セキドオンラインストア DJI ドローン正規代理店

こんにちは、DJI産業用ドローン担当の奥です。
今回はドローンの遠隔運用クラウド「DJI FlightHub 2 」にて2026年3月31日にて実装されたアップデート内容について解説します。

DJI FlightHub 2とは?

本題に入る前にDJI FlightHub 2 について簡単にご紹介します。
本サービスは、DJIの産業用ドローン(Matriceシリーズなど)に対応した、遠隔運用を実現するクラウドシステムです。
遠隔操作による離発着や機体操作に加え、撮影データの管理・共有、3Dモデル化、モデルからの各種計算処理(例:体積計算)、自動飛行ルートの設計・予約など、多岐にわたる機能を備えています。

「現場にいなくても」ドローン運用が可能となる点が大きな特徴です。
また、ブラウザベースで利用できるAWS(Amazon Web Services)上のクラウドサービスのため、PCスペックに依存せず運用できる点もメリットです。

なお、クローズドな自社ネットワーク・サーバー環境で運用可能なオンプレミス版や、サーバー一体型のAIO(オールインワン)版の提供もございます。ご興味がございましたら、ぜひお問い合わせください。

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概要:今回のアップデート内容

今回の主なアップデートは以下の通りです。

・AI搭載ドローン制御アシスタント
  ⇒文字入力・音声入力により、AIに指示するだけで飛行制御が可能
・高解像度パノラマ
  ⇒3倍ズームカメラを使用した360°画像の生成に対応
・Change Detection Pro(ベータ版)
  ⇒同一ウェイポイントで撮影した複数画像のAI差分検出が可能
  ⇒タイムライン表示による時系列比較に対応
・UIの変更(ライブラリの統合)
  ⇒写真・モデル・設計ファイルを「リソースライブラリ」に統合
・FlightHub Sync
  ⇒ベータ版から正式版へ移行
・その他(設定言語の追加・機器損傷評価)
  ⇒ポルトガル語とロシア語に対応
  ⇒DJI Dock 3の機器損傷評価機能を追加

※参照元となるリリースノート:https://fh.dji.com/user-manual/ja/release-notes/release-notes-public.html

主なアップデート(抜粋)

AI搭載ドローン制御アシスタント

今回の目玉機能です。
FlightHub 2内に新たに表示された青~紫色のアイコンからチャット欄を開き、テキストまたは音声で指示を入力することで、AIが自動的に飛行制御を行います。

○検証内容

1.DOCKに機体格納状態で「ポイントC(定義済み)まで飛行してください」
  ⇒自動で起動・離陸し、指定ポイントまで飛行後ホバリング
   ※高度は事前設定を引き継ぎ
2.手動飛行中に「30m前進してください」
  ⇒指示通りに飛行
3.手動飛行中に「トラクターが映り込んでいた場合は3倍ズームで撮影してください」
  ⇒条件検知後に撮影実行
4.手動飛行中に「ポイントAにカメラを向けて下さい」
  ⇒機体姿勢を変更しカメラを指向
5.エリアルートによる自動飛行中に「桜が映り込んだ場合には撮影を停止してください」
  ⇒自画像認識により検出後、時間差で停止

▼分かったこと(ポイント)

・アノテーションで設定した「点」への飛行は可能だが、範囲指定には未対応
・飛行前・自動飛行中・手動飛行中のいずれでも指示可能
・画像認識(マルチモーダル)による条件分岐が可能

▼要注意

・AIによる判断のため、即時反応ではなく若干の遅延あり
・自動飛行ルートの起動・再開指示は不可
・速度変更や旋回角度などの細かい制御指示には未対応

高解像度パノラマ

従来の広角(1倍)カメラによるパノラマに加え、3倍ズームカメラを使用した高解像度パノラマの生成が可能になりました。

これにより、より細部まで鮮明な現場記録が可能となります。一方で、撮影枚数および飛行時間が増加する点にはご注意ください。

撮影時間
通常(1倍)  :1分05秒
高解像度(3倍):2分53秒

比較データはこちら(今後、更新予定)

Change Detection Pro(ベータ版)

AIによる差分検出機能が進化しました。

従来は2Dオルソ画像のみ対応でしたが、今回から同一ウェイポイントで撮影した複数画像の比較が可能となりました。

タイムライン形式で画像を並べ、異なる日時のデータを比較しながら、AIによる差分抽出が行えます。
例として、車両の有無といった変化の検出が可能です。

UIの変更(ライブラリの統合)

従来分かれていた3種類のライブラリ(写真・モデル・設計ファイル)が、「リソースライブラリ」として統合されました。これにより、データ管理の効率が向上しています。

その他

販売店・運用者にとって有用な機能として、「機器損傷評価」が追加されました。

DJI Dockシリーズは高い信頼性を誇りますが、本機能により万が一の際にも迅速な状態確認が可能となります。
結果として、原因特定から修理までのリードタイム短縮に寄与します。

まとめ

今回のアップデートでは、AIによる飛行支援をはじめ、データ活用・比較分析・UI改善など、実運用に直結する機能が大幅に強化されました。

今後のドローン運用の効率化・高度化に寄与する内容となっておりますので、ぜひご活用ください。

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