ドローン測量時の高度差を補正する Phantom 4 RTK のオフセット機能をご紹介!
こんにちは、セキドの北村です。
今回は Phantom 4 RTK の新機能である オフセット機能 について、ご紹介させて頂きたいと思います。
Phantom 4 RTK のオフセット機能とは?
オフセット機能とは、自動航行の際のドローンの相対高度を調整して、撮影時のラップ率を補正する機能です。
利用環境としては、以下の図のように撮影地点(撮影対象)の高度とドローンの離陸地点の高度に差異がある場所で、役に立つ機能となります。
オフセット機能による撮影の違いは?
離陸地点と撮影地点に高低差がない場合
高低差がない現場では、下図のように離陸地点の高度をもとに写真がラップされます。
離陸地点と撮影地点に高低差がある場合
高低差がある環境下で自動飛行を実施した場合、通常の設定では下図のように離陸地点の高度で写真がラップされるため、撮影地点を設定したラップ率で撮影することができません。
オフセット機能を使用した場合
しかし、オフセット機能があれば、下図のように高度を相対的に変更するため、撮影地点を指定のラップ率で写真撮影することができます。
オフセット機能の設定方法は?
それでは、実際にオフセット機能を使うための設定方法について、説明させて頂きます。
今回は下記の条件を想定環境として、ご説明いたします。
離陸地点と撮影場所の高低差:40m
地上画素寸法:1cm(35m)
GS Pro アプリでの設定方法
GS Rro アプリの設定は、下の画像を参考にしてください。
撮影予定地点の高度を基準として考えるため、今回の場合では画像のように相対高度に「-40」を入力します。
設定画面では、青枠部分のようにドローンが飛行する高度(75m)も表示されます。
オフセット機能で相対高度を設定すると、通常の高さ設定は下の画像の通り「35m」となっており、撮影地点からの撮影高度を示しています。
オフセット機能の設定は以上です。
撮影地点との相対高度を入力するだけで、あとは GS Pro が全て自動で補正して自動飛行を行います。
ドローンを使った測量をご検討なら?
様々な条件・環境の測量現場に対応した、オフセット機能による高度補正はいかがでしたでしょうか?
上記の使用方法を参考に、ぜひ対応した現場にてご活用ください。
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