地形に合わせて高度を自動調整!DJI Terra×DJI Pilot2 の地形フォロー機能を紹介
こんにちは、セキドの平井です。
今回は、お問い合わせの多かった Pilot2アプリを使ったマッピング飛行時の「地形フォロー機能」の使い方を解説します。
地形フォロー機能とは?
地形の起伏に合わせて高度を保ちつつ自動飛行ができる機能です。GSD(地上画素寸法)を一定に保つことが可能になり、起伏のある地形や法面整備などでドローンによる写真測量を行う場合のネックだった、地上画素寸法が一定にならない問題を解決します。
地形フォロー用DSMデータの作成方法
それでは、「地形フォロー」を使用するための具体的な設定方法を順にご紹介いたします。
前提として、地形フォローを使用するには Pix4Dmapper や DJI Terra 等の SfMソフトで作成した DSMデータが必要ですので、事前にご準備ください。
DJI Terra を使った方法
今回はDJIが提供する簡単操作が特徴のマッピングソフトウェア DJI Terra を用いた方法でご紹介します。
1. 事前に Pilot2アプリで安全高度にてマッピング飛行を行う
この時の飛行はRTKの使用を推奨します。
2. DJI Terra にて[新規ミッション]から[可視光]を選択
3. 「1.」で撮影した写真データを DJI Terra に読み込む
4. 2Dマップを[オン]にしてシーンを[市街シーン]から[果樹]に変更
果樹を選択すると、出力座標系や高さモデルがデフォルトから変更不可となります。
地形フォローに使用するDSMデータは、座標系が WGS84 かつ高さモデルを 楕円体高 で生成する必要があります。他ソフトなどで DSM を生成する場合はご注意ください。
5. オルソ画像を構築
6. 保存フォルダを開く
ミッション一覧画面に戻り赤枠内のフォルダーマークを選択すると各種ファイルが格納されているフォルダが開きます。
↓
7. microSDカードにコピー
「map」フォルダ内に生成された「gsddsm.tif」ファイルが地形情報を持ったDSMファイルとなります。こちらを任意でリネームを行い microSDにコピーします。
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DSMファイルの準備は以上になります。
DJI Pilot 2 での DSMデータの読込方法
1. 専用送信機に microSDカードを挿入
2. 「飛行ルート」を選択
3. [マッピング]を選択
ミッション選択画面で[ルート作成]をタップし、[マッピング]を選択します。
4. DSMファイルを選択
設定画面で[地形フォロー]をオンにすると[DSMファイルを選択]が表示されますのでタップします。
5. ファイルを追加
ファイル選択画面で[➕]をタップします。
6. external_sd を選択
ストレージ選択画面で[external_sd]を選択します。
7. インポートするDSMファイルを選択
先ほど挿入したSDカードの内容が表示されます。保存したDSMファイルを選択します。
8. DSMファイルをインポート
問題なく完了すると「DSMファイルが正常にインポートされました」と表示され、追加したファイルが選択可能になります。
9. DSMファイルを選択
DSMファイルをタップすると、赤枠部分のようにインポートした DSMデータのエリアが反映されます。この黄色い枠内が地形情報を持ったエリアとなります。
10. 飛行ルートを作成
引き続き通常のルート作成と同様に、カメラ選択や飛行範囲を設定します。問題なく設定が完了すると赤枠下部のように高さ情報が表示され、概ね等高線に沿っているのがお分かりいただけるかと思います。
実際の飛行高度は、画面右側の[地形フォローの高度]で設定した対地高度を保って飛行します。
DJI Pilot 2アプリを使用した地形フォロー機能使用方法は以上となります。
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