もう一つの「Pro」 快適性とカメラ収納を突き詰めた PGYTECH OnePro Focux をレビュー!
こんにちは、セキドの黒川です。
いよいよ本日10月25日から、PGYTECHの最高峰カメラバッグシリーズ OnePro Flex(ワンプロ フレックス)&OnePro Focux(フォーカス) Backpack が一般発売となります!
先行予約キャンペーンでは多くのお客様にご予約いただき、PGYTECHの人気やOne Proシリーズへの期待の高さを実感いたしました。私も何度も OnePro Flex Backpack 40L を使ってみましたが、快適な背負い心地とフレキシブルに対応する収納力と使い勝手は、やはり「Pro」の名に相応しい製品だと思うばかりです。
OnePro Flex のレビューはこちら
PGYTECH最高峰のカメラバッグ
「OnePro Flex」を最速レビュー
さて今回レビューする OnePro Focux ですが、以前紹介した OnePro Flexと同じく OneProシリーズのカメラバッグでございます。「Flex とは何が違うのか?」「Focux は何が良いのか?」を細かく見ていきましょう。
OnePro Focux のスペック
OnePro Focux は Flex とデザインが似ているところもありますが、主に大量のカメラ機材を頻繁に持ち運ぶフォトグラファーに応えるため、あらゆる機材収納に対応させた大容量カメラバッグとなっています。容量は25Lと35Lの2種類から選べて、スペースブラックとファーングリーンの2色展開です。メインコンパートメントには機材保護のための丈夫なクッションを備えており、安心感のあるカメラバッグに仕上がっています。
容量 | 25L | 35L |
サイズ W × H × D |
330 × 515 × 240mm | 330 × 565 × 240mm |
重量 | 1.89kg | 2.05kg |
OnePro Focux の特徴
OneProシリーズ最大の特徴である、立体的な背面デザインが OnePro Focux にも採用されております。「AceFrame」と名付けられたこちらは、7000シリーズの航空宇宙アルミニウム製3Dアーチサスペンションフレームと通気性のあるメッシュ素材を使用し、人間工学に基づいた背中にフィットするデザインや多層パッドを備えた幅広ストラップの採用により、軽量性と通気性を徹底的に確保しています。また、背面の長さも特許取得済みのFreeFitシステムにより4段階(25L:36~43.5cm/35L:41.5~49cm)に調整可能で、様々な方に馴染むよう工夫が施されています。
また、極太の立体腰ベルトが採用されているのも重要なポイントです。腰部分を包み込むかのようにしっかりホールドするため、荷重を分散させ疲労を軽減します。OneProシリーズ共通の背面システムのおかげで、ぎっしり機材を詰め込んでも快適かつ安心して運搬できるのです。
バッグの生地には HyperGuard™素材を用いて開発された高性能生地が使われ、過酷なアウトドア環境にも耐えうる丈夫さに仕上げられています。ベース層には一般的なナイロン生地の2倍の耐摩耗性と耐引裂性を持つクロスウィーブ技術のCORDURA®生地を使用しています。表面層にはPGYTECHお馴染みの高性能PUコーティングが施され、傷に強く防滴性能も備えます。ジッパーは標準的な製品の3倍の耐久性を持つYKK製の防水ジッパーを採用し、そのほか細かな部分にも選りすぐりのパーツを使用しています。過酷な撮影現場や業務での利用も考えて、バッグに高い耐久性を求めるプロ志向なお客様にも満足いただけること間違いなしでしょう。
OnePro Flex との比較
ここまでの特徴は Flex と共通ですが、ここからは OnePro Focux 独自の特徴に注目して比較していきましょう。まずは、大容量コンパートメントです。
メインコンパートメントへのアクセスは、サイドアクセスが1箇所、背面側はマグネット式ダブルロックシステムを備え底面を軸に180°フルオープンする仕様です。さらに上部にも大きく開く取り出し口があり、望遠レンズを装着したカメラでも上から素早く取り出すことができます。これだけ見ると大人気カメラバッグの OneMo 2 BackPack 35L と特徴が似ていますが、やはりそこは OneProシリーズ。あらゆる部分が「Pro」仕様に進化した造りになっています。
メインコンパートメントは、上から下までこれでもかとディバイダー(パーテーション)で区切られていて、大量の機材を安全に運べるようになっています。もちろんバッグ内側全てにディバイダーを設置できるので、どのようにでも仕切って収納可能です。ディバイダーは5種類の大きさが35Lに12枚、25Lに11枚付属し、カメラやレンズはもちろん角型フィルターやライティング機材、撮影用の小道具など様々なものがジャストフィットで収められるのもポイントです。
