こんにちは、セキド農業チームの槇島です。
今回はセキドで取り扱うFJDynamics（エフジェーダイナミクス、以下FJD）の農機自動操舵システムの新製品、「FJD AT2」をご紹介します。

これまでのFJD AT1と新製品のFJD AT2からなるFJD 自動操舵システムは、年式やメーカーを問わず様々なトラクターや農機に後付可能で、集中力・体力が必要なハンドル操作を自動化し、難しい設定や操作な必要なく農作業をラクにする製品です。低コストでありながら、業界最高水準の誤差 ±2.5cmの操作精度を実現しています。2019年のAT1販売開始から3年半の間に全世界120カ国以上で累計10万台以上が導入され、日本でも2,500台以上販売されています。

国内初披露は帯広の国際農機展で

新製品のAT2は、7月6日～10日に開催された「第35回国際農業機械展 in 帯広2023」に出展した、FJD（日本総代理店 株式会社FAG）と株式会社髙橋農機（セキド販売代理店）の各ブースにて、国内で初披露されました。帯広農機展は4年に1度の国内最大級の農業機械展ですが、新型コロナウイルスの影響もあり今回は5年ぶりの開催となりました。

FJDynamics 出展ブース

・出展ブースを紹介するFJD（日本総代理店 株式会社FAG）のFacebookページ

髙橋農機 出展ブース

オホーツク地方から全道に販売とサポートを手掛ける髙橋農機は、2018年の前回に引き続き出展。FJD製品はもちろんのこと、ボグボール製ブロードキャスターやマンダム製サブソイラーなど、様々な最先端のシステムや農機具を展示しました。各製品を実際に使用するユーザーの方もブース対応をサポート、実際の使用感などを来場者の皆さんにお伝えし、リアルな課題や細かな疑問も解消できるブースとして、各日1,000人を超える方々にご来場いただきました。

・開催中の様子を紹介する髙橋農機のFacebookページ（当日の様子はこちら）

FJD AT2の概要

FJD AT2 自動操舵システムは、本体キット90万円＋取付費用10万円～（いずれも税別）で、メーカーやサイズ、年式を問わず、お持ちトラクターや農機に後付けができる自動操舵システムで、トラクター・田植え機・各種移植機、コンバインなどに対応し、フルクローラーやセミクローラーでも問題ありません（いずれも丸ハンドルである必要があります）。

AT2の製品構成

AT2のコンポーネントは、大きく分けて3パーツのセットです。

1. モニターコントローラー（タッチパネル）

経路設定や自動操舵のON／OFFなど、すべての操作をこのタッチパネルで行い、作業履歴の記録や確認ができます。筐体は小型計量化しつつ、画面部分の専有比率がアップし見やすくなりました。

2. 電動モーター付ハンドル

取得した位置情報をもとにモーターがハンドルを操作して、自動操舵を実現します。AT2ではハンドルサイズを大（直径410mm）と小（直径370mm）の2種類から選択することができます。

3. IMU内蔵GNSSアンテナ

IMUでトラクターの姿勢を検知、GNSSアンテナで位置情報を正確に取得します。人工衛星などから位置情報を取得するため、キャビンの上に取り付けます。

従来モデル「FJD AT1」とAT2の比較

新製品AT2の機能やスペックについて、従来モデルのAT1と比較しながら確認してみましょう。

AT2とAT1では、インターフェースやサイズなど細かな違いはありますが、GNSSの対応周波数やIMUの精度など、性能に関わる部分は同等です。AT2にはBluetoothRTKモジュールが内蔵されており、主にホクレンRTKを利用する場合に必要だったParaniが不要になるので、北海道で利用される方にとってAT2の登場は嬉しいポイントですね。

なお、最低車速については注意が必要で、以下の通りAT1の方がより低速での対応が可能となっています。

FJD AT1も引き続き販売

AT2が発売となりましたが、従来のAT1も引き続き併売となります。スペックの差異のほか、AT2のIMU一体型アンテナをキャビンの上に付属の両面テープまたはビス止めで取り付ける設計に対し、AT1では既存のフレームやネジ穴を使って取り付けるなど、ハードウェアの作りが違うため、取り付ける農機によって最適な機種をお選びいただけます。FJD 自動操舵システムを検討しているけれど「どちらを選んだら良いの？」という方は、ぜひセキドにご相談ください。機種選定から取り付けはもちろん、購入後のお問い合わせまでサポートいたします！

最新の農機自動操舵システムが気になる方は

今回は新発売となったFJD AT2 農機自動操舵システムについて、気になるスペックや特徴に注目してご紹介いたしました。次回の記事では、実際に耕うん作業を行った使用レポートをお届けしますので、この記事をみて「AT2が気になった！」という方は、ぜひ楽しみにお待ちください。

すでに農機自動操舵システムをご検討中で、実際の機能や使い勝手などが気になる方には、現在開催中の「FJD 農機自動操舵システム お試しキャンペーン」がおすすめです。僅かな費用で、お使いの農機と圃場を使って自動操舵システム（AT1）が試せるキャンペーンの詳細は、こちらをご覧ください。

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