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こんにちは。セキドで運搬ドローンを担当している田丸です。
今回、八ヶ岳の現場で山小屋への物資運搬をドローンで実施しました。これまで山岳地帯での輸送は、人力やヘリコプターに頼るのが一般的でしたが、費用面・効率面・安全面など多くの課題がありました。

そこで今回、「ドローンでどこまで効率化できるのか」を検証した現場レポートをお届けします。今回の運搬業務は、長野県諏訪郡の山小屋 赤岳鉱泉様と、一般社団法人国際ドローン協会様(以下「IDA」、https://ida-drone.com)と共に実施しました。

Drone-based mountain hut supply delivery_01
さらにパワフルに進化した次世代大型物流ドローン
DJI FlyCart 100 | より多くの配送を実現 DJI FlyCart 100 | より多くの配送を実現

従来の運搬方法とその課題

山小屋への資材運搬は長年、人力またはヘリコプターで行われてきました。

人力運搬の現実

人力の場合、従業員が背負子などを使って山道を登り下りします。最低でも20kg、多い場合は40kgの荷物を背負っての登山となり、体力的な負担は非常に大きいです。

私自身も実際に20kgの荷物を運んでみましたが、それだけで限界を感じました。40kgを担ぐのは到底無理です。しかも山小屋では毎日何かしらの運搬が発生するため、「空荷で登る日」はほとんどありません。

ヘリコプター輸送の課題

もう一つの手段であるヘリコプター輸送は、短時間で大量輸送が可能ですが、運航コストが高く、風や天候の影響を受けやすいという課題があります。

このように、人力にもヘリにも限界があり、より効率的で柔軟な運搬手段が求められていました。そして近年、無人航空機(ドローン)が「第三の選択肢」として注目され始めています。

ドローンを使った物資輸送に向けて

運搬ドローンの飛行ルートを作る

長距離運搬を実現するには、まず「安全な飛行経路の確保」が欠かせません。国土地理院地図やGoogle Earthなどの資料も参考にできますが、山岳地帯では地形データと実際の高低差にズレが生じやすく、そのまま利用するのはリスクがあります。

また、DJIでもDJI Flight Hub2やDJI Delivery Hub等のクラウドソフトが準備してあり簡易的にフライトルートを作ることができるのですが、山岳部などは実測との差が大きいエリアが存在します。

そこで今回は、測量用ドローンを使って実際の高度データを取得しました。

使用機材

 ・DJI Matrice 400(以下「M400」)
 ・DJI Zenmuse L2(M400対応LiDARモジュール)

機材の詳細は、こちらのコンテンツと詳細ページをご確認ください。

産業用フラッグシップドローン「DJI MATRICE 400」登場

DJI Matrice 400DJI Matrice 400

DJI Zenmuse L2 + DJI Care Enterprise BasicDJI Zenmuse L2 + DJI Care Enterprise Basic

測量の実施

運搬ルートとなる全長約7kmのエリアを複数区画に分け、2日間かけて測量を実施。M400の拡張されたフライト時間と通信範囲のおかげで、大きなエリアでも安全に飛行することができました。

Drone-based mountain hut supply delivery_02

また、高低差の大きい地形でも「リアルタイム地形フォローモード」を活用し、安全かつ正確に地形データを取得。一部では霧が発生していましたが、Zenmuse L2のLiDARセンサーにより、木々の高さまでしっかりと測定することができました。

こうして得られたデータをもとに、安全な運搬ルートを作成しました。

DJI FlyCart 30による実証飛行

飛行ルートが完成した後、いよいよ本番の運搬ドローン「DJI FLYCART 30」を投入しました。

Drone-based mountain hut supply delivery_03
DJI FlyCart 30 と IDA代表の榎本様

使用機体:DJI FlyCart 30

FlyCart 30 はDJI初の運搬用ドローンで、最大30kgの資材を吊り下げて飛行可能。悪天候時にも安定したフライト性能を発揮します。

DJI FlyCart 30DJI FlyCart 30

麓の倉庫から目的地の赤岳鉱泉までは、距離約6.7km・高低差800m。従来は人力とヘリを組み合わせて物資を運んでいた区間です。

Drone-based mountain hut supply delivery_04_s
Drone-based mountain hut supply delivery_05

運搬結果

人力では20kgの荷物を運ぶのに2時間以上(慣れた従業員でも)かかるところを、FlyCart 30では片道約8分、往復でも20分以内で輸送が完了しました。

標高差・風など山岳特有の条件もあり、慎重な運用が求められますが、安定した飛行で安全に資材を届けることができました。

結果とまとめ

今回の実証により、山岳地帯でのドローン輸送の有効性を改めて確認できました。従来の人力・ヘリ運搬と比較して、時間・体力・コストのすべての面で大幅な効率化を実現。

ドローンは、山小屋や登山道整備など、これまで「人力頼み」だった現場において、現実的で有効な新しい運搬手段になり得ると感じています。

今後も現場での検証を重ね、より安全で効率的なドローン輸送の実現を目指していきます。

FlyCart 30 の導入・実演をご希望の方へ

物流・運搬用ドローン「DJI FLYCART 30」は、山間部や離島などアクセス困難な現場での物資運搬など、さまざまな業務の効率化に対応します。「現場での実用性を確かめたい」「自社の環境に使えるか試してみたい」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

また、定期的に日本各地で実演会も行っております。導入を検討されている方はもちろん、「こんなことってできるの?」といった疑問をお持ちの方も、お気軽にご参加ください。

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