DJI ドローン|PGYTECH SUBLUE HOBBYWING 総代理店 セキドオンラインストア

こんにちは。セキド産業用ドローン担当の鈴木です。

今回は株式会社フォトオフィスオーツー(セキド新潟上越)にご協力いただき、小型測量用ドローン Mavic 3 Enterprise(マビック 3 エンタープライズ)の最新自動航行機能「斜面ルート」を使って橋梁付近の落石調査を行いましたので、ご紹介いたします。

Drone survey of falling rocks_01
斜面ルート機能による自動航行の応用編になります。前回の記事はこちら。

Mavic 3 Enterprise の新機能「斜面ルートモード」を解説

 

落石調査でのドローン活用

傾斜のある山などの地形では、雪解けや地震、自然環境などの影響で落石による被害が多くあります。そのため、危険個所では事前に落ちそうな石や岩に対して確認や除去する必要があります。一方で、こういった地形は人の立ち入りが困難であったり、高所作業で危険を伴うことが多くあります。
そこで、小型軽量な Mavic 3 Enterprise の最新機能「斜面ルート」を活用することで、傾斜や起伏などがある環境でも安全に調査することが可能です。

Drone survey of falling rocks_02

使用機材

・DJI Mavic 3 Enterprise:小型写真測量用ドローン

DJI Mavic 3 Enterprise

・DJI Terra:SfM構築ソフト(今回は点群・3Dモデル生成に使用)

DJI TERRA ライセンス

 

作業フロー

今回行った作業の流れはこちらになります。

1. Mavic 3 Enterprise の「斜面ルート」を使用してデータ取得
2. DJI Terra を用いて三次元点群データ作成
3. 三次元点群データをもとに現況の確認
4. 土砂量の堆積確認(作業工数や費用算出のため)

 

斜面ルート機能のメリット

続けて、実際に使用した機能や取得したデータについて紹介していきたいと思います。

Mavic 3 Enterpriseシリーズの新機能として追加された「斜面ルート」では、傾斜のある地形でも均一なラップ率で自動飛行ルートを生成することが可能です。SfMソフトを使用する上で、取得データの再現性に大きくかかるのがラップ率です。ラップ率が一定でないとデータ構築に失敗してしまうこともあるため、均一に取得することがとても重要です。
今までは、傾斜などでの自動航行を行う場合、ラップ率などの計算を自分たちで行わなければならなかったのですが、今回の斜面ルートではラップ率の計算から飛行ルートの作成まで自動で行ってくれる、とても便利な機能となっております。
なお、この斜面ルート機能は、2024年5月現在、Mavic 3 Enterpriseシリーズのみで使用できる機能となっております。

 

斜面ルート機能によるデータ取得の流れ

今回の現場は高低差が50m以上あり、計測地点付近には道がなく人が通れそうな場所でありませんでした。ここまでに至る道も細く、車や大型機材の搬入は難しいため、Mavic 3 Enterprise のような小型ドローンの手軽さがとても活きる現場でした。

Drone survey of falling rocks_03
 

斜面ルートを用いた実際の飛行計画はこちらになります。

Drone survey of falling rocks_04
 
斜面ルートを使用することでこれだけ斜面に沿って飛行を行うことができます。

Drone survey of falling rocks_05
 
下記の設定にて作成したこの飛行計画は、現場で3~5分ほどで完成し、実際の飛行時間もわずか55秒でデータを取得することができました。

GSD: 1cm
高度: 37.2m
速度: 8m/s
サイドラップ率: 80%
オーバーラップ率: 90%
※斜面ルートはRTK接続が必須なため、ネットワークRTKを使用

 
こちらの画像が実際にDJI TERRAにて三次元点群データ化したものになります。構築時間はたった6分24秒で作成できました。

Drone survey of falling rocks_06
 
こちらは上の3次元点群データを拡大したものですが、確認すると現在の落石状況や今後落石の可能性のある個所も瞬時に見つけることが可能です。

Drone survey of falling rocks_07
 
また、三次元点群データから体積を計算することもでき、土砂量を測ることもできます。土砂量を測ることで、どれくらいの作業工数で石や岩を撤去するのか、撤去する際の体積から費用の計算も行うことができます。

Drone survey of falling rocks_08
 
点群出力することも可能で、点群編集ソフトを使用して期間ごとに同じ自動航行データを取り込み、落石前と落石後の差分データを確認することもできます。

Drone survey of falling rocks_09

 

まとめ

いかかでしたでしょうか。Mavic 3 Enterpriseシリーズの斜面ルート機能を使用すれば、今回のように目視での調査に一日以上かかる現場でも、10分と掛からずにデータ取得ができました。今までであれば、落石の危険のある場所に人が入り、落石の可能性のある場所を確認して撤去するなどの対策をするのが一般的でしたが、ドローンを使用することで安全かつ効率よく成果物を得ることができます。今回は落石調査で斜面ルート機能を使ってみましたが、他にも建造物などの立面モデリングを行ったうえで点検作業を実施するなど、様々な使い方ができるためぜひこれを機に導入を検討してみてはいかがでしょうか?
導入や運用に必要な費用や技術、飛行申請など、導入に向けて気になることがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

産業用ドローン お問い合わせフォーム
03-5843-7836(月~金 10:00~17:30)

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