DJI ドローン|PGYTECH SUBLUE HOBBYWING 総代理店 セキドオンラインストア

こんにちは。セキドの細川です。4月に入社したばかりの期待の新人です。
新入社員らしく、セキドが開催する展示会やイベントに「よし行ってこい」とばかりに多数アサインされています。普段はオンラインの中の人なので、こういったオフラインイベントには積極的に参加表明し、社内の好感度も爆上げさせております。

ドローンと廃校!そしてお客様!この画が撮りたかった!

さて今回は、2022年6月27日に初開催された「スマート農業体験&見学会 in 春日部みどりのパーク」へ取材に行ってまいりましたのでそのレポートです。スマート農業って結局なに?という方や、ドローンでの農薬散布は現実的なの?という方にはぜひお読みいただきたい内容となっております。

春日部みどりのパークとは

セキド社内で「春日部」と言えばここ。セキドの拠点の一つであり、廃校を活用した未来型総合農業&ロボティクス研究所です。旧富多小学校跡地の既存建物、地域の豊かな歴史・文化資源や、田園・河川などの自然資源などを活かし、地域の環境を損なうことなく、地域の活性化にも寄与する事業を行っています。


 

スマート農業体験&見学会とは

春日部みどりのパークを丸ごと会場とし、農業の課題に対応する様々なソリューション、つまり解決方法をご紹介するツアータイプの体験見学会です。各ソリューションに対して代理店やメーカーの担当者がご紹介するので、専門的なご案内ができる実用的なイベントとなっております。今後も定期的に開催を予定していますので、今回のレポートを読んで「実際に見てみたい!」という方はぜひお気軽にご参加ください。
 

まずはセキド農業チームによるご挨拶

昇降口にお集まりいただいてから、体育館にてセキド農業チームからのご挨拶とツアー概要の説明です。この日はとても暑かったですね!春日部市は38℃超えていたんじゃないかと思います。

「スマート農業体験&見学会 in 春日部みどりのパーク」初開催とあって、多くの方にご参加いただいたので、3班に分かれてのツアーとなりました。そのうちの1班に同行しましたので、ここからは当日さながらのツアー順でご紹介していきたいと思います!
 

1. 農業ドローンの完全自動運行

セキドと言えばドローン、ドローンと言えばセキドとは、誰が言ったものか。というわけで、さっそくDJIの農薬散布ドローン Agrasシリーズ を使用した液剤散布デモフライトと自動操縦の説明です。

農業の未来を熱弁するセキド農業チームスタッフを一番前で見守る Agras T30

Agras T10 飛びましたー!この時は皆様の歓声も上がりました。まさにスマート農業という感じです。向こう側では別の班が農機自動操舵を試していますね。

Agras T10 はかなり高い精度で自動散布フライトをしており、「この精度なら軽トラの荷台からの発着もできるかも」なんていう声もありました。確かに、トラックの荷台から降ろさずに離陸し、ドローンがお仕事を終えて、荷台へ戻ってきたらかなりの手間が省けますよね。
スマート農業が遠い未来の見知らぬ技術ではなく、現在すでに運用されているソリューションであることを、Agras のデモフライトによって身近に感じていただけたと思います。
 

2. 小型環境循環型ハウス実験場

お次はコンテナへ移動し、小型環境循環型ハウスの見学です。小型環境循環型ハウス実験場?ハウスなの実験場なの?という疑問がわきますのでまずはかわいい外観を。


正体は、コンテナタイプのトレーラーハウス!車両となるので固定資産税などの税金面でもコストがかからず、導入しやすいのが最大の特徴です。

 
中はこんな感じのサイバーな空間で、太陽光発電によってLEDライトの照射と水が循環し、狭いスペースながら一つの環境を作り上げています。

ちらほら珍しい植物が見えていますが、一株は決して安くありません。そのお値段を聞くや、ビジネスチャンスを感じられた方も多かったのではと思います。
 

3. トラクターの自動運転キットの体験会

コンテナを出て、次はグラウンドにて自動運転(自動操舵)の体験です。トラクターの自動操舵に専用の車両はいりません。FJDのスマート操舵システムは、様々なトラクターへ取り付けが可能。年式やメーカーも問わず、低価格で導入することができます。

 
さっそく乗車!体験会は「私道」での使用となりますので、運転免許がなくても試乗できます。私は免許はありますがトラクターに乗るのは初めてで、少し不安だったのですが、FJDのスタッフがきっちり横について説明してくれるので、全く問題ありませんでした。

ハンドルが!勝手に動いている!
 