どんな用途にも対応するよう、必要に応じて3種のカメラインサートを配置して、機材収納部分の容量が変更できる OnePro Flex に対して、OnePro Focux はメインコンパートメント全体を好きなように区切ることで、より機材収納に適した造りになっています。
ほかにも、カメラバッグ前面に拡張可能な収納スペースを備えております。これはジンバルなどを分解することなく収納できるフロントポケットとは別に設けられており、必要に応じて拡張・収縮が可能です。開閉機構にジッパーを使用しないのですぐに物を出し入れできますが、これが意外と便利でほかのカメラバッグにはない OnePro Focux ならではの特徴で、個人的なお気に入りです。
どんな撮影にも応える機材収納力
AceFrameによる背負い心地などについては、Flex の登山使用レビューで検証しましたので、今回はどのくらい収納できるのかを詳しくテストしてみたいと思います。使うのは OnePro Focux 35L です。
様々な撮影シーンを想定したバランスパターン
まずは私物の機材(全てメーカーはPENTAX)を、シチュエーションも考えながら収納していきます。撮影の軸はフルサイズ、でも中判デジタルでも撮りたい。サブ機としてAPS-C機と、念のためストロボも入れておくか等々、考えられるだけ入れていきます。欲張りです。でも、持っていかなければ現地では使えない。この事実は覆すことはできないのです。そうしてできあがったシステムがこちら。
・K-3
・645D
・DFA 15-30/2.8
・DFA 24-70/2.8
・DFA☆ 70-200/2.8
・DFA☆ 85/1.4 Silver
・FA645 33-55/4.5
・FA645 80-160/4.5
・FA645 150-300/5.6
・ストロボ AF540FGZ II
2つのシステムを満足に入れながらも、まだメインコンパートメント以外は何も入れてません。さらにフィルターやバッテリーなどのアクセサリーも余裕で、外側には三脚やライティングスタンドなどを2本までセットできます。大きな機材がここまで入るなら、皆さんが想定する機材の量は大体収納できると思います。
また、多くの機材を収納する際にキレイに詰め込みたいけど上手くできない、という声も少なくありません。OnePro Focux の内部には写真のようにオレンジのラインが刺繍されていて、収納する際の目安にできます。
メインコンパートメントを上下に分けて収納するときや、トップアクセスする機材とサイドアクセスする機材を分けて配置したいときなどに大変便利です。ユーザー目線の工夫があるところにPGYTECHらしさを感じます。
超望遠の大型機をメインにしたパターン
ここまでは想定通りです。ならば今度は大型の機材を入れていきましょう。
超望遠単焦点での撮影を考えて配置して、現地での通常撮影にも備えて広角と標準レンズあたりも入れることにします。超望遠は私物機材の都合で中判用のみなので、中判デジタルカメラでシステムを組んでいきます。さて入るのか……?
収納した結果がこちらです。
・645D
・DFA 24-70/2.8
・FA645 33-55/4.5
・FA645 80-160/4.5
・A☆645 600/5.6(155.5×352.5mm)
※参考値として、SONY FE 600mm F4は163.6×449mm、気室内部はおよそ底面165mm・幅300mm・高さ最長部分550mm。
中判用超望遠レンズにカメラ(645D)を取り付けた状態でもしっかり収納することができました。カメラボディが大きいため、小さいカメラならもう少し大きなレンズでも入りそうです。OnePro Focux は仕切りを自由に配置できるので、縦長配置でも問題なく区切って固定できます。ディバイダーは5種類の大きさが付属するので、機材の大きさを問わずにジャストフィットで収納できるのも評価できます。メイン機だけだとスペースに余裕があるので、縦グリップ付きのフルサイズ一眼レフとレンズを3つも入れてみました。サイドアクセス付近に配置したので、素早くサブカメラを取り出すことができます。
ちなみに、超望遠レンズと言えば「レンズを付けたままカメラを上から取り出せるか?」を重視されている方も多いですが、OnePro Focux ならご覧の通り。前玉だけでなく持ち手も2つ付いた大きなレンズでも、全く問題なく取り出せます。サイドアクセスについても、縦グリップ付きフルサイズ一眼レフが取り出し可能で、サイドアクセスといってもおまけのサブ機能ではないのです。
OnePro Focux の評価は?
OnePro Focux は大量の機材や大型の機材を持ち運ぶため、実に細かなところまで工夫が凝らされたハイエンドなカメラバッグとなっております。シンプルに