九州農業WEEKレポート ドローン果樹散布などのスマート農業最新動向をお伝えします
こんにちは、セキド農業チームの槇島です。
今回は2023年5月24日~26日の3日間、グランメッセ熊本(熊本県)で開催された「九州農業WEEK」に参加してきましたので、現地レポートをお伝えします。
レポートは、農業WEEK全体の様子とセキドの販売代理店である東洋エンジニア株式会社のブース紹介の2本立てとなります。ブースでご案内した内容もお伝えしますので、会期中に行けなかった方や、もう一度話を聞いてみたかったという方必見のレポートですので、ぜひ最後までご覧ください。
九州農業WEEK 全体の様子
農業WEEKは、スマート農業や農業資材、畜産資材などのジャンルにおいて、省力化・効率化を目指す企業や関係者が出展する展示会です。農業関連の最新技術や業界動向に触れることのできる展示会として、東京(幕張メッセ)や関西(インテックス大阪)で12年ほど前から開催されており、今年初めて九州に上陸し「九州農業WEEK」としてグランメッセ熊本にて開催されました。地域別農業産出額が関東・東山(長野県と山梨県)に次いで第2位(※)の九州での開催で、近年のコスト高騰への対策ということもあり、現地での注目度も非常に高く、東京開催と比べて農家様や農業法人様の来場が非常に多いことが印象的でした。(※:九州農業WEEK公式サイトより)
収量管理のための巡回ロボット
屋内展示場には最新ドローンや、ハウスの遠隔管理のためのカメラ技術やロボット技術がずらっと並び、屋外展示場にはトラクターや自動操舵システム、ソーラーシェアリングを意識した圃場設備などが展示されていました。
営農型ソーラーパネルの展示
東洋エンジニア出展ブース
入場受付を済ませた先、入り口を入ってすぐ右手にブースを構えDJI農業ドローンやFJD農機自動操舵システムを展示していたのが、東洋エンジニア株式会社のブースです。
DJI農業ドローン
ブース正面に大きな DJI AgrasT30 を展示。和歌山県の梅農園様で実施した果樹散布事例を交えて紹介いたしました。
皆さん「農業ドローンでの果樹散布」への関心が非常に高く、みかん農園や梅農園、近隣自治体の方など多くのご来場者様からお問い合わせとデモフライトを依頼いただきました。急勾配の斜面に立っていることの多い果樹園での散布は、実質的にマニュアル飛行が不可能なため、多くの場合で完全自動航行での運用が必要になります。
セキドではこれまでに、梅や桃、みかん、なし、りんごなどの果樹に対して実散布の経験を積み重ねており、ブースでは Agras T30 に用意された「果樹モードキット」を活用した完全自動航行の散布ノウハウやコツをご紹介し、ご好評いただきました。
また農業とは少しズレますが、生育状況をセンシングするドローン Mavic3 Multispectral
を用いたゴルフ場での可変施肥の事例も紹介いたしました。可変施肥は農業資材の高騰に対して直接寄与するソリューションですので、多くの来場者が興味を持たれた様子でした。
果樹のほか、キャベツや白菜、ネギ、さつまいも、じゃがいもといった路地野菜での散布など、セキドでは米以外の散布実績も非常に多くございます。ドローンでの農薬散布をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
FJD農機自動操舵システム
続いて、現在お持ちのトラクターに後付することで、低コストでスマートトラクターに生まれ変わる FJD農機自動操舵システム もご紹介しました。今回は室内展示だけでしたが、「実際のトラクターで見てみたい!」というご要望もいただき、ありがたい限りです。
FJD農機自動操舵システム はトラクターのみならず、田植え機やスプレイヤーなど多くの車両に取付が可能です。5月には無料アップデートで隣接ターン機能を実装し、より便利にラクに農作業ができるようになりました。
自動操舵システムは、GNSSやRTKで位置情報を取得して自動走行するという意味で、ドローンと高い互換性があります。実際に FJD自動操舵システム と DJI農業ドローンとの間で圃場データを共有できるので、ドローンとトラクター、それぞれを自動で動かすために何度も圃場データを登録する必要はありません。ドローンと自動操舵システムのどちらも取り扱うセキドならではのノウハウは、ブースにお越しいただいたお客様にも漏れなく紹介いたしました。
ドローンや自動操舵システムで使用する圃場データの登録や自動航行ミッション作成は、ややハードルが高いように思えますが、セキド農業チームでは手順やノウハウをお伝えしてしっかりサポートいたします。さらに、ご要望に応じて実際のミッションを作成・登録して納品することも可能です。そうすれば、圃場に出てボタンを数回押すだけで自動航行/自動操舵による効率的で省力化された農作業を始めることができます。
ドローン専用トレーラー
そのほか、ドローンによる農薬散布を大きな規模で運用することを見据えて、ドローン専用トレーラーも展示しておりました。
収納スペースとしてのメリットはもちろん、作業性の向上やセキュリティ対策、充電時の騒音対策などに対応しており、散布代行業者さんなどドローン業務を能率的にこなしたい!という方にぜひおすすめです。
農作業の省力化・スマート農業を知りたいなら
以上、九州農業WEEKの現地レポートをお伝えいたしました。数々の最新技術に感心し、来場者の皆さまの熱心なご質問に圧倒され「それに応えたい!」と強く思う3日間でした。
九州農業WEEKに出展された東洋エンジニア株式会社は、農業ドローンや自動操舵システムの導入サポートで豊富な実績をお持ちで、この度宮崎県日南市にオフィスを構えてサポート範囲を九州エリアにも拡大しました。セキドでは東洋エンジニアと共同で農業イベントを行い、自動航行に関するノウハウをお伝えしています。セキドが開催する各地の実演会やオンラインセミナーと合わせて、お気軽にご参加ください。
セキド農業チームでは、より多くの方に最先端テクノロジーを使った農作業の効率化・省力化、農薬散布代行についてのご相談も受け付けておりますので、皆さまお気軽にお問い合わせください。