボトルをスリムにしたようなサイズ感です。
重量は485gで、スマートフォンの重量を200gとすると合計で約700gと、一眼レフ入門機やミラーレス中級機と同じくらいの重さです。
内蔵式のバッテリー駆動時間は15時間なので、1日中撮影を続けることもできて、必要に応じてスマートフォンの充電も可能です。
カメラ機能はスマートフォンの仕様によりますが、Bluetooth接続で使用する「DJI GO」アプリでは最高4K 30fpsの動画と、各スマホカメラの最高画質での静止画が撮影できます。
ジンバルによる安定化機能は、他のアプリを使う場合も有効ですので、ライブ配信やAR機能を使った撮影など、組み合わせによって様々な使い方ができる可能性があります。
ジンバルの操作は、基本的に自動でグリップを向けた方向を追従しますが、グリップ部分のコントローラーを操作してパン・チルト方向を操作することも可能です。
DJI GO アプリの撮影機能
メインの撮影アプリとなる DJI GO アプリには、通常の撮影以外に5種類の動画と3種類の静止画撮影機能があります。
アクティブトラック(動画・静止画)
アプリ画面で被写体をドラッグで囲って設定すると、カメラ位置や被写体が移動しても追従して撮影が可能です。
自撮りモードでも使えるので、カメラの位置や方向を気にせずに撮影に集中することができます。
※下の動画は、先代モデルでのアクティブトラックのサンプル動画です。
スローモーション(動画)
撮影した動画を1/2の速度で再生できます。
タイムラプス(動画)
カメラを固定して一定時間撮影すると、任意の間隔でシャッターを切ったような動画に編集されます。
カメラを固定することで、動くものだけが早送りしているような映像が撮影できます。
モーションラプス(動画)
カメラ位置を固定したタイムラプス撮影と、事前に記憶させたジンバルの動きを組み合わせることで、自動でパン&チルト軸に動きのある早送りのような動画撮影が可能です。
ハイパーラプス(動画)
タイムラプス撮影と、非常にゆっくりとしたカメラ移動や向きの変化を組み合わせることで、視点が移動しながら動くものだけが早送りしているような映像が撮影できます。
※下の動画は、他のDJI製品で撮影されたハイパーラプスのサンプル動画です。
パノラマ(静止画)
定番機能のパノラマ撮影も、3種類の画角に合わせて3×3の9枚から9×3の27枚の静止画をジンバルが自動で動いて撮影してくれます。
撮影後の合成処理まで行うので、ブレないように固定しておくだけで、高画質なパノラマ写真が撮影できます。
※下の動画は、先代モデルでのパノラマ撮影のサンプル動画です。
長時間露出(静止画)
少し専門的な機能ですが、「Long Exposure」と「Lighttrail」の2通りの長時間露出撮影にも対応しています。
長時間露出は簡単に言えば、カメラを固定してシャッターを長く開ける撮影で、動いているものが映らなくなる「Long Exposure」と、光の残像を残した印象的な写真が撮れる「Lighttrail」です。
どちらも本来は3脚などを使ってカメラを固定する必要がありますが、3軸ジンバルの効果で手持ちでも撮影が可能になりました。しかし、本格的な撮影には3脚を使うことをおすすめします。
Osmo Mobile 2 をおすすめするユーザーは?
Osmo Mobile 2 なら3軸ジンバルのカメラスタビライザーとして、驚くほどブレない動画はもちろん、アクティブトラックやパノラマ機能など3軸ジンバルでなければできない撮影が、税込み16,800円という価格で実現できます。
気になる点として、スマートフォンで撮影するため記録容量が限られることと、スマートフォンを搭載するためサイズがやや大きめなことがあります。
また、本体からの給電が可能とはいえ、様々な機能が詰まったスマートフォンのバッテリー消耗にも注意が必要です。
Osmo Mobile 2 は、ジンバルによるブレない動画撮影を始めてみたいユーザーや、SNSへの投稿や配信などスマートフォンを使って撮影から編集、公開まで一気に済ませたいユーザーにおすすめです。
※ 2020年8月26日に発売された最新モデル「DJI OM 4」の詳細はこちら!
