セキドオンラインストア DJI ドローン正規代理店

こんにちは。セキド産業用ドローン担当の鈴木です。
今回は DJI Zenmuse L2 を用いて実施した、山間部での約200ha程の広域な範囲の測量についてご紹介いたします。山間部での測量や現場管理、林業に従事される方に必見の事例をぜひご覧ください。

また、新しくリリースされた DJI Matrice 400 の現場効率の比較をしたシミュレーションも行いました。今までであれば、山間部を測量するためには航空機を用いた測量が一般的でしたが、ドローンにレーザー測量機器を搭載することで高効率かつ低コストでデータ取得が可能です。
Matrice 400 と Zenmuse L2 を使用することで、写真測量やレーザー測量を1フライトで同時取得することができ、他のレーザー測量機器よりも早くデータ計測を終えることができます。ぜひ最後までご覧ください。

Wide area surveying by drone_01

これまでの広範囲測量とは

広範囲の地形データを取得する際、航空機を用いた測量(航空写真測量やLiDAR測量)は非常に有効な手段です。
たとえば、高度3,000〜5,000メートルからの空中撮影で、一度に数十〜数百平方キロメートルという大規模なエリアをカバーできるのは、地上ベースの測量にはない圧倒的な利点だといえます。
しかし、その一方でコストや運用面でのハードルもあり、航空機のチャーター費用は、1時間あたり数十万円にのぼるケースもあり、専用の測量機器(高精度カメラやLiDARセンサー)の搭載コストも加算されるため、1回のフライトで数百万円規模の経費が発生することもあります。
また、離発着のための滑走路やヘリポートの確保、気象条件の確認、飛行申請など、事前準備にも多くの工数がかかります。特に都市部では空域制限などの調整も必要となるため、準備期間が数週間〜1か月程度掛かることもあるとのことでした。

測量でのドローン活用

ドローンを活用する最大の利点は、離発着位置を自由に設定できる点です。
従来の航空機測量のように滑走路やヘリポートを必要とせず、測量したい場所の近くから飛ばせるため、現場の状況に応じた機動的な運用が可能です。
また、必要な範囲だけをピンポイントで測定できるため、無駄な飛行や撮影を避けられ、コストと時間の両面で効率化につながります。

今回の広範囲測量について

今回実施した広範囲測量でも、ドローンを導入することで、フライトする際の運用コストは発生せず、最小限の人員で運用ができました。実際にはオペレーター2名体制で対応でき、準備からデータ取得まで非常にスムーズに進行しました。

小規模チームでも広域の正確な地形データを取得できるという点で、ドローンは非常に使い勝手の良い測量機材だと思います。

今回は約200haもある広域の山間部の測量を行い、林業に関するデータ(点群、オルソtiff、DSM、DEM)を取得するためにDJI製品を使用して成果物の作成をいたしました。
使用製品は下記になります。

使用機材と現場環境

[使用機材]

・DJI Matrice 350 RTK
・DJI Zenmuse L2

[現場状況]

測定エリア:起伏のある山間部(地域情報開示不可)
測定面積 :約200ha

飛行ルート

高度:80m
速度:10m/s
リターンパターン:非反復
リターン数:5リターン
地形フォロー:あり

ドローンによる広範囲測量の成果物

今回得られた成果物は下記になります。成果物を元に12月にJ-クレジットを申請予定です。
※測定エリアの都合により画像を一部加工しています。

全域点群

グラウンドデータ

オルソTiff

Wide area surveying by drone_06

DSMとCHM(別の解析ソフトを使用)

断面

Wide area surveying by drone_09

ドローンを使った広範囲測量のメリット

約200ha近いエリアにて、高密度の点群データをわずか1週間ほどで取得することができました。現地調査に1日、悪天候による影響もあるなかで、わずか3日の現地作業でデータ取得が完了しました。

Zenmuse L2 については、LiDARによる点群取得に加え、下部にRGBカメラを搭載しているため、同時に写真測量も行うことができます。今回は、1フライトで点群データとオルソ構築に必要な写真データを同時に取得できたことも、作業効率を大きく向上させたポイントでした。
※RGBカメラは、基本的には点群へのリアルタイムで色付けすることを目的としたものです。

今回のような広域の現場でも、短期間で高品質な成果を得られたのは、Matrice 350+Zenmuse L2 の組み合わせが持つ、パフォーマンスの高さによるものだと実感しています。

ドローン飛行性能のさらなる効率化

ここからは、2025年6月9日に発売された最新の産業向けドローンプラットフォーム「DJI MATRICE 400」もご紹介いたします。広範囲の測量において非常に有用な機材であるため、特に注目されています。

Matrice 400 の速報レビューはこちらの記事をご覧ください。

DJI Matrice 400DJI Matrice 400

また、今回は約200haのエリアを対象に、DJI Matrice 400 と Zenmuse L2 を使用したデータ取得のシミュレーションも実施しました。測量性能についてまとめておりますが、特に注目していただきたいのは飛行時間と速度です。

DJI Matrice 350 RTKDJI Matrice 400 
総面積約200ha約200ha
総飛行時間1時間13分54分
最大速度15m/s25m/s
高度100m100m
フライト回数地形フォロー用のデータ+成果物取得飛行(2回)リアルタイム地形フォローでの成果物取得飛行(1回)

※シミュレーションのためASTER GDEMを使用し計算を行っております。

DJI Matrice 400 には、リアルタイムで地形フォローする機能が搭載されており、地形データを取得のフライトを省略することも可能です。そのため、地形データ取得のためにフライトする回数を減らすことができるため、事前準備等必要なく飛行を行うことができます。

地形データ取得のフライトとDSMやDEMの作成する時間が短縮されることにより、フライト時間と作業時間も大幅に効率性アップとなっております。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
山間部の広範囲測量についてご説明させていただきました。DJI Matrice 350 RTK+Zenmuse L2 を使用することで、実飛行3~4日ほどで計測が終了し、他の測定機器に比べ効率性が活かされた現場だったのではないかと思います。
成果物についても、測量分野、林業分野ともに活用できるため、大変ご好評いただいております。

また、DJI Matrice 400がリリースされたことにより、現場で運用する際も飛行回数が減らせることや、最大速度の上限が上がったことにより、一層計測効率が上がることが期待できます。

ぜひ、この機会にDJI Matrice 400とZenmuse L2をご検討してみてはいかがでしょうか?

横浜市金沢区の セキドDJI 横浜ドローントレーニングセンターを中心に各地で開催する実演会は、導入検討中の事業者の方に最適なイベントになっておりますので、ドローンを使った業務効率化に興味をお持ちの方は、お気軽にご参加ください。

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