自動操舵システムのメリットは大きく三つ。一つは、ハンドリングを気にしないでいいので、アタッチメントの作業に集中できること。もう一つは、一度通った個所がモニターの色づけでわかるので、無駄な走行をしないで済むこと。最後は、中古のトラクターなどにも後付できることです。


 

4. 植物の育成促進ライト研究所

さてお次は校舎内へ移動し、植物の育成促進ライト Helios Green LED の見学です。調理室が研究所になっていました。

このLED、ものすごい技術なんです。植物にとって最も大切な光合成の促進に着目し開発されたLEDライトで、人体に有害な紫外線をオフにしながら、その要素をギリギリまで太陽に近づけることに成功。例えば「アリゾナの太陽の再現」などもできたりします。これにより、「本来その地域でしか育成しない植物」を、どこにいても育てることができるんです。こう聞くと可能性が一気に広がりませんか?主なターゲットとなる植物は、アガペやパキポディウムなど、個性的で希少な多肉植物たち。コレクターも多く、状態のいいものは高値で販売されています。

もちろん、家庭でもなじみのあるプチトマトなども、効率的に育成することができますよ。


 

5. 積木製作所VRソリューション

お次は理科室へ移動し、積木製作所さんによるVRの体験です。VRで農業なんてできないでしょう?と思った方、正解です。このVR技術は実際の成果物への導入ではなく、危険を伴う作業をVRで体験し、安全性を学習できるシステムです。まずはトラクターの操縦VRから。

画面には一人称の運転席視点が見えていますが、ゴーグルを付けている利用者にはよりリアルに映っています。いつもトラクターを使用している方には不要かもしれませんが、これから運転される方のシミュレーションや、社内講習などにも使えますよね。適正でない運転をすると脱輪して事故を起こすところまでプログラムされているので、熟練者にとっても改めて危険性の再確認ができ、事故防止に繋がります。

 
続いて、閉塞環境での遠隔環境制御システム体験です。狭く視界の悪い倉庫内での高所作業をVRで体験していただきます。


こちらは近年急速に拡大しているロジスティクス、物流倉庫事業などでの研修にも使えるのではないかと思いました。現場での研修は難しくても、こうしてVRであらかじめ危険ポイントがわかっていると研修も有意義なものになりますよね。事務方と現場の温度感の違いなども、解消できるツールになるかもしれません。
 

6. エビの完全室内養殖場

お次の移動先は給食室!鬼手長エビの養殖を見学ということで、食品だからこのスペースになったのでしょうかね!

マジでエビじゃん

ろ過装置と室内の大きなプール(生け簀と言っていいのでしょうか?)で完全に室内での養殖に成功しています。

 
水道水を一晩おいてカルキをざっと抜いたあと、こちらの装置でプランクトンによるろ過をしていき、鬼手長エビが成長できる環境を作っています。ちなみに稚エビは専門の業者から買い付けることができます。成長した鬼手長エビはスーパーに並ぶこともありますが、フレンチなどの高級食材として取引されることが多く、良質なものはお寿司一貫分くらいの可食部量で数千円という世界だそうです。(この話が出た瞬間、参加者の目の色が変わったことを私は見逃しませんでしたよ)

 
そしてこの養殖で活躍するのが、水中ドローン(ROV)です。春日部みどりのパークでは QYSEAFIFISH V6 EXPERT がエビの育成状況を点検。ダイバーが潜らなくとも、養殖場や施設の水中点検ができます。

 
水中ドローンの操縦機。空のドローンと操作性はほとんど変わりません。空のドローンが飛ばせれば、水のドローンも大丈夫です!

 
大画面に接続すると、こんな感じでかなり鮮明に、そしてリアルタイムで中の様子が見られます。生体の育成状況だけでなく、網の破れなども点検できますよ。


 

7. 自立移動型最新犬型産業ロボット操縦体験

さて最後は再びグラウンドに移動し、最新犬型産業ロボットの操縦体験です。未来の世界の ネコがたロボット どんなもんだい ぼく・・?

ドラえ・・・犬でした。コロナでロックダウン下の中国を見回った、あの犬です。ニュースで見たことあるやつでした。本来は「人間の自粛警備」だけがお仕事ではなく、田畑に現れる害獣のパトロールや危険な場所の点検、そしてペットとしてかわいがって癒やしてもらっても良いと思います。

 

一日ツアーお疲れ様でした!

ツアーの終わりには自由見学と質疑応答の時間があり、気になった場所へ戻って自動操舵を体験したり、導入に向けたより詳しい話をスタッフに聞くこともできます。この日は犬型ロボットの操縦が人気でした。

犬、ツアーを終えて休憩

 
皆様、熱心に見学、質問されていた様子が印象的でした。労力のダウンサイジング化や新たな事業の構想など、それぞれの参加者が何か新しいヒントを得て、春日部みどりのパークが提案するソリューションが、農業や産業の未来へ希望の光を一筋でも照らせていたなら幸いです。

 
大変暑い中、大きな事故もなくツアーを終えられ、セキドスタッフはじめチーム春日部もほっと安心。後日鬼手長エビで打ち上げしたのは言うまでもありません。(冗談です)

※画像はイメージであり無関係です。

番外編!完全自動芝刈り機モーア

2022年12月春日部みどりのパークに再訪し、夏には見られなかったFJD完全自動芝刈り機モーアを体験してきました。乗用、リモコン操縦、完全自動運転の3WAY芝刈り機は、現在このモーアが唯一のソリューションとなります。芝生のカット長さは数段階でセットすることができ、ゴルフ場や公園での利活用が期待されています。

今回は完全自動運転の一部始終を動画に収めましたのでぜひご覧ください!

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