ソーラー充電対応の大容量ポータブル電源 RIVER 370 を使ってみました!
DJI認定ストア虎ノ門の吉田です。
今回は、我々がドローンを使った業務でも使用している、大容量ポータブル電源「RIVER 370」をご紹介いたします。
セキドが行うドローン空撮などの受託業務の中には、フライトエリアがありえないほど広大な場合も多く、そういったフライトの際は「手持ちのバッテリーではギリギリ回しきれないのでは?」といった場合もあります。
そんな時に頼りになるのがこの「RIVER 370 ポータブル電源」っ!!
※ 本記事で紹介している「RIVER 370」は販売終了しました。
電源関係のスペックが更新された後継機「RIVER 500」の詳細はコチラをご覧ください。
RIVER 370 ポータブル電源とは!?
一言で言えば馬鹿デカいモバイルバッテリー
ただマンモスしかり、ビグザムしかり、「デカイ=最強」というところもあるわけで、、
ティラノサウルスの天敵は、巨大草食竜のアルゼンチノサウルスとも言われていますし。。。
そんな RIVIR 370 ですが、何が素晴らしいかというと、まずその圧倒的バッテリー容量。
なんと370Wh!!!
※ 後継機の RIVER 500 では さらに容量アップの403.2Wh!
しかし、この単位、ほんと分かりづらいですよね。。
これを iPhone などでよく使われる単位に置き換えると「100,000 mAh」となります。
※ 同じく RVER 500 では 114,000mAh
それでもどのくらいの容量かピンと来ないと思います。
実際私も 「はぁ?」 となりました。
ということで、こちらのバッテリー容量リストをご覧ください。
バッテリー容量リスト
モバイル端末
iPhone 8 | 1,821 mAh |
iPhone 8 Plus | 2,691 mAh |
iPhone X | 2,761 mAh |
iPad 5 | 8,827 mAh |
iPad 6 | 8,526 mAh |
このリストを見ていくと RIVIR 370 の容量は、 iPhone 8:約55台分 / iPad 6:約12台分の大容量です。
実際に充電できるバッテリー容量は?
皆さん気になるドローン用バッテリーの充電ですが、バッテリー容量が370Whの RIVER 370 では、Mavic 2 のバッテリー約5個分、業務用ドローンの Matrice 210/200シリーズ のバッテリー(TB55)約1.7本まで充電可能です。
※ RIVER 500 では Mavic 2 用約6個分、Matrice 210シリーズ用(TB55)約2本分となります。(2020/08/14追記)
※ 上記のバッテリー充電数は、ロス率公称値 85%を加味した理論値で、実際に充電する際は様々な状況により変動する可能性があります。(2019/09/13追記)
メガソーラーの点検など、フライトエリア自体が広大な場合にも対応できそうですね。
パソコン・テレビなどへの給電
通常のコンセントが使えるACの給電は300Wまで対応していますので、ノートパソコンの充電はもちろん、27インチ位までの一体型デスクトップパソコンを使うこともできそうです。
仮にパソコンの消費電力が50Wだとすると、単体で使用した場合約6時間使用できます。
※ RIVER 500 では約7時間
同様に、30インチ程度の液晶テレビで消費電力を70Wだとすると、単体使用で約4.5時間使用可能です。
※ RIVER 500 では約5時間
※上記の充電数はロス率公称値85%を加味した理論値で、実際に充電する際は様々な状況により変動する可能性があります。
停電時に心配なインターネット回線についても、回線自体に問題がなければ終端装置や無線LANルーターに給電して、インターネットを使用することもできるので、万が一の備えとしてはとても有効です!
※ 本記事で紹介している「RIVER 370」は販売終了しました。
電源関係のスペックが更新された後継機「RIVER 500」の詳細はコチラをご覧ください。
気になる使い勝手は?
こういう機材って、イマイチ使いこなせないパターンが多いですが、、、
正直かなり使いやすかったです。
給電ポートは全9ポート
このポートの多さを見てください。
・USBポート(12 W)× 2
・急速充電USBポート(28 W)× 2
・USB-C PD(60 W)× 2
・ACポート(300 W)× 2
・12V 自動車用 ポート(96 W)× 1
9ポートって多くないですか?!
しかも何が凄いって、このポート全て同時使用可能なんです。
ドローンのバッテリーとスマホと送信機と卓上クーラーとを同時に充電することもできます。
充電時間は最短約3.5時間
本体の充電はUSB-Cポートを使用して行いますので、最も使用率の高いUSBポートは塞がずに済みます。
100,000 mAhの大容量ですが、USB-C 2ポートを使った充電では3時間で90%、約3.5時間で充電可能です。
USB-C 1ポートでの充電の場合、およそ倍の充電時間が掛かります。
ソーラーパネルでの充電にも対応
さらにオプション品のソーラーパネルでの充電にも対応しており、電源のない芝生フィールドや砂漠でも本機を充電することが可能です。
※ ソーラーパネル充電器の販売は終了しております。(2020/08/14追記)
ソーラーパネルでの充電時間は約6時間で90%まで充電可能で、充電しながらの給電も可能なのでキャンプなど屋外で移動せずに利用する場合は残量を気にせず使うことができます。
また、停電などの災害時に自宅や避難場所で使用することもできるので、防災対策としても非常に有効な製品です。
付属の専用充電ケーブルは約3.5mの長さがあり、室内で RIVER 370 を使いつつ、屋外でソーラーパネル充電するなんて使い方も可能です。
ソーラーパネル充電器は、ソーラーパネルのスタンドになる専用バッグに折りたたんで収納でき、持ち運びも簡単です。
ソーラーパネルとのセット品には、クッション材がしっかり詰まった本体用ケースも付属しますので、持ち運び時はそちらにしまっておけば安心です。
※ 本体ケースが付属するソーラーパネルとのセット品の販売は終了しております。(2020/08/14追記)
RIVER 370 ポータブル電源を使うユーザーは?!
ここまで紹介してきましたが、正直趣味でドローンを使う方にはオススメしません。
なんでやねん使いたいわ!と思われる方もいらっしゃると思いますので、最後にどういった方におすすめなのかをご紹介いたします!
業務でドローンを使用しているという方
業務でドローンを使用する場合、持っていくバッテリーの個数は「20個〜」からというケースがザラです。
それでも「インスパイア2」や「マトリスシリーズ」のような、1度に2つのバッテリーをマウントする機体では、バッテリーの交換が間に合わないシーンもあります。
弊社でも、そういった現場では RIVER 370 を使用しています。
災害現場の待機所
ソーラーパネルでの充電の際にも紹介しましたが、有事の際には電気が使えない状況もあるかと思います。
そういった状況でも、この装置があればある程度の電力を賄うことが可能です。
先日の台風15号が関東圏を直撃した際には、8時間停電が続いた地域もありましたのでやはり備えは必要そうですね。
キャンプ場などのアウトドア施設
これは正直「電気のあるキャンプなんて邪道」と言われるかもしれません。
でも私はグランピング肯定派なんです!電気便利じゃん!エジソン万歳!!テスラ万歳!!
暗い山の中でも、食後にスマブラやマリカーが楽しめます。そうRIVIR 370 があればね。
性能がアップした新製品
ECOFLOW RIVER 500 ポータブル電源が発売!!
RIVER 370 の後継機となる RIVER 500 が発売されました。
ACの出力が従来機の300W→500Wに強化。
バッテリー容量も100,000mAh→114,000mAhに増量されています!
ECOFLOW RIVER 500 の詳細はこちらから!!