物流ドローン DJI Fly Cart30 でレベル3.5飛行!物流に新たな未来を!
こんにちは。セキド物流ドローン担当の田丸です。
先日、奈良県から業務委託を受けたソラカケ株式会社が、八尾トーヨー住器株式会社の協力の下、奈良県宇陀市にてDJIの物流用ドローン Fly Cart 30 でのレベル3.5飛行の実証実験を行いました。今回は、人口減少や高齢化により、日常の買い物が難しくなってきている中山間部地域の方々の生活をサポートするために行われた実証実験について紹介いたします。
物流ドローンを使ったレベル3.5飛行の概要
今回の実証実験は1か月間に渡って行われ、平日週5で各家庭へ購入品を配達するといったものになります。
配達の流れは、まず各家庭からの注文をエリア担当者が集約し、地元のAコープ(スーバー)に注文します。次にそれぞれの商品を梱包しドローンで各エリアに配達、最後にエリア担当者が各家庭に配達を行うというものです。
宅配物梱包の様子
ドローン配達実証の様子
宅配実証初日
11月7日に配送実証がスタートし、配送初日は実証実験の概要説明などが行われ、地域住民や各行政の方々が集まって実際のドローンフライトを見学されました。
ドローンが飛び立つと、フライト会場からは歓声の声が上がり、離陸後はクラウドシステム DJI Delivery Hub(デリバリー ハブ)の画面で配送の様子を興味深く確認されていました。
離陸場所の様子
地元の方々がドローンの飛行を見守る様子
当日の様子はNHKにも取り上げられ、周辺地域だけでなく県内外からも注目を集めていました。
地域の物流維持へ ドローン配送の実証実験始まる 宇陀
[NHK 奈良 NEWS WEB]
ドローン配送の今後の展望
ドローンによる配送は、数年前から様々なところで行われてきました。しかし、機体費用やオペレーターの専門性の高さなどのハードルがあり、実運用に至った例はほとんどありませんでした。今回のように DJI FlyCart 30 を使うことで、自動飛行によるオペレーションの簡素化や機材費用の削減を実現し、今まで以上に現実的なドローン配送に近づいたのではないかと思います。
昨年末から始まったレベル3.5も配送業務の拡大には大きな助けとなっています。今回のようなモデルケースを作っていくところから、過疎地域や離島などへのドローン配送が進んでいくことを願っています。
実証実験を終えて
セキドでは物流ドローンによる検証や実証を行いたいという自治体や団体、企業を募集しています。ドローンによる測量や点検業務は広まってきていますが、ドローン物流は今まで日本ではなかなか馴染みのない分野でした。そのため、「実際にどんなことができるのか?」「こんなことをやってみたいができるのか?」といった疑問やお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
また、実際に物流ドローンによる運搬を見ることができる実演会も定期的に行っておりますので、お近くで開催される際はぜひ一度ご参加ください。
実証実験を行った FlyCart 30 の機能やスペック情報はこちらDJI FlyCart 30