病院清掃の人手不足を清掃ロボットで改善。PUDU CC1導入で約2,000㎡のカーペット除塵を効率化
医療施設の夜間清掃で、人とロボットが役割分担。スタッフの負担軽減と清掃品質の安定化を実現
こんにちは。セキドで清掃ロボットを担当する段野です。
病院や医療施設の清掃現場では、人手不足への対応に加え、限られた時間内で清掃品質を安定させることが重要な課題となっています。特に夜間帯や広範囲の床面清掃では、スタッフの負担が大きくなりやすく、清掃業務の効率化を検討される施設も増えています。
今回は、大阪府内の医療施設で清掃ロボット「PUDU CC1」を導入し、人とロボットが役割分担しながら清掃業務を効率化した事例をご紹介します。

医療施設でのPUDU CC1導入事例
大阪府内の医療施設では、2025年10月から清掃ロボット「PUDU CC1」を導入しています。現在は健康管理センター・外来エリアを中心に、カーペットの除塵清掃を目的として活用されています。
病院清掃で抱えていた課題
今回の医療施設では、夜間帯の清掃業務において慢性的な人手不足が課題となっていました。
限られた時間内で清掃を完了させる必要があるため、清掃エリアの取捨選択が発生しやすく、広範囲の床面清掃を安定して行うことが求められていました。
また、病院清掃では一般的な施設清掃とは異なり、次のような条件にも配慮する必要があります。
・患者様や医療従事者、設備への接触リスクを抑える安全性
・患者様の療養環境に配慮した静音性
・病棟、外来、救急エリアなど複雑なレイアウトへの対応
・清掃品質を一定に保つための安定した除塵性能
従来使用していたスティック型掃除機では吸引力に課題があり、汚れの蓄積も見られていました。
こうした背景から、清掃品質の安定化とスタッフの作業負担軽減を目的に、清掃ロボットの導入検討が始まりました。
PUDU CC1が選ばれた理由
複数の清掃ロボットを比較検討する中で、最終的にPUDU CC1が選定されました。
評価されたのは、障害物回避性能の高さと、現場に合わせた細かな設定ができる柔軟性です。PUDU CC1は、人や設備の多い医療施設内でも、周囲の状況を確認しながら走行できます。また、徐行エリアの設定や稼働中の音声案内の調整など、施設環境に合わせた運用設定が可能です。
特に、現場ごとの清掃ルールや動線に合わせて設定できる点は、病院清掃における実用性の高さとして評価されました。
事前にデモンストレーションを実施したことで、操作性や走行性能への不安も解消され、現場マネージャー主導でスムーズに導入が決定しました。ーションにより操作性への不安もなく、現場マネージャー主導でスムーズに導入が決定されました。
導入後の効果:約2,000㎡のカーペット除塵をロボット化
現在は、清掃ロボットとスタッフが役割分担する形で運用されています。
PUDU CC1は、約2,000㎡のカーペット除塵作業を担当しています。従来はスタッフが約2時間かけて対応していた作業をロボットに任せることで、スタッフは椅子の下や窓拭き、拭き掃除など、人の判断や手作業が必要な清掃に集中できるようになりました。
主な役割分担は次の通りです。
・ロボット:カーペットの掃除機掛けを担当
・スタッフ:椅子の下、窓拭き、拭き掃除、細部確認を担当
床面全体の除塵清掃をロボットに任せることで、広範囲の清掃品質を安定させながら、スタッフの作業負担軽減にもつながっています。
特に人手が不足しやすい夜間帯において、一定範囲の清掃をロボットが担うことは、清掃業務全体の効率化に貢献しています。

現場での運用方法
PUDU CC1は、医療施設内の健康管理センターと外来エリアを中心に稼働しています。
稼働時間は16:00〜18:00で、週6日運用されています。平日はエリアを分けて清掃し、土曜日には対象エリア全体を清掃する運用です。
スタッフがロボットでは対応しにくい椅子の下や拭き掃除を行っている間に、ロボットが広範囲のカーペット除塵清掃を実施します。
人とロボットが同時に作業を進めることで、限られた時間内でも効率よく清掃を完了できる体制を構築しています。
現場の反応
導入前にデモンストレーションを実施していたこともあり、現場での抵抗感はほとんどなく、スムーズに運用が開始されました。
現場からは、「飲食店で配膳ロボットが浸透したように、清掃ロボットも使っていくうちに自然と慣れていく」という声もありました。約6ヶ月の運用を経た現在では、清掃スタッフや医療従事者にも違和感なく受け入れられ、日常の清掃業務の一部として定着しています。
また、初日から大きな問題なく運用できており、操作教育にかかる負担も抑えられています。

運用のポイント
本施設では、清掃ロボットを完全自動化のための設備ではなく、清掃スタッフを支援する道具として活用しています。
ロボットで対応できる範囲は積極的に任せ、人は人の判断が必要な作業に集中する。この役割分担により、清掃効率と清掃品質のバランスを取りながら運用しています。
病院清掃では、すべての作業をロボットに置き換えるのではなく、ロボットが得意な床面清掃と、人が得意な細部清掃を組み合わせることが重要です。
今後の展望
現在は外来エリアでの運用が中心ですが、将来的には患者様がいる病棟エリアでの活用も視野に入れています。病院全体のうち、外来エリアは一部に限られます。病棟エリアでの活用が進めば、さらに広い範囲で清掃業務の効率化が期待できます。
また、他施設のマネージャーが見学に訪れる機会もあり、今後は他拠点への展開も期待されています。
なお、2階は救急対応を行う特殊環境のため、現在は清掃ロボットの対象外としています。

導入担当者コメント
清掃ロボットもひとつの道具なので、使い方次第で効果が変わると感じています。時代とともに、雑巾がモップになり、モップがロボットに変わろうとしています。これまでの清掃をより良くしていく手段として、うまく活用できていると感じています。
ロボットは日々進化していますが、新機種を待つのではなく、必要だと思ったタイミングで導入することが重要です。PCやスマートフォンと同じように、待てば待つほど新しい製品は出続けます。一方で、人件費は上昇し続けています。
清掃ロボットは導入後の運用コストを見通しやすいため、清掃業務の効率化が必要だと感じたタイミングが、導入を検討する適切な時期だと考えています。

まとめ
本施設では、清掃ロボット「PUDU CC1」の導入により、人とロボットが協働する清掃オペレーションを実現しました。約2,000㎡のカーペット除塵作業をロボットに任せることで、スタッフは細部清掃や確認作業に集中できるようになり、清掃業務の効率化と清掃品質の安定化につながっています。
病院や医療施設の清掃では、夜間帯の人手不足、広範囲の床面清掃、清掃品質の維持が課題になりやすくなります。PUDU CC1は、こうした現場で人とロボットの役割分担を実現する清掃ロボットとして活用できます。
セキドでは、病院・医療施設の環境に合わせた清掃ロボットの導入相談、実機デモ、運用設計の相談を受け付けています。清掃業務の省人化や夜間清掃の効率化をご検討の方は、お気軽にお問い合わせください。
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