こんにちは、セキド農業チームの槇島です。
今回は、セキドで取り扱う FJDynamics（エフジェイダイナミクス、以下FJD）の農機自動操舵システムの新製品「FJD AT2」の紹介記事第2段として、私が実際に耕うん作業を試してきたので、操作方法や使用感などをお伝えいたします。

FJD自動操舵システムは、トラクターなど様々な農機に後付可能で、集中力・体力が必要なハンドル操作を自動化し、農作業をラクにします。低コストながら、業界最高水準の誤差 ±2.5cmの操作精度を実現、2019年の販売開始から3年半の間に、全世界120カ国以上で累計10万台以上導入が進んでおり、日本でも2,500台以上販売されています。

FJD AT2 農機自動操舵システム

外観と装着イメージ

早速、耕うん作業中の目線をご覧いただきましょう。今回はクボタKL345に取り付けました。ハードウェアの詳細やスペックについては前回の記事をご覧ください。

「FJD AT2」発売開始！特徴とスペックを解説します

FJD AT2 の主なパーツはたったの3つ。これらを取り付けるだけで高精度な自動操舵を実現します。
・既存のハンドルをFJDモーター付ハンドルに交換。
・ハンドル周辺の操作しやすい位置にコントローラーモニターを装着。モニターは高輝度・大画面で視認性、操作性ともに抜群です。
・キャビン上には、IMU内蔵のGNSSアンテナを設置。小さなアンテナですが、誤差±2.5cmの精度で位置情報を取得できる凄いアンテナです。

AT2で、いざ耕うん作業

自動操舵システムでの耕うん作業の流れ

一連の耕うん作業を動画にしました。

圃場、ベースライン、タスクを事前に登録して、耕うん作業を開始しました。タスクとは作業履歴を残すノートのようなものです。いつ、どんな作業で、どこまで進めたのかの走行履歴を記録してくれます。

自動隣接ターン機能を活用しているので圃場一面自動操舵が可能です。KL345はオートアップ機能がついていますのでターン完了後にポンパで作業機を下ろすだけで作業が完了しました。
また、一度登録した圃場とベースラインは保存されていますので、2回目以降の作業は保存したデータを呼び出すだけで作業開始できます。
 

モニターの使用感

モニターの見方

画面の赤い線が圃場外周、沢山引かれている直線がベースラインです。ベースラインに沿って、作業履歴が塗られていくのがわかります。どこまで作業したか一目瞭然ですので、代かきのようにどこを走ったか分からなくなる作業も安心ですね。
作業履歴は「タスク」にデータとして記録されますので、各圃場の進捗管理にも便利です。
※青は自動操舵、黄色は手動走行と色分けされています。

その他、電波状況や作業進捗（％）、作業効率、走行速度など様々なパラメーターを、画面上で確認できます。
 

視点の切り替え

画面上の目線は “後ろ斜め上（3D）” と “真上（2D）” で切り替えることができます。

設定画面

自動操舵システムはお持ちのトラクターや作業機に合わせた様々なパラメーター設定が必要ですが、設定画面はアイコン付きで見やすく、直感的な操作が可能です。KL345に合わせたチューニングもスムーズに行えました。

まとめ

今回は新発売となった FJD AT2 農機自動操舵システムで耕うん作業を行いました。実際に作業をしてみると、通常の作業と比べて以下の点が優れていると感じました。

また AT2 の特徴として、視点の切り替えに対応し、アイコン付きで見やすくなったUIによって操作感が改善されました。設定や操作を繰り返す、私や販売代理店スタッフの感覚では「3倍」は使いやすくなったのではと感じています。さらに従来モデルの AT1 でも、境界を取りながら1本の直線ベースラインを設定できましたが、AT2 ではベースラインを複数本設定することが可能になりました。これにより作業用のメインのベースライン（南北）と枕地用の横向きのベースライン（東西）を1回の走行で設定することができ、事前準備の労力を抑えることができます。
 
この記事をご覧になって、FJD 農機自動操舵システムが気になったという方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。デモ走行や作物に合わせたより良い使い方のご提案などを承っております。

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