赤外線カメラ搭載ドローンによる壁面非破壊検査を実施しました!
こんにちは!セキドの高木です。
今回は、先日行った、ドローンに搭載した赤外線カメラによる、壁面非破壊検査の様子をレポートいたします!
現在、農薬散布以外の産業用ドローンの主な使用用途は、殆どが調査点検業務です。
特にZenmuseXT2のサーマルカメラの活躍によって、近年急速な伸びを示しているのが、壁面の非破壊検査です。
今回は、最新のサーマルカメラDJI Zenmuse XT2 と産業用ドローン DJI Matrice 210 RTK を使用して、関東近郊のビルの壁面点検業務を行いました!
サーマルカメラによる壁面の非破壊検査
従来の壁面調査は、打音検査と赤外線カメラ検査などが中心に行われていました。
壁面調査の対象の1つに、壁面(特にコンクリート構造)の内部で、ひび割れや施工時の欠陥によって、内部と表面部の一体性を失ってしまう「浮き」という現象があります。
その際に、コンクリート内部にできた空気層が太陽の熱などで温められ、温度変化を生じた部分を、赤外線カメラなどで捉える事が可能になります。
従来の地上設置の赤外線カメラでは、ビルなどの上部を調査する場合、カメラを上に向けた煽り撮影を行いますが、高い位置なればなるほど、カメラの煽り角度が大きくなり、精度が落ちてしまう原因になります。
特に都心部など建物間の距離短い場所では、調査対象と距離を取ることができず、撮影角度は大きな課題となっていました。
ドローン+赤外線カメラを使用する
ドローンに赤外線カメラを搭載する事で、どの高度でも壁面と一定間隔を保ち、撮影を行うことが可能になります。
また今回の都心のようなセットバックが短いビル間でも、最新のDJI製ドローンであれば、安全にフライトすることが可能になりました。
壁面調査の際は、熱画像の他に可視光画像も同時に必要になります。
壁面調査
セキドの請負業務の中で、今一番多いのがこの壁面調査業務です。
今回もいつも通り、Matrice 210 RTKにZenmuseXT2を搭載し、調査を実施しました。
1回のフライトで、熱画像と可視光画像を同時に保存出来るため、従来より短時間で調査を終える事ができました!
また、ピクチャーinピクチャー機能を使用する事で、熱映像を映し出しながら、周囲の状況を可視光カメラで確認する事が出来るため、淡々と壁を撮影していく業務では、撮影目印や安全確認が容易になり、より正確なデータを得ることができるようになりました。
いかがでしたでしょうか?
セキドでは、今回ご紹介した赤外線カメラを使った壁面調査の他にも、ドローンを活用した様々な調査・点検業務を請け負っています。
ドローンによる調査・点検をご検討の方は、下記のフォームまたは、セキド虎ノ門までお気軽にお問い合わせください。