標高3,000m級の挑戦!北岳で実施したニホンジカ搬出テストの全貌【環境省】
こんにちは。セキド新潟上越(株式会社フォト・オフィスオーツー) DJI Deliveryチームです。
今回は2025年10月に実施した、DJI FlyCart 30を使った北岳での二ホンジカ搬出テストの様子を報告いたします。日本で2番目に高い山として有名な北岳で初めての、運搬用ドローン運用実績となります。
今後さらに市場規模の拡大が予想されるドローン物流市場について、これから運用を始める事業者様はぜひ最後までチェックしてください!

※本記事はセキド新潟上越のブログ記事を転載しております。
南アルプス国立公園 UAV試験搬出業務の概要
今回は、環境省 関東地方環境事務所様からのご依頼で、南アルプス国立公園におけるUAV試験搬出業務を実施いたしました。オペレーションの概要は下記の通りです。
日時 : 2025年 10月
実施地 : 山梨県南アルプス市
輸送先 : 北岳山荘付近
ルート : 広河原山荘付近~北岳山荘付近
飛行距離: 片道約5.2km
高低差 : 約1300m
機種 : DJI FlyCart 30
送信機 : デュアル制御モード
運搬量 : 1回15kg程度(片道)
背景と目的
南アルプス国立公園は3,000m級の山々が連なる日本を代表する山岳地域で、高山・亜高山帯には貴重な固有種など多様な生物が生育しています。
1990年代以降、ニホンジカによる高山植物への食害が深刻化し、生態系に大きな影響を与えているため、仙丈ヶ岳の高山帯でシカ捕獲が行われてきました。
従来は、生態系への影響や水源汚染を防ぐため捕獲個体を解体したのち歩荷で搬出していましたが、山岳地では歩荷での搬出が困難な場所が多くあるため、上空を使う新たな搬出方法を検討すべく運搬用ドローンを使った搬出を実証することとなりました。
オペレーション
今回のオペレーションは長距離飛行かつ高低差が大きくあったため、デュアル制御モードにて操作を行いました。
基本的にはDJI Delivery Hubにて地形データを見て、ある程度のルートを選定し、正確な高度を測るために現地調査時に測量用ドローンにて測量して、最適かつ最短ルートを作成しました。

山間部での長距離飛行は電波の視通の良い場所が絶対条件となるため、現地調査の段階からかなり慎重に選定しました。
結果
今回の業務は搬出に係る運航オペレーションシステムを構築することが目的であったため、飛行時間やバッテリー消費、積載重量などの情報を把握するために飛行しました。
片道分の運搬のみのため、往路は空荷、復路では荷物を積載して飛行した結果、バッテリー交換なしの設計では積載量「15kg」が限界である、という結論になりました。
今回のような大きな高低差のある地形では、特に往路(低い場所から高い場所への飛行)のバッテリー消費がかなり高く、逆に復路(高い場所から低い場所への飛行)ではそこまでバッテリーを消費しないので、慎重なルート設計をすればアプローチが可能であることが分かりました。
展望
2025年12月にはさらに大型のDJI FlyCart 100が発売され、さらに携帯電話回線を利用した上空Simサービスの開始など、運搬用ドローンのオペレーションが変わる新たなプラットフォームが続々とリリースされています。
今後も常に最新技術を取り入れ、安全かつ最適な運搬方法を常に模索しています。この記事がこれから物流市場に参入される事業者様や既存ユーザー様の参考になれば幸いです。
多くの活用実績を誇り、今回の業務でも使用したモデル
DJI FlyCart 30
最大80kgの積載が可能な最新大型モデル
DJI FlyCart 100

お問い合わせ
お買い物ガイド
ドローンガイド




































