ドローンで撮影した映像を遠隔で共有!DJI FlightHub 2 でできることとは?
産業用ドローン担当の奥です。今回は、よくお問い合わせをいただいている「ドローンの送信機で見ている映像を、遠隔でPCとかから見られないの?」というご要望に対して、「DJI FLIGHTHUB 2」というDJIのクラウドサービスを用いて実現できるようになりましたので、その方法についてお伝えしていきます。
DJI FlightHub 2 とは
DJI FlightHub 2 は、ドローンオペレーションをクラウドベースで管理するオールインワン型のシステムです。
わかりやすく簡潔にまとめますと、
1. 自動航行のルート作成・編集
2. ドローンで撮影したデータのアップロード・ダウンロード
3. 飛行中のドローンのライブ視聴(☚今回はこちらの機能を紹介)
4. 2Dオルソ・3Dモデル作成
といったことができるDJIのクラウドサービスとなっております。
現在は無料の標準版が公開されており、DJIアカウントをお持ちであれば誰でも使えるものとなっています。
遠隔での画面共有が何に使えるの?
遠隔でフライト中のドローン映像を見ることで、ドローンを今まで以上に活用できる場面がこちらです。
シーン1. クライアントに業務の状況を見せたい
近年ではドローンによる業務が増えてきましたが、それでもクライアントからすれば “ドローンは新技術” であり、どのやって運用するのか見ていきたい、というニーズがございます。クライアントや関係者が現場に同席されていれば、HDMI外部出力などで対応できましたが、これからは「別拠点でも見たい!」「複数人に見せたい!」といった場合も FlightHub 2 の遠隔画面共有によって対応可能となりました。
シーン2. 災害発生時に緊急対策室で見る
災害などが発生した時に各組織がどう救助活動を行っていくかや交通規制をどうするかなどの重要な方針は、基本的に現場ではなく、情報が集約する緊急対策室などの場で決定されます。今までは現場からの報告を取り纏めたり、データを吸い上げてからでしたが、DJI FlightHub 2 を用いることで「リアルタイム」に現場の状況が見れるようになりました。1分1秒でも早く現場の状況を把握することが人命救助に繋がっていきますので、非常に有用なものとなっています。
対応機種
FlightHub 2 の対応機種はこちらの機種で、共通して「DJI Pilot 2」という操縦アプリを使用するモデルとなっています。DJI Flyアプリなどで操縦する空撮用ドローンは非対応となっています。
FlightHub 2 での画面共有の手順
事前の準備
DJI FlightHub 2 のOrganization(組織)ページの作成方法は、こちらのQ&Aページをご覧ください(所要時間約3分)。
[DJI FlightHub 2]Organization(組織)ページの作成方法
作成された組織ページでメンバーを追加するには、こちらのQ&Aページをご覧ください(所要時間約2分)。
[DJI FlightHub 2]組織ページでメンバーを追加する方法
画面共有の設定
1. 機体および送信機を起動&リンクし、Wi-Fiに接続
2. DJIアカウントにログイン
FlightHub 2 と連携済みのDJIアカウントでログインをしてください。
3. 送信機メニューの「クラウドサービス」から FlightHub 2 と連携
4. 送信機を FlightHub 2 と連携し、プロジェクトを指定
※1:機器のバインドの項目が「機体がバインドされました」となっている必要がございます。
※2:この画面までいけば、プロジェクトとの連携ができておりますので、右上の「参加」ボタンは押さないようにお願いいたします。
※プロジェクトを変える際には「プロジェクト名 Ⅴ 」の『V』を押すことで変更が可能です。
画面共有の操作方法
1. FlightHub 2 の左メニューから機体を選択
左メニューに表示された機体名の右側[詳細ボタン(1)]を押し、表示されたウィンドウで[機体名+Cameraボタン(2)]を選択すると映像が共有(3)されます。
2. 機体位置と映像を表示
左メニューを閉じて、機体位置と共有された映像を見比べることができます。
3. 共有映像の全画面表示
共有映像右上の[拡大アイコン]で全画面で映すことも可能です。
画面共有時の注意点
共有される映像はドローンの「カメラ映像」であって「送信機画面」ではないので、飛行情報や温度情報(サーマルカメラの場合)などは見ることができません。
DJI FlightHub 2 の機能を活用するなら
FlightHub 2 では、画面共有だけでなく撮影データの共有や2Dオルソ、3Dモデルの構築などにも対応した、非常に便利なクラウドサービスとなっています。セキドのスペシャルコンテンツでは、引き続き DJI FlightHub 2 の機能について紹介して参りますので、ご期待ください!
調査/点検業務へのドローン導入をご検討される方や、撮影データの精度など詳細が気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
また、セキドでは今回ご紹介した FlightHub 2 での遠隔画面共有に対応したドローンによるインフラ点検や測量の現場を想定したデモを行う無料実演会、最新事例と撮影データ紹介する無料WEBセミナーなどを定期開催しております。横浜市金沢区の セキド DJI 横浜ドローントレーニングセンターを中心に各地で開催する実演会は、最新モデルによる実際の撮影データを確認することもできる、導入検討中の事業者様に最適なイベントになっておりますので、ドローンを使った業務効率化に興味をお持ちの方は、お気軽にご参加ください。