DJI Osmo Pocket
Osmo Pocketは、1/2.3インチセンサーカメラを搭載した3軸ジンバル搭載ハンドヘルドカメラです。
「ポケット」の名の通り、圧倒的に小さく手のひらにも満たないサイズの3軸ジンバル付きカメラは
税込み44,900円。
その小ささ故に、内蔵の1インチディスプレイでは撮影中の映像が確認しにくかったり、Osmo Mobile 2に対して約3倍の価格や必要に応じてオプション品を揃える必要があったりしますが、そんなことを忘れてしまうくらいの携帯性と撮影機能が詰め込まれた新時代のハンドヘルドカメラです。
サイズは121.9×36.9×28.6 mmで、太字の油性マーカーのようなサイズ感。
重量は116gで、ジンバル機能を持たないいわゆるアクションカメラと同じくらいの重さです。
内蔵式のバッテリー駆動時間は最長140分と、1日中撮影を続けるような場合は使用中もモバイルバッテリーによる充電が必要です。
カメラ性能は12M画素 1/2.3インチ CMOS センサーで、最高4K 60fpsのD-CineLike動画または12MPのRAW画像の撮影が可能です。
撮影データは別途用意するSDカードに記録しますが、最大256GBに対応しているので、よほど高画質&長時間の撮影を行わない限りSDカードを交換する手間もありません。
本体のみでも内蔵の1インチタッチディスプレイを駆使することで、撮影機能などほとんどの設定が可能ですが、付属のアダプタもしくはオプションのワイヤレスモジュールでスマートフォンと接続し「DJI Mimo」アプリを使うことで、より直感的に設定を変更したり、編集機能を伴う撮影などが可能になります。
Osmo Pocketだけの撮影機能
先に紹介したOsmo Mobile 2に搭載された機能の多くは、Osmo Pocketでも使用可能なので、ここではOsmo Pocketだけの機能について紹介いたします。
PROモード(動画・静止画)
詳細な撮影設定が調整できる「PRO」モードを搭載しています。
動画では、撮影後の色調整が可能なD-CineLike撮影、ホワイトバランス・露出・シャッタースピード・マイク音量の調整、
静止画では、撮影後の調整が可能なRAWデータ、ホワイトバランス・露出・シャッタースピードの調整に対応しています。
ボタン一つで簡単に撮影!という使い方とはあまり関係がありませんが、細かな撮影設定ができることは映像制作の楽しみの一つですので、使いこなすことで思い通りの撮影が可能です。
ストーリーモード(動画)
スマートフォンを接続して「DJI Mimo」アプリを使った撮影の一つで、様々な撮影パターンとカメラワークを組み合わせて、指示に従って短い動画を撮影するだけでプロ顔負けのショートムービーが完成します。
動画編集やサウンドトラックの設定などは、アプリが自動で行ってくれて、更に好みに合わせたフィルターやサウンドトラックを選択することも可能です。
豊富なオプションアクセサリー
Osmo Pocketだけの特徴のもう一つが、DJI製のほか、PGYTECHなどサードパーティからも発売される豊富なオプションアクセサリー類です。
DJI製だけでも下の9種類の専用アクセサリーが、発売・発売予定となっています。
充電ケース
ワイヤレスモジュール
コントローラーホイール
クイックリリース ベース
延長ロッド
NDフィルターセット
3.5mmアダプター
防水ケース
アクセサリーマウント
すでに発売中、または発売予定のオプションアクセサリー類は下記のリンク先をご覧ください。
ちなみに先に紹介した「DJI Osmo Mobile 2 + ベース セット」と同様に、スマートフォンをディスプレイとして使い、片手持ちで操作する場合は、
PGYTECH Osmo Pocket用 スマートフォンホルダーセット 2,808円
PGYTECH Osmo Pocket用 アクションカメラ 三脚ミニ 1,944円(好評につき品切れ中)
の2つのアクセサリーが必要になります。
※重量は合わせて約400g(スマートフォン 200gの場合)
Osmo Pocket なら超小型3軸ジンバル付きハンドヘルドカメラとして、圧倒的に小さなサイズで驚くほどブレない動画撮影ができ、アクティブトラックやパノラマ機能など3軸ジンバルでなければできない撮影に加えて、DJI Mimoアプリによるプロのようなショートムービーがあっという間に作れます。
さらに、手軽な撮影以外にも詳細な撮影設定も可能なため、様々な環境に合わせて意図した映像を撮影するといった、クリエイティブな使い方にも対応します。
本体価格は税込み44,900円で、十分な容量のSDカードや大画面ディスプレイでの片手持ち撮影のためのアクセサリーを合わせると50,000円を超える価格になり、Osmo Mobile 2と比較すると若干高額にはなりますが、単体での携帯性の良さと防水ケースや各種マウント、フィルターなどのアクセサリーとの組み合わせによって、本当に多くの可能性を秘めたジンバル付きカメラです。
気になる点として、最長140分のバッテリー駆動時間は物足りなく、連続して使用する場合は撮影中もモバイルバッテリーでの給電が欠かせません。
Osmo Pocket は、ジンバルによるブレない動画撮影を始めてみたいユーザーはもちろん、いつでもどこでも持ち歩いて気軽に撮影を楽しみたい方から、多彩な設定や豊富なアクセサリーを合わせて自分だけの映像の作成を目指すユーザーにもおすすめできるジンバル付きカメラです。