DJI ドローン|PGYTECH SUBLUE HOBBYWING 総代理店 セキドオンラインストア

こんにちは、セキド産業用ドローン担当の内野です。
近年、ドローンは様々な現場で利活用されており、外壁や屋根点検もその一つです。ドローンを使用することで、外壁や屋根の点検を安全かつ効率的に行うことができます。では、ドローンで発見した損傷箇所は、その後どのように対応するのでしょうか?

この課題を解決するため東洋製罐株式会社様(以下、東洋製罐)にご協力いただき、屋根の点検から簡易補修までをドローンで完結させるという実証実験を行いました。そこで今回は、産業用ドローンを使用した最新ソリューションによる建物の屋根や外壁の点検及び簡易補修方法について、活用事例をご紹介いたします。

SABOT-3_Roof repair by drone_01

 

SABOT-3(サボット スリー)とは

SABOT-3は、2023年7月に東洋製罐から発売されたドローン用のスプレー缶噴射装置です。ドローンを「見る」だけから「作業する」に変え、ドローンの可能性を次のステージへ引き上げる製品です。DJIの産業用ドローンプラットフォーム Matrice 350/300 RTK に加工不要で取り付けでき、DJI Pilotアプリや送信機での操作に対応することで、用途に合わせてスプレー缶を替えて、構造物の軽補修や点検時のマーキング、洗浄、鳥害対策、害虫駆除などの作業を、低コストで安全かつ短時間で実施できます。

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SABOT-3 ドローン用スプレー缶噴射装置SABOT-3 ドローン用スプレー缶噴射装置

 

東洋製罐とは

東洋製罐株式会社は、国内最大の総合容器メーカーです。同社の製品の一つであるスプレー缶の活用シーンを広げる市場としてドローン業界に注目し、SABOTが開発されました。東洋製罐ではSABOT用スプレー缶の充填試作サポートも行っていますので、「ラインナップにはないけど、こんな薬剤を噴射できたらなぁ」というご要望やご興味がある方は、お気軽にご相談ください。

[東洋製罐 製品ページ]

 

ドローンを使った外壁及び屋根点検とは

外壁及び屋根点検は、外壁や屋根の損傷箇所などの確認を行う業務です。ドローンを使用することで、高所など人が容易に点検できない場所を、可視光カメラや赤外線カメラで確認することにより、外壁のクラックや外壁タイルの浮き、折半屋根の錆部、漏水箇所など、修繕が必要な箇所を発見することができます。
可視光カメラでは、屋根や外壁の損傷、錆部、クラックなどを確認することができます。赤外線カメラでは外壁タイルの浮いている場所の温度変化により、タイルの浮きを確認できます。また、漏水の疑いがある箇所に散水することにより漏水経路を発見することも可能です。

inspection Drones_04_s

 

ドローンを使った屋根点検・簡易補修の実証内容

それでは、実際にドローン及びSABOT-3を使った点検・簡易補修をどのように行い、時間はどれくらいかかったのかを見ていきましょう。今回の実証実験は築30年超のビルの折半屋根を対象として、Matrice 300 RTK(マトリス 300 アールティーケー、※販売終了/後継モデル Matrice 350 RTK)による空撮点検から始まり、SABOT-3を使った散水調査を経て、タッチアップ塗料を吹き付ける簡易補修を行う、という3つのステップからなる作業を行いました。

SABOT-3_Roof repair by drone_03
 

使用した機材

ドローン機体  ・Matrice 300 RTK
 ※Matrice 350 RTK にも SABOT-3 は装着可能
ペイロード
(搭載機器)
 ・CSMレーダ
 ・DJI Zenmuse H20T
 ・SABOT-3
 ・増槽(追加スプレー缶を搭載するオプション)
使用アプリ  ・DJI Pilot 2
スプレー缶
使用量
 ・精製水:25本
 ・タッチアップ塗料:1本

 

ステップ1:空撮点検

まず、屋根の状況を確認するために Matrice 300 RTK に Zenmuse H20T を搭載し、屋根部の高解像度グリッド撮影を行いました。

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すると、撮影した写真から、折半屋根の劣化が進行している不良個所を発見しました。
画面中央に、ボルトキャップが完全になくなり、錆が重度に進行したボルトや溶接の亀裂のようなものが確認できます。 このような不良箇所が雨漏りを発生させる原因となります。

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ステップ2:散水調査

次に、Matrice 300 RTK に SABOT-3 及び増槽を装着して、空撮点検で発見した不良個所に水スプレー缶で散水を行いました。

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それと同時に、建物内部では不良個所の近傍を遠赤外線カメラで確認しました。

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散水によって屋根の温度が下がりますが、雨漏りが発生している場合は、水が直接侵入してくるため、明確な低温部が現れます。今回の実験では、溶接の亀裂部から水の侵入を発見できました。


 

ステップ3:簡易補修

最後は SABOT-3 にタッチアップ塗料を装填して、簡易補修として対象箇所に噴射しました。

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画面中央の錆びたボルトに、タッチアップ塗料が塗布できていることを確認できます。

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また、雨漏りが見つかった溶接部についても、亀裂をカバーできています。

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簡易補修を行った箇所には、後日、再びドローンで散水を行い、漏水の有無を確認し、補修完了としました。

今回の実証実験については、動画でも公開しております。ぜひこちらもご覧ください。


 

最後に

いかがでしたでしょうか?
今回の実証実験では、空撮飛行60分+散水調査90分+補修作業30分という作業時間で、漏水箇所の特定と簡易補修を行うことができました。従来のように人が屋根に上って点検及び補修を行う場合は、屋根に上るための昇降足場や、屋根上で作業するための安全設備が必要となります。足場や安全設備を組むにも、施工日数を必要ですが、その点、ドローンと SABOT-3 を組み合わせれば、修繕が必要とされる箇所に対してその日のうちに簡易補修を完了させることが可能です。

これだけ簡単にできて、作業時間の短縮により費用も抑えることができるドローンを使った簡易補修ソリューションを、ぜひこの機会にご検討してみてはいかがでしょうか?導入をご検討されている方や、詳細な手順・コストなど実務との相性が気になる方など、多くの導入をサポートしてきた業務用ドローンのプロがお悩みを解消しますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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また、横浜市金沢区のセキドDJI横浜ドローントレーニングセンターを中心に、各地で開催する実演会は、導入検討中の事業者の方に最適なイベントになっております。ドローンを使った業務効率化に興味をお持ちの方はお気軽にご参加ください。

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