DJI Terraでフィルタリング!LiDARデータのグラウンド抽出機能を解説します
こんにちは。セキドの平井です。
この記事では、先日実施されたDJI TerraのLiDAR点群向けアップデートで追加された、グラウンドデータの抽出機能を解説します。産業用ドローンプラットフォーム DJI Matrice 350/300 RTK と 搭載LiDARモジュール Zenmuse L1 を使ったレーザー測量の結果が、より効率的に活用できる機能ですので、ぜひ最後までご覧ください。
グラウンドデータの抽出機能とは?
ドローンを使って取得したLiDARデータから、樹木や構造物などを除去してDEMデータを作成するための、いわゆるフィルタリング機能となります。
従来は、福井コンピューターのTREND-POINTをはじめとした各種点群活用ソフトでしか行えなかった作業が、DJI Terra内でも行えるようになりました。これにより “グラウンドデータがどの程度取得できているか” が、より簡単にわかるようになりました。
フィルタリング機能の使用方法
まず始めに、アップデートにより追加されたグラウンドデータの抽出機能を使うため、DJI Terraのプロ版以上の有償ライセンスが有効な状態で、アプリのバージョンを3.7.0以降までアップデートします。
アップデートが済んだら、LiDAR点群ミッションで対象のデータを開きます。ミッション内の点群処理カテゴリーで「グラウンドポイントタイプ」にチェックを入れます。
グラウンドタイプには「平地/緩斜面/急斜面」と3つのプリセットがあり、計測現場に適した地形を選択すると各種数値も自動的に変更されます。
点群処理が終わると下部バーに[タイプ]が追加されます。こちらを選択すると点群データが、グラウンドとそれ以外の2色で分けて表示されます。
ここで、画面上部、赤枠のボタンを選択すると「点群のフィルター」機能が利用できます。「ポイントがカテゴライズされていません」のチェックを外すと、グラウンドデータのみ閲覧することが可能です。
グラウンドデータの比較
DJI Terraの新機能により簡単な手順で抽出できたグラウンドデータですが、気になる精度について、DJI Terraと点群活用ソフト TREND-POINTで抽出したデータを比較してみます。
オリジナルデータ
DJI Terraにて抽出したグラウンドデータ
TREND-POINTで抽出したグラウンドデータ
TREND-POINTでは「地表面フィルタリング機能」を使ってグラウンドデータを抽出しました。
いかがでしょうか。専用ソフトと遜色ないグラウンドデータが生成されていることが確認できたかと思います。
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