測量専用ドローン Phantom 4 RTK の3D写真測量(多方向)機能を紹介!
こんにちは、セキドの北村です。
今回は、写真測量専用ドローン Phantom 4 RTK に追加された機能である「3D写真測量(多方向)」の実践編として、御殿場にある建物で行った実証実験の様子をご紹介いたします。
測量用ドローン(UAV)による
3D写真測量とは?
ドローン・UAVによる「3D写真測量(多方向)」とは、ビルなどの建造物を撮る際に適した機能です。
真上、前・後、左・右の5箇所から撮影することにより、今まで写りづらかった建物の側面もきれいに撮ることが可能です。
そのため、Pix4Dmapper などの SfM(Structure from Motion)ソフト に取り込んだ際に、鮮明に3Dモデルを構成することが可能になります。
御殿場にある建物での実証実験
実証実験の現場は御殿場にあるドローンフィールドで、終日実験を行いました。
実証実験での使用機材
今回の実証実験では下記の機材を使用しました。
・DJI PHANTOM 4 RTK
※ネットワークRTK(VRS)を使用
・Pix4Dmapper
フライトプランの作成
初めに、対象となる構造物を撮影するために必要な自動飛行のプランニングを設定します。
DJI GS RTKアプリで、「計画」から「3D写真測量(多方向)」を選択します。
「3D写真測量(多方向)」選択後に地図が表示されますので、撮影したい建造物等を囲むように指定します。
3D写真測量(多方向)では、真上、前後、左右の5方向からの撮影となり、計5回のフライトが必要です。
ただし、撮影したい範囲を設定すれば自動的にフライトプランが作成されますので、設定の手間は掛かりません。
また、プラン画面では①「真上から」と②~⑤「前後、左右から」で、撮影設定を変更することが可能です。
撮影設定は、①ではカメラを真下に向け、②~⑤では対象物に向けてカメラに角度を付けてることで、建物の側面などを撮影し精度の高い立体的な3Dモデルの作成に繋がります。
実証実験での詳細な撮影設定は以下の通りです。
今回の撮影対象は周辺に建造物などが無かったため、先に紹介した撮影方向別の撮影設定は行わず統一の設定で撮影しました。
プラン①の設定:
高度 65 m
速度 3.0 m/s
オーバーラップ 80%
サイドラップ 60%
プラン②~⑤の設定:
傾斜高度 65 m
傾斜速度 3.0 m/s
傾斜オーバーラップ 80%
傾斜サイドラップ 60%
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ドローン写真測量(Phantom 4 RTK)
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Pix4Dmapper による処理
フライトプランに基づく自動飛行で撮影した画像から、Pix4D で処理後の画像は以下となります。
※ Pix4D の機能で点群化処理したものに、三角メッシュを張り付けております。
側面部分もきれいに写っていることがわかります。
また、真上のみでははっきりと映らないような橋の下の部分もくっきりと処理されております。
写真測量専用ドローン Phantom 4 RTK に追加された、3D写真測量(多方向)機能を使用することで、上記のような3Dデータ作成に必要な素材を自動飛行によりかんたんに撮影することが可能です。
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