産業用ドローン DJI Mavic 2 ENTERPRISE の実力は?産業機だけの機能を紹介!
こんにちは!セキドの高木です。
2018年10月31日(水)に「DJI MAVIC 2 ENTERPRISE」の製品説明会が開催されましたので、気になる機能のアレコレを早速レポートしていきたいと思います!
最大56倍デジタルズーム&広角カメラ/サーマルカメラ搭載の業務用最新モデル
DJI MAVIC 2 ENTERPRISE ってなに?
DJI MAVIC 2 ENTERPRISE はパブリックセーフティや測量・点検など多様なシーンで活躍が期待される、DJIの最新産業用ドローンです。
※パブリックセーフティとは災害、救助、テロ等々に対して、最新テクノロジーで安全を守ろうという試みで、海外では導入が積極的に進められていて、日本でも注文が集まっている分野です。
様々なシーンに対応可能な
3種類のモジュラーアクセサリー
暗い場所で光を届けられる!「M2E スポットライト」
1つ目のアクセサリーは、輝度2,400ルーメンのデュアルスポットライトです。ライトの角度は、手動でのみ変更が可能ですが、明るさは飛行中でも変更可能で、アプリ上のスライダーで自由に調整でき、ON/OFFの切り替えもワンタッチです。
暗闇下でも十分な明るさで、正面からは眩しくて直視できません。ライトを当てて、カメラを向けて、ズームをかけても詳細に状況が確認できるというのは、夜間飛行でのドローン活用の可能性を感じます。
夜間ですべての照明を落とした状態でのスポットライトのデモ風景
アプリ画面をテレビモニターに投映した映像
上記動画環境(真っ暗闇)の中でライトを当ててズームをかけた様子です。模様、折り目、ネットの網目など詳細に確認できます。
拡声器としても使用可能! 「M2E スピーカー」
次は、最大出力音量100デシベル(距離1m)の拡声スピーカー。録音したファイルを選んで任意に再生できて、ファイル形式は10種類に対応、最大再生時間は60秒で、リピート再生も可能です。ファイル名を指定して、必要な音声を必要な場面で再生できます。
また、録音→即時再生というような、クイック再生機能も搭載しているため、リアルタイムの対応が求められる現場での活用が期待されます。音声の入力はアプリ利用端末のマイク機能を利用して録音します。
レスキューはもちろん音楽再生とかもできたら面白そうですねっ!
屋内でプロペラ音が反響する中でも、かなりクリアに聞こえます。旋回すれば指向性も調整ができるので、対象に対していつでもクリアな音声を届けれそうです。
夜間飛行の強い味方「M2E ビーコン」
最後のアクセサリーは、米国連邦航空局(FAA)の夜間適用免除基準を満たす、M2E ビーコン(白色閃光等)。最大で5km先からも目視可能なストロボライトで、複数機体でのフライト時の目印にも活用できます。
新たに追加された機能
データセキュリティ機能の強化
パスワードロック機能
24GBの内蔵ストレージアクセス時や、起動時、アプリ接続時にもパスワード入力を必要とし、機体の紛失・盗難のような第三者からの不正利用を防ぐ事が可能です。
その他には、新しく追加されたプライベートモードというの更なるセキュリティ強化や、通信プロコトルのローカル化なども発表されています。
ズーム機能の強化
ズーム機能が最大6倍に強化され、機体の安定性が高いので、ズームしてもブレが少なくクリアな映像がリアルタイムで確認できます。※Mavic 2 Zoomでは最大4倍ズーム
CrystalSkyへの対応
DJI純正の高輝度モニター端末 CrystalSky での利用が可能です!ウェイポイント機能など一部自動飛行機能も開放される予定です。ただし、現在 CrystalSky を送信機に直接取り付けるマウントが発売されておりません。手持ち、または別途モニターを支える器具などが必要となりますのでご注意ください。
対応アプリケーションはAndroid用のDJI Pilot アプリのみ
現在、すべての機能を利用できるのは、Android版のDJI Pilot APPのみです。CrsytalSkyもAndroidですので対応しています。
※Apple iOS 各製品については、機能が限定されますが利用可能との発表がありました。
拡張アクセサリ搭載時のフライト時間は短くなる
重量がある機材の搭載となるので、拡張アクセサリのいずれも搭載時はフライト(ホバリング)時間が短くなります。スポットライトの場合は22分、ビーコン搭載では28分との発表がありました。重量増に合わせて、スポットライトは電力をかなり消耗するようですが、それでも22分のフライト時間はさすがの性能ですね。
全消灯モードも採用
設定ボタン一つで、前後LEDなど機体すべての発光LEDを消灯させるモードが追加されています。
自動飛行アプリケーション「DJI GS PRO」に対応
DJI GS PROに対応しており、測量用の機材としても活用が期待されます。時期未定ですが、上記 Pilot アプリでも自動飛行の機能が解放されるとの発表がありました。
SDKはMobileSDKのみ対応
以上、レスキューや測量、パトロール、捜索などの活用方法で、多様な環境に特化したドローンとして期待が集まる「DJI MAVIC 2 ENTERPRISE」の本日までに公開されたアレコレの紹介でした。産業用(エンタープライズ)商品のため、お問い合わせの上、お見積もりが必要な製品となります。お手数ですが、スペックなど細かな情報やお見積もりについては、詳細ページからお問い合わせください。
最大56倍デジタルズーム&広角カメラ/サーマルカメラ搭載の業務用最新モデル
さらに、セキドでは現在「DJI MAVIC 2 ENTERPRISE」の説明会、体験会を準備中です。ライトの明るさやスピーカーの性能など、実際に見て、触れて、感じる部分が多い機体だと感じています。説明会、体験会の詳細は、セキドオンラインショップ、Facebook、メルマガなどで告知しますので、楽しみにお待ちください。