物流ドローン DJI FlyCart 30 の実証実験に同行!運搬フライトを現場からレポートします
こんにちは。セキドの池田です。
大きいものって好きです。小型化が進められているこの時代に逆行するような話ですが、飛行機ならエアバスA380とか、カメラならCanon EOS R3とか、なぜか惹かれるものがあります。ちなみにタイプの男性は身長181㎝ 体重101㎏の大柄なプロレスラー、「疲れない男」こと棚橋弘至選手です。というわけで、今日は大きいドローンの話をします。
今回はDJI初の物流ドローンである FlyCart 30(フライカート サーティー) の実証実験に同行しましたので、当日の様子について報告いたします。歴史を塗り替えるゲームチェンジャーのお出ましです。製品に興味がある方はもちろん、「フライカートって何?初めて聞いた!」という方もニュース記事を読むような感覚で目を通していただけましたら嬉しいです。
FlyCart 30 についての特集記事は、他のライターも書いています。機体スペックや実用例について詳しく知りたい!という方は、あわせてお読みください。
DJI FlyCart 30って何?
FlyCart 30 はDJI初の物流ドローンで、重量物の長距離配送を目的に設計されており、最大積載量は30㎏です。折り畳み可能な設計や、リールを巻き上げられるウィンチシステムの搭載といった利便性の高い構成も特徴です。
また、さまざまな環境に適応できるように、IP55の保護等級に加え、動作温度は‐20℃~45℃となっています。驚くべきはその最大風圧抵抗で、12m/秒の風の中でも飛ぶことができます。これはだいたい「傘が裏返しになるくらいの風」に相当しますので、この耐風性能は相当なものです。災害時などで急を要するときでも、このタフさならきっと被災者を救う蜘蛛の糸となるでしょう。
ちなみに担当者にヒアリングしたところ、ざっくりした導入価格は約500万円ほどとのこと。詳しくは下のお問い合わせフォームからご連絡くださいませ。
DJI 物流ドローン DJI FlyCart 30 お問い合わせフォーム
FlyCart 30 のフライトを見学!
それでは、いよいよ当日のレポートに移ります。今回は朝7時に集合し、車で首都圏某所へ向かいました。ハイエースの後方に畳まれた状態の FlyCart 30 が載っています。一見すると「農薬散布用ドローンかな?」というサイズ感です。
ハイエースに積まれたところです。車が揺れてもドローンが破損しないように、ベルト固定されています。トランスポーターに積まれたレース用オートバイみたいですね。
バッテリーを載せているところです。機体の大きさが分かりやすいですね!
バッテリーは1本でも動きますが、今回は電力の効率化を目的に2本積みました。1本で11㎏あり、価格はだいたい30万円とのことでした。
バッテリーを積んだ機体を上から撮影しています。機体前方(写真右側)にある灰色の円柱はレーダーです。独特な形をしていますね。
バッテリーを充電するための発電機を準備しています。機体の大きさからもお分かりいただけると思いますが、使用するバッテリーの容量はDJIドローンの中でも最大級です。家庭用のポータブル電源などでは歯が立たないため、FlyCart 30 の検証や実演会の時は必ずこの発電機を積んでいます。
フライト現場に FlyCart 30 を移動させました。このあとフライトプランを再確認して、実際のフライトに移ります。飛行中の様子は後述の動画でも見ることができますので、あわせてご覧ください。
荷物をウィンチで吊り、離陸したところです。ウィンチを使って荷物を持ち上げるときは、一旦手動で機体を離陸させ、荷物の上まで移動させてから上昇させるのがルールだそうです。これは動画をご覧いただいた方がわかりやすいと思いますので、この後の動画もご確認ください。
FlyCart 30 はフライトの大部分を自動航行で行いますが、フライト中は送信機から手を離さず、常に機体を目視していつでも緊急停止できるように備えます。
実際のフライトの様子がコチラです。大型の機体が悠々と飛ぶさまは、見ていてとても迫力がありますね。
DJI FlyCart 30 の導入相談はコチラ!
いかがでしたでしょうか。FlyCart 30、実際に見てみたくなりましたか?
セキドでは FlyCart 30 をはじめとするDJI製ドローンを幅広く取り扱っております。実機を間近に確認できる実演会も全国各地で行っておりますので、ぜひお気軽にお越しくださいませ。
運搬性能や活用事例などのお問い合わせや、実演会やデモフライトの要請などもお待ちしております。
FlyCart 30 の機能やスペック情報はこちらDJI FlyCart 30