運搬ドローン DJI Fly Cart 30 長距離実証の様子をレポートします!!
こんにちは。セキドの FlyCart 30営業担当、田丸です。
2024年4月某日に株式会社花縞様にご協力いただき、千葉県某所にて話題の物流ドローン「DJI FlyCart 30(フライカート 30)」による長距離輸送実証実験を行いました。今回はその様子をご紹介します。
FlyCart 30 の特徴を一言でいうと、最大30kgの荷物を搭載し、その状態で最大16kmの距離を運搬できるドローンです。
これまでにも様々な環境で FlyCart 30 の実証実験を行ってきましたが、今回は初の試みとして、実際の運用条件下でどのくらいの距離が飛行可能なのかを検証してきました。
長距離運搬実証の現場環境
まず、当日の環境を確認しましょう。
風速 :5m/s
使用機材:DJI FlyCart 30
また、今回の検証は長距離飛行実証をいうことで、万全の安全対策のもとで行いました。写真のような看板を飛行エリア全体に置いて、周辺への注意喚起を行い、補助者もいたるところに配置しました。
さらに、ドローンの飛行中は車でドローンを追走し、機体周辺に第三者が入らないようにしました。送信機も2つ用意し、2人のパイロットのどちらかは必ず機体が見えるように人を配置しています。
実証内容
画像伝送距離
長距離輸送を行う上で、送信機と機体が実際にどの距離まで繋がるかを検証しました。スペック上では8kmまで通信できるとありますが、実際にどうなのか?
・実証方法
FlyCart 30 を60mまで上昇させ、パイロットが車で少しずつ機体から離れていき通信ができる距離を計測しました。
今回は建物や山などの遮蔽物がほとんどない状況での検証となっています。建物の多い地域や高い山がある地域では状況が異なりますので、ご注意ください。
[4km地点]
[6km地点]
[8km地点]
結果は、スペック通り8kmの距離での通信ができることが確認できました。建物の干渉が少ない場所では、しっかりと送信機で機体情報を確認することができます。
25㎏積載時の飛行距離
次は、25㎏積載時の飛行距離について検証を行いました。スペック表では16kmとなっていますが、実運用の範囲ではどこまで飛行することができるのでしょうか。今回の検証では実運用を想定しているため、バッテリーの残量0%までの飛行は行わず、残量を残して離陸地点に戻ってくるようにしました。
・検証方法
約25㎏の荷物をウインチシステムで積載して、最高速度の15m/sで飛行しました。片道8kmの往復コース準備しましたが、今回は安全を考慮してバッテリー残量を15%程残してホームポイントに戻るよう、往復13kmで検証しました。
[折り返し地点(6.5km)]
[離陸地点上空]
想定どおり、バッテリー残量を15%残して、13kmの飛行に成功しました。
最後に
ドローン物流のゲームチェンジャーになる FlyCart 30 の飛行性能は、いかがだったでしょうか?抜群の飛行性能と安定性を持った FlyCart 30 が、今後様々なところで活用されていくことを考えるとほんとにワクワクしますすね!
FlyCart 30 の機能やスペック情報はこちらDJI FlyCart 30
FlyCart 30 についてもっと知りたい!実物を見てみたい!こんな現場では使えるのか?など、色々感じたと思います。少しでも興味を持った方は、ぜひお気軽にセキドまでお問い合わせください!