建物構造物の調査・点検
建物構造物の調査・点検でのドローン活用
従来の方法で行う調査点検では高所リスクなどの危険性や人間が調査すること自体が不可能な場所がありました。ドローンはそういった場所での調査に最適な機材です。
ドローンに搭載するカメラなどの調査機材も発達し赤外線カメラや高倍率の光学ズームカメラの登場により今まで不可能だった調査が可能になっています。
1.壁面調査
壁の浮いている箇所を叩いた時の音の違いで見つけ出す打診調査では、足場設置などの必要がありました。
コンクリートの劣化診断にはFLIR社と共同開発したZenmuseXT2赤外線カメラなどを用い熱解析を行います。コンクリート壁面内部に「浮き」などが生じた場合、内部の空気層により表面温度の変化が見られるため、 赤外線調査は劣化診断などで効果を発揮します。Zenmuse XT2では、赤外線カメラと可視光線カメラが1つの筐体に内蔵されたことで、1フライトで壁面全体のサーマル画像と通常可視光線画像を記録することができます。
ソリューションに役立つ商品
2.鉄塔の調査点検
手の届かない場所の目視調査では光学30倍ズームカメラZenmuseZ30を使用することにより、ドローンでも近づけない箇所の点検を目視レベルに接近した画像により調査点検が可能です。カメラの取付を真上に変更することで橋梁などの上部裏側を調査することも可能です。
ソリューションに役立つ商品
DJI Zenmuse Z30 ジンバル & 光学ズームカメラユニット
3.ソーラーパネル点検
ソーラーパネルに異常が生じると、発電効率が落ちて損失が出てしまいます。
そのため、リアルタイムな調査が求められますが、広大なメガソーラーを作業員が回るのは非常に時間がかかります。赤外線カメラを搭載したドローンでパネルを点検することで、異常発熱しているパネルを事前に特定し、そこへ作業員が向かうことで効率的に点検を進めることができます。
最新サーマルカメラの DJI ZENMUSE XT2 では可視光カメラで捉えた物体の輪郭を、赤外線画像に重ねて表示させることができるので、何枚目のパネルが発熱しているのかの特定も容易です。また指定した温度以上のものを検知した場合にアラートを出す機能があり、見落としもなくなります。