こんにちは。セキドの池田です。

カメラを趣味にしていると、作品を人様に見てもらうのが時々怖くなります。なぜかというと、写真やビデオといった映像作品は、それを撮ったカメラマンがどんな人物であるかをとてもよく映し出すことがあるからです。もちろんそれを悟られないように中途半端な仕上げにすることもできるのですが、それでは面白くないので、今回のスペシャルコンテンツには「本気の写真」を何点か使いました。私の撮った作品が、DJI Roninシリーズを知っていただくきっかけになれば幸いです。

今回は、2024年4月9日（火）22時に発表・発売されたばかりの DJI RS 4 Pro／RS 4 の速報レビューをお届けします。Ronin-S や RS 2シリーズからの買い替えを検討されている方や、「これからジンバル・スタビライザーを始めたい！」とお考えの方向けに書いています。

先代の RS 3シリーズに関する記事も多数書いて、レビューもしていますので、もしよければ確認してみてくださいね。

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DJI RS 4 Pro／RS 4 のスペック

まずは、DJIの最新ジンバル・スタビライザー DJI RS 4 Pro／RS 4 のスペックから攻めてみましょう。

RS 4 Pro と RS 4 が搭載できる最大カメラ重量（ペイロード）は、それぞれ3.0kgと4.5kgです。ジンバル本体の重量やペイロードはRS 3シリーズと大きく変わりませんが、新たに24W急速充電に対応し、充電時間が2.5時間から1.5時間に短縮されました。また追加パーツなしでも縦向き撮影に対応するので、最近増えてきたTikTokなどの撮影にも便利です。

詳細は下記の表や、後述の内容も確認してみてください。

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どちらを購入するかお悩みの方も多いかと思いますが、「大きいカメラや重いシネマレンズを載せたい」とか「色々な対応アクセサリーを使いたい」という場合は RS 4 Pro をおすすめいたします。また後日紹介しますが、LiDARフォーカスシステムや DJI Transimission 、DJI製フォーカス&ジンバル遠隔制御用システムといった一部のアクセサリーは RS 4 Pro のみに対応しているためです。購入するときは互換性に注意してください。

商品セット内容は？

気になるセット内容も見ていきましょう。こちらは非常に細かいので、RS 4 Pro と RS 4 に分けて一覧表を作成しました。いわゆる「Comboセット」のほうが同梱パーツ類の数が多くなっています。

なお税込価格は、RS 4 Pro（標準）が99,000円で、RS 4 Pro コンボ が123,200円。RS 4（標準）が66,000円で、RS 4 コンボ が79,200円です。

RS 4 の標準セットだけはキャリーケースが付属しませんので、持ち運びの際はカメラバッグなどを上手に使ってくださいませ。カメラアクセサリーは PGYTECH がおすすめですよ。［PR］

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DJI RS 3 からの主な変更点

RS 3 からの主な変更点もご紹介いたします。デザイン以外で目立った違いとしては、下記の3点と言えますね。

1. モーターのパワーアップ（RS 3シリーズ比120%）
2. 追加パーツ購入なしで縦向き撮影可能
3. 別売延長バッテリーの発売

1. モーターのパワーアップ（RS 3シリーズ比120%）

これまでよりさらにしっかりカメラを支えられるようになりました。特にリグを組んでガンマイクを載せた重めのカメラをジンバルに載せ、FPVモードでガチャガチャ振り回すような、ジンバルにとって高負荷の撮影をするときに本領を発揮します。Roninシリーズはモーターに耐えられないほどの負荷が掛かると、ジンバルがスリープ状態になってしまう仕様なのですが、RS 4 ではスリープすることがほぼ無く、パワーアップを実感することができました。

2. 追加パーツ購入なしで縦向き撮影可能

TikTokなどの撮影をするビデオグラファーさんにはとても嬉しいですね。追加パーツの購入が不要なだけでなく、横撮り→縦撮りへのパーツ換装も簡単になったので初めての方でも苦労せずにデビューできるのではないかと思います。なおカメラの向きを縦横で入れ替えたときは都度バランス調整が必要なのは変わりませんのでそこはご注意ください。

