こんにちは!セキドの和田です!
今回は、発売されたばかりの Phantom 4 を、早速取り上げてみたいと思います!
従来機種から何が変わったのか?
安全性の向上
やはり新型機種ということで派手な新機能などに目が行ってしまいがちですが、安全性に関する箇所の更新がなによりも大きいと個人的には感じます。
新たに機体前方の障害物を感知するセンサーが搭載され、普段の操作中はもちろん自動航行を行う各種機能や、RTH(ゴーホーム)中にも15m先までの障害物を検知し、回避や停止などを自動で行います(衝突を完全に回避することを保証する機能ではありません)。
また、機体下部についているビジョンポジショニングシステム(※1)も飛躍的に性能が向上し、最適な環境化においてのホバリング精度は、水平方向に±0.3m、垂直方向に±0.1mを実現しました。
ビジョンポジショニングの有効高度は、Phantom 3と比べて3倍以上となる最大10mまでとなります。
また、安定した飛行に欠かせないのが、機体自身が正しく現在の姿勢や方向を認識できているか、という点です。
Phantom 4では、機体の姿勢等を計測するIMUと方向を計測するコンパスを、それぞれ2つずつ搭載!
二重で計測することでより正確に機体の状態を把握するほか、万一フライト中に片方の機器に異常が発生しても、もう一つで補うことが可能です。
※1 機体の底面にある機体位置を認識するシステムで、専用の超音波センサーとカメラで機体位置の補正します。
機体が自動的に目標を追跡!アクティブトラック
指定した目標を自動的に機体が追いかけます。
前後左右へ動くだけでなく、カメラの角度や機体の向きも調整し、常に目標を画面内に収めるように動きます。
軽く使ってみた感じですが、結構精度が高くしっかりついてきます。
背景色に同化してしまわない服装だと、より確実に動作します。
タップひとつでフライト!タップフライ
アプリ上に表示される映像内の向かいたいポイントをタップするだけで、機体が自動的に飛行します!
基本的に停止動作を行うまで機体は移動を続け、飛行中は速度を変更することが可能です。
GPS / GLONASS
アメリカの人工衛星 GPSと、ロシアの人工衛星 GLONASSからの信号を受信して機体の現在位置を把握するため、従来機種に比べてホバリング精度がはるかに向上しました。
機体下部にあるセンサーを併用することで、室内やGPS信号が取得できないときでも安定したホバリングを実現します。
スポーツモード
スポーツ(S)モードでは機体の最高速度のリミットが解除され、最大時速72kmでの航行を実現。
いち早く撮影地点への移動が可能となります。
またスティック操作に対する機体の動作感度も良くなり、機敏な機体コントロールができます。
スポーツモードに対して標準的な動作となるポジション(P)モードでは、Phantom 3と比較してやや重めの操作感となり、ゆっくりと安定して撮影できるようになっています。
カメラ・ジンバル
ジンバルは機体と一体化されて、すっきりしたフォルムとなり、安定性の向上にも寄与しています。
レンズなども刷新され、歪曲収差を36%、色収差を56%低減することで画質が向上しています。
さらに1080p / 120fpsでの撮影が可能となりました。
機体をゆっくり動かすことができなかった場合にも、余裕を持ったフレームレートでの撮影により、後処理で映像クオリティを落とすことなくスローにすることが可能です。
そのほか従来機種からあった、機体がフライトをサポートするIFM(※2)も引き続き搭載され、フライト時間も最大28分に延長されました。
※2 インテリジェントフライトモード:普通では難しいフライトを機体がサポートするモード。機体の向きにかかわらず直感的にスティック操作ができるコースロック、ホームポイントを中心とした操作となるホームロック、中心点の周囲を自動旋回するPOI、送信機を追従するフォローミー、登録した地点を自動航行するウェイポイントの5つがあります。
ファームウェア アップデート方法
Phantom 4では、ファームウェアのアップデート方法が従来機種から変更となっています。
詳しくは次の記事をご確認ください。