日本の農業を次のステージへ。日本グリーンテックが広げる、農業ドローン活用の可能性
スマート農業の壁を超える
こんにちは。セキド農業チームの宮田です。
今回は、2017年からドローンに携わる仕事に従事し、2024年に農業支援サービスを立ち上げた「日本グリーンテック株式会社」にお話を伺いました。

「スマート農業に興味はあるが、機体のコストや技術面がハードルになっている」。そんな農家の方々の悩みに向き合い、日本の農業を次のステージへ引き上げようとしている同社の取り組みをご紹介します。
新屋さんの歩み
日本グリーンテック株式会社 代表取締役社長の新屋 健吾さんは、「日本の農業を次のステージへ」を合言葉に、全国各地の現場を飛び回っています。

JA全農から農業用ドローン普及へ
1993年生まれ、岩手県出身。岩手大学農学部を卒業後、2017年にJA全農へ入会し、農業機械の整備士育成に尽力しました。2018年からは日本国内における農業用ドローンの普及活動に本格的に携わり、その後、DJI製ドローンの販売代理店で農業支援サービスの立ち上げを経験。2024年に日本グリーンテック株式会社を設立しました。
現場に根ざした支援への思い
確かな知識と現場経験をもとに、農業の効率化と発展に取り組んでいる新屋さん。機体を導入するだけで終わらせず、実際の現場で継続して使える仕組みとして農業ドローンを根付かせたいという思いが、日本グリーンテック株式会社(以下、「JGT」)の事業全体にも表れています。
DJI農業ドローンを選ぶ理由
信頼性と実績
JGTでは、世界トップシェアを誇るDJI製の農業ドローンを、業務内容や用途に応じて選定・使用しています。高い実績を持つ機体であることが、信頼性の高さにつながっています。
自動航行による安定した作業品質
DJI農業ドロ―ンは優れた自動航行機能を備えており、これが作業品質の安定に直結しています。自動航行を主体とすることで、作業者の熟練度による作業品質のムラを軽減できます。また、生育状況に合わせて施肥量を変えながら自動散布する「可変施肥」など、高度な技術にも対応しています。

幅広い作業に対応する汎用性
DJI農業ドローンは、単なる薬剤散布にとどまらない多機能性も備えています。液剤、粒剤、肥料、種子など、多種多様な資材の散布が可能です。さらに、水稲だけでなく、麦、大豆、露地野菜、果樹、ゴルフ場の芝生管理や松くい虫防除まで、幅広いシーンで活用されています。

また、ドローンで空中から撮影を行い、適切な追肥のタイミングや量を判断する「生育調査」にも活用できます。
現場を支えるバックアップ体制
メーカー側での経験を活かした専門的な知識と現場経験を持つメンバーが、JGTのサービスを支えています。さらに、試験散布に基づいた独自の散布ノウハウが蓄積されており、その知見がパートナー間で共有されている点も強みです。
JGTの強み
現場経験を持つ人材
JGTの強みは、ドローンや農業の現場を理解したメンバーが事業を支えている点です。新屋さん自身が、JA全農での経験と農業用ドローン普及の実務経験を持ち、現場視点を踏まえた支援を行っています。
全国規模のマッチング体制
「機械はあるが仕事がない」作業者と、「作業を頼みたいが委託先がない」依頼主をつなぐマッチングサービスを展開しています。専門技術を持つオペレーターを全国から派遣できる体制を整えていることも、JGTの大きな特長です。
多様なニーズへの対応力
水稲の防除(殺菌殺虫剤・除草剤散布)はもちろん、直播、追肥、露地野菜や果樹、松くい虫防除、ゴルフ場の芝管理まで、幅広い作物と用途に対応しています。また、赤外線などを用いた生育調査や、物流・点検ドローンの運用代行も手がけています。
新たな取り組み
米を収穫する前に麦を播く挑戦
新屋さんは、「米を収穫する前に、空から麦を播く」という取り組みに挑戦しています。農薬散布にとどまらず、ドローンを活用した「米麦二毛作」の一貫体系についてもお話を伺いました。
立毛間播種というアプローチ
この取り組みの核となるのが「立毛間播種(りつもうかんはしゅ)」です。稲の収穫直前の田んぼへ、ドローンで麦の種子を均一に散布し、その後、コンバインで米を収穫する際に出る稲わらをそのまま田面へ還元して、種子の上を覆う天然のマルチとして活用します。
この工夫により、稲わらが日光を遮って雑草の発生を抑え、麦の初期成育の向上につなげる考え方です。
不耕起播種によるコスト削減と省力化
さらに、この体系は経営面でも大きな意味を持ちます。従来必要だった収穫後の耕運作業を省く「不耕起播種」をドローンで実施することで、燃料代や人件費の削減が期待できます。作業時間の短縮や、繁忙期の作業時期の分散にもつながるでしょう。
播種だけでなく、その後の除草剤散布や施肥、防除作業までドローンで一貫して行えれば、生産者の作業負担軽減にもつながります。
伝統と技術をつなぐ発想
空からのアプローチによって、これまで手間のかかっていた作業の見直しが進めば、農地の集約化や大規模な経営展開にもつながる可能性があります。稲わらという従来の知恵と、ドローンという新しい技術を組み合わせたこの一貫体系は、日本の農業の効率化を考えるうえでも興味深い取り組みです。
農業ドローンの導入や作業委託を検討する方へ
「自ら高額な機械を所有するリスクを避け、効率的に作業を依頼したい」農家の方々と、「所有する機体を活用して収益化したい」オペレーターの方々。JGTは、この両者を結びつけることで、農業ドローンの活用を「一部の人のもの」から「誰もが使える当たり前の技術」へと変えていくことを目標にしています。
ドローン業界で経験を積んだ新屋さんが率いる日本グリーンテック株式会社。その挑戦は、日本の農業の風景を、よりスマートで持続可能なものへと変えていく取り組みとして、今後も注目されます。
問い合わせ先
農業ドローンによる散布代行や播種、追肥、各種作業委託を検討している方は、公式サイトから問い合わせ可能です。作業依頼フォームも公開されているため、具体的な条件が決まっている場合は、そのまま相談につなげやすくなっています。

お問い合わせ
お買い物ガイド
ドローンガイド