3. 別売延長バッテリーの発売

これもなかなかの推しポイントです。別売の BG70大容量バッテリーグリップ を使うと、駆動時間が2倍以上に延ばせます。RS 4 は12時間から29.5時間へ、RS 4 Pro は13時間から29時間への延長です。ここ1～2年くらいのDJI製品は全体的にバッテリー性能やエネルギー効率が顕著に向上していますが、ついにその波がジンバルにも届いたようです。長時間の現場や、アクセサリーをもりもりに載せての撮影でも安心ですね。ぜひお求めください。

 
この他にも、フォーカスモーター制御が拡張し、デュアル制御によりMFだけでなく絞りやズームを同時に制御可能に進化したり、ズーム制御がジョイスティックだけでなくフォーカスモーターを使った操作に対応、誤作動を防止する画面オートロック、トリガー機能でジンバルロックに加えFPVモードも選択可能に、といった点が追加されています。このあたりは引き続きスペシャルコンテンツで検証してみますので楽しみにしていてください。

DJI RS 4シリーズのデザイン

次は、RS 4 Pro と RS 4 のデザインを見ていきましょう。今作も黒と赤を基調としたシンプルな配色となっています。

 
明るい場所で並べてみました。左が RS 4 Pro で、右が RS 4 です。シルエットはとてもよく似ていますが、アームの長さが違うことが見てわかると思います。アームが長くなるとジンバル自体は大型化しますが、より大きなカメラを載せられるだけでなく、バランス調整がより簡単になるというメリットがあります。

 
近くに寄ってみましょう。素材の違いが見た目にもあらわれていますね。RS 4 Pro はカーボン素材、RS 4 はテフロン加工済みの金属素材です。この加工によりアーム位置の調整がよりスムーズになり、バランス調整がより簡単になりました。今まで金属製の Ronin はアーム位置の調整が固くて苦労するという相談もしばしばありましたので、これは嬉しいアップデートですね。

 
パーツを組み替えて、「縦撮り」モードにしてみました。これは RS 4 の地味に嬉しいポイントなのですが、なんと横撮りと縦撮りはパーツの向きを変えるだけなので余ったパーツが出ないんです。無くし物が多く、AirTagを10個近く使っている私としては、なかなか「刺さる」デザインでした。（笑）

DJI RS 4 Pro／RS 4 のバランス調整

ジンバル・スタビライザーを使うのに欠かせない、バランス調整の方法についてはこちらの動画で解説しています。10分ほどの動画なので、ジンバルを始めて使うという方や、バランス調整についておさらいしておきたいという方はぜひご覧ください。

動画前半で横撮り → 縦撮りへの換装も行っています。手順はとてもシンプルなので、チェックしてみてくださいね。

 
また、バランス調整が必要な理由はこちらのコンテンツで説明しています。「根拠が知りたい！」という方はあわせてお読みくださいませ。

DJI RS 3 シリーズの使い方講座、その1
「バランス調整」をマスターせよ　

DJI Roninシリーズの購入相談はセキドまで

いかがでしたでしょうか。最新機種は見ているだけでもワクワクした気持ちになりますね。

セキドが運営する DJI認定ストア 東京虎ノ門 では、DJI RS 4 Pro／RS 4 の展示・販売を4月10日より開始いたします。なお、10～13時は完全予約制となっております。「じっくり試したい！」という方はぜひご予約をお願いします。ご自身のカメラを持ち込んで実際に動画撮影をお試しいただけるほか、購入後は必要に応じてスタッフによるバランス調整のレクチャーも行っております。まずはご相談くださいませ。

DJI認定ストア 東京虎ノ門

DJI認定ストア 東京虎ノ門　来店予約フォーム

また最新機種の発売を記念し、 DJI RS 4 Pro／RS 4 への買い替えがお得なスタビライザー製品の下取りサービスを4月23日（火）までセキドオンラインで実施いたします。 DJI Ronin から、MOZA AirCross や Manfrotto Gimbal シリーズなどを対象に、故障して動かない製品、セキド以外で購入された製品も下取りいたします。この機会にぜひ、機材の買い替えをご検討ください。

DJI RS 4 Pro／RS 4 下取りサービス

DJI RS 4 Pro／RS 4 があなたの良きタッグパートナーとなり、映像業界に金の雨を降らすレインメーカーとなることを願っています。それではまた次回のスペシャルコンテンツでお会いしましょう。