DJI Zenmuse P1 のレンズキャリブレーション方法を紹介
こんにちは、セキドの北村です。
今回は、産業用ドローンの定番モデルとして多く企業で使われている DJI Matrice 350 RTK(マトリス 350 RTK)に搭載可能なフルサイズカメラ「DJI Zenmuse P1(ゼンミューズ P1)」について、レンズキャリブレーションの方法を説明いたします。こちらの操作をすることで XMP メタデータのレンズパラメータを書き換える事ができます。
キャリブレーション手順
レンズキャリブレーションには、有料版の DJI Terra が必要となりますので事前にご用意ください。
1. Zenmuse P1 のデータをモデリング
DJI Terra で、任意の Zenmuse P1 のデータをモデリングします。DJI Pilot を使用してミッション飛行で撮影を行い、撮影したデータを元に DJI Terra で3Dモデルを作成してください。
※ミッション飛行の際は RTK機能を使用してください。GPS精度で作成したモデルを使用した場合、キャリブレーション値の精度が下がる可能性がございます。
2. キャリブレーション用ファイルを保存
キャリブレーションに必要なファイルを SDカードに保存します。DJI Terra から作成した 3Dモデルのフォルダを開き、[AT]→[report]と階層を開きます。[report]フォルダ内の「sfm_report.json」ファイルを SDカードにコピーします。「sfm_report.json」が Zenmuse P1 のキャリブレーション用ファイルになります。
3. キャリブレーション用ファイルの書き込み
「sfm_report.json」ファイルを保存した SDカードを Zenmuse P1 に挿入し、Matrice 300 RTK に取り付けてから機体の電源を入れます。電源を入れてから約2~3分で書き込みが完了します。書き込みが完了していれば SDカード内の[update]ファイル内に「update successfully」と記載があります。
4. キャリブレーションを確認
Zenmuse P1 にレンズキャリブレーション値が反映されているか確認します。Zenmuse P1 で撮影したデータをテキストエディタなどで開きます。更新に問題なければ、以下のように更新日時とレンズパラメータの値が入力されております。
drone-dji:DewarpData=”2021-05-06;8197.377929687500,8197.377929687500,-39.359863281250,37.934082031250,-0.046784270555,0.016895756125,0.002088537440,-0.001246544765,-0.090391673148″
上記の通りキャリブレーション作業を実施することで、起動毎に変化するレンズパラメーターを任意の値に固定することが可能となります。
点検・測量のデモを行うドローン実演会開催
セキドでは、今回紹介した Matrice 300 RTK のほか、ドローン搭載LiDARモジュール DJI Zenmuse L1 など実機を使って測量や構造物点検の現場を想定したデモを行う無料実演会や、最新事例や撮影データ紹介する無料WEBセミナーなどを定期開催しております。横浜市金沢区の セキド DJI 横浜ドローントレーニングセンターで開催する実演会は、撮影データを持ち帰ることもできる、導入検討中の事業者様に最適なイベントになっておりますので、ぜひお気軽にご参加ください。
今回ご紹介した製品の詳細はこちらをご覧ください。
DJI Matrice 300 RTK 詳細
DJI Matrice 300 RTK が対応する業務の詳細やお見積りなどの購入相談をご希望のお客様は、お気軽に下記の問い合わせフォームよりご依頼くださいませ。ドローン導入についてのご相談、お電話でのお問い合わせもお待ちしております。