DJI ドローン|PGYTECH SUBLUE HOBBYWING 総代理店 セキドオンラインストア

農業の効率化・省力化を目指す全国の皆さま、こんにちは。セキドの農業担当、新屋です。今回は茨城県つくば市で実施した耕作放棄地復興プロジェクトの一つで、ドローンを用いた「緑肥としてのクローバー播種」の模様をお伝えいたします。
使用した農業用ドローンは、久しぶりの登場となる DJI Agras T10 です。

ドローンでクローバー播種
 

播種(はしゅ)とは

読んで字のごとく「種を播く」ことを表します。ありとあらゆる植物に使われる言葉で、水稲や麦などの穀物、マリーゴールドや朝顔などの観葉植物にも一般的に「播種」という言葉が使われます。

ドローンでクローバー播種
 

主な播種の方式

農地で植物を育てる際の主な播種方法には次の3つがあります。

1. 散播(さんぱ)
2. 条播(じょうは)
3. 点播(てんぱ)
 

1. 散播の特徴

・農地全体に種子をばらまく方式です。
・省力化ができる一方で播種のむらが発生しやすいデメリットがあります。
・ドローンで播種する際はおおよそ散播をします。

2. 条播の特徴

・農地に平行で等間隔な列を作って、列の上に播種する方式です
・植物が育ってきても列の間は人や機械が通ることができるので、播種後の作業性が良いです。
・専用の機械が必要です。

3. 点播の特徴

・条播と少し似ていますが、点播は列の間隔だけではなく播種の間隔も等間隔に行う方式です。
・一か所に数粒の播種を行うこともあります。
・植物と植物の距離が均等になるので成長が均一になりやすいです。
・こちらも専用の機械が必要となります。
 
今回は、播種後の収穫作業などもないので「1. 散播」を選択しました。

 

なぜ耕作放棄地にクローバー播種を?

休耕地にクローバーを播種するメリットを以下にまとめました。

・クローバーは成長が早いので、他の雑草が成長する前に耕地を覆うことができ、雑草の光合成を阻害して雑草を抑制する効果がある。
・クローバーの花にミツバチが集まるので、翌年に別の作物を育てた際もミツバチが受粉を助けてくれる。
・クローバーをはじめとしたマメ科の植物は土壌に栄養を蓄える効果があるので、クローバーを育てることが耕地に肥料を撒くこととなる。「緑肥」とも呼ばれる。

今回クローバーを播種した場所は、以前管理していた方が高齢化のため作業ができなくなり、数年間利用していなかった荒れ地でした。養分が少ない土地のため雑草すら生えないような場所でしたが、肥料を撒き、耕すことで今年から雑草が生えるようになりました。数日前に草刈りをして、耕し、播種を迎えております。

ドローンでクローバー播種

「土づくりに労力をかけることは容易ではない人手が足りない休耕地」✕「クローバーによる緑肥」で再生を実現するため、低コストで労力削減にコミットできるセキド散布代行の出番です!

ドローンでクローバー播種
 

いざ、空中播種

さて、前置きが長くなってしまいましたが、いよいよ空中播種の準備です。

今回空中播種するものはこちら

サイズとしては1mm程度の小さな球状をしています。これほどの小粒を1,000m²の耕地にまんべんなく播種することは至難の業です。でもドローンなら簡単にできてしまうんです。
ドローンでクローバー播種
ドローンでクローバー播種
 

圃場を把握する測量

続いて圃場の測量をします。衛星からの位置情報と地上からの補正電波をもとに正確な位置情報を取得して、自動航行ルートを設定します。今回は1,000m²程度の耕地1枚なので、耕地の周りを1周歩いて測量をする「ウォークウィズRTK」を用いて測量しました。
次に、適切な吐出量になるようにキャリブレーションをします。播種するクローバーの種が指定した量(今回は2kg/1000m²)になるようシャッター開度を調整します。種子をタンクに入れること以外は、ほぼすべて自動でキャリブレーションを終えることができます。

ドローンでクローバー播種
 

ついにフライト

ここまでの準備も10分程度で終え、最後にフライトです。送信機で作成した自動航行ミッションを機体に読み込ませて、周囲の安全を確認、送信機の画面をタップ、スワイプするだけで自動航行が始まります。

ドローンでクローバー播種
今回は1,000m²という狭い耕地へのクローバー播種だったこともあり、約1分のフライトで全面にまんべんなく播種することができました。見学に来ていた農家さんも「笑っちゃうくらい早いですね(笑)」とおっしゃっておりました。

ドローンでクローバー播種

 

まとめ

今回は管理者の高齢化、労働力不足により雑草も育たないような耕作放棄地になってしまった元農地を、作物が育つ肥沃な農地に復活させるために、クローバーの種をドローンで空中播種しました。来春にクローバーが育ち、その翌年には作物の栽培がスタートできるような肥沃な土壌になるように引き続きサポートしてまいります!
セキドは農業の高齢化、労働力不足、新規就農のハードルの高さを解決するために播種だけではなく農薬散布や肥料散布、ドローンによる生育調査なども実施しております。散布を依頼されたい方、ドローン散布をしたい方はぜひぜひお問い合わせください。

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今回の空中播種に使用したコンパクトな農薬散布ドローンDJI RC PlusDJI AGRAS T10 (本体+散布装置)

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