DJI ドローン|PGYTECH SUBLUE HOBBYWING 総代理店 セキドオンラインストア

こんにちは。セキドの池田です。

9月も終わりに近付き、日中はまだまだ暑い東京も夜は比較的過ごしやすい気候となってきましたね。実は会社の近くに池田行きつけの蕎麦屋がありまして、夏はランチにざるそばセットをいただくことが多いです。長袖のシーズンになったら、温かい月見そばを食べるのを楽しみにしています。


今回はトラクター自動操舵システムの FJD AT2 を使い、トラクターでソバの種まきを行う現場に同行しましたので実践報告をいたします。すでにトラクターを使うような規模の農業をされている農家さんはもちろん、「自動操舵トラクターってどんなメリットがあるの?」「ソバってどんな風に育てるの?」いうところから説明しておりますので、幅広いお客様にお読みいただけたらと思います。

なお同製品についての関連記事も既に2本公開しています。あわせてご覧ください。

農機自動操舵システム「FJD AT2」発売!
特徴とスペックを解説します

農機自動操舵 FJD AT2 で耕うん作業!
実際の使用感をお伝えします

 

そもそも自動操舵トラクターのメリットって?

前述のコンテンツのおさらいになりますが、トラクター操舵を自動化するメリットについて紹介しておきましょう。大きなところでは下記の3点です。

・労力の削減

・作業の効率化

・収量の安定化

トラクターを運転したことがあるよ!という方はとても限られるかと思いますが、実はトラクターの操縦速度ってとてもゆっくりなんです。収穫や種まきといった畑仕事をしながら進んでいくので、びゅんびゅん進むわけにはいきません。具体的には時速1~5㎞くらいで、イメージとしては渋滞にハマっているときのクルマの運転が近いです。つまり休日夕方の東名高速や中央道を東京方面に走るようなものです。しかも路面は畑、つまり不整地ですからいくらトラクターとは言えハンドルも取られます。まっすぐに進むためには相当の集中力が求められるわけです。そう考えると、トラクターでの農作業って、とてもストレスが溜まる作業だと思いませんか?

 

ソバの播種:準備編

1. 播種のために自動操舵用ミッションを作る

早速ですが実践に移ります。まずは現場の圃場を Mavic 3 Multispectral の可視光カメラで空撮し、PCソフト DJI Terra で合成して、FJD AT2用の圃場データを作成しました。測量したのは3枚の圃場で、セキドの代理店 トミタモータースさんのお客様が所有されている土地です。


 
今回はドローンを使って空中写真測量を行いましたが、この作業は FJD AT2 を装着したトラクターでも実施可能です。その場合はコチラの動画のような手順で、圃場の外周とベースライン(直線)を一度手動操縦し、地図を作成する必要があります。

今回は3枚の圃場に種まきを行いますので、こちらの手法を用いる場合は手動で外周を3回走ることになります。
しかし空中写真測量に対応したドローンを使うことで、広範囲の圃場を一度に撮影し、測量データを作成することが可能です。測量用ドローンを導入することで、データ作成作業の時間短縮やトラクターの燃料費削減といったメリットもあります。セキドではこのような測量用ドローンを使った圃場データ作成をサービスとして提供しておりますので、ぜひご相談ください。
 

2. 種の準備

続いては、ソバの種を準備します。
先日紹介したトウモロコシとは少し違い、ソバは種まきからわずか2か月ほどで収穫に至るほど成長が早く、しかも害虫や雑草に強い作物とのことです。収穫後1番に選別・加工されたソバの種は普段我々が食べているお蕎麦の原料となり、栽培のための種として利用されるのは選別から落ちた2番目以降の品質のものとのことでした。


 
これは、播種機にソバの種を入れているところの写真です。ソバの種って見たことあります?私はペットの小鳥に時々おやつとしてソバの種を与えるので馴染み深いのですが、こげ茶色で三角のような形をしています。そばがら枕に使われているのは、これを包む皮の部分ですね。


 
今回、播種機の作業幅は180㎝に設定しています。作物を植え付けた列のことを「条(じょう)」と呼ぶのですが、こちらは6条植えの設定ですので1条あたりの作業幅は30㎝です。

 

ソバの播種:実践編

それではお待ちかね、ソバの種まきを始めましょう。FJD AT2 はGPSより精度の高いRTK(リアルタイムキネマティック)の位置補正システムを利用しますので、作業誤差はわずか±2.5cm以内です。この日は「トラクターは初めて」という、さいたま市農政局の方に乗っていただきましたが、結論として自動操舵システムを利用したことでプロ顔負けの播種ができたことを先に申し上げておきます。

播種を行うときは、植え付け間隔を一定に保つことがとても大切なのだそうです。間隔がバラバラだと苗の生育に影響が出たり、収穫量が落ちたりしてしまいます。FJD AT2 の作業誤差は±2.5cm以内ですが、仮に5cmの誤差が出てしまった場合でも収穫量に大きな差が出ます。たとえば時速2㎞のトラクターが1秒間に進む距離は55cmなので、1秒の気の緩みであっても数十cmのズレが生じ、大変なことになってしまいます。


 
実際、どのくらいまっすぐ作業できているのかを上空からドローンで撮影してみました。今回は時速2.1㎞で約70mをひたすら往復するという作業になります。サムネイルをご覧いただくだけでも、いかに精密な直線が引けるのかお分かりいただけると思います。定規を当てて、水平に線を引いたみたいですよね。これを手作業でやるのは大変そうです。
ちなみに作業機の上げ下げは手動で行う必要がありますが、今回使ったクボタ SL540というトラクターにはちょっとすごい機能がついていました。オートアップ機能と言い、ハンドルが大きく回りトラクターの車体が旋回したことを検知すると自動で作業機が上がるんです。ターンが完了したらワンタッチで作業機を下ろし、作業を再開すれば良いので簡単です。ちなみに、ワンタッチで作業機を下ろす機能のことは「ポンパ」と呼ぶそうです。これはクボタ独自の呼び方なんだとか。


 
作業中のマップです。「今ここまで進んでいる」ということがひと目で分かり、便利ですね。


 
動画は作業中の播種機の様子です。種を土の上にまいたら、すぐに土を被せて押さえつけるようになっています。


 
種まきをすると、どこから観察していたのか鳥がやってきました。しかし播種機も高性能にできていて、鳥害を予防するために種を落としたらすぐに土を被せ、ローラーで鎮圧する仕組みになっているんです。

 

お問い合わせはコチラ!

いかがでしたでしょうか。トラクターの自動操舵についてしっかり見させてもらうのは私自身今回が初めてでしたが、最新の農業分野は予想以上に機械化・自動化が進んでいるんだなと、とても勉強になりました。

セキドでは FJD AT2 をはじめとするトラクター自動操舵システムの販売・サポートを行っております。納品の際には、実際にトラクターを運用する圃場の形に適した自動操舵ミッションデータが入った状態でお渡ししますので、初めての方でもミッション実行ボタンを押すだけでスタートでき安心です。

現在おトクなキャンペーンも実施しておりますので、まずは一度お問い合わせください。みなさまからのご連絡お待ちしております!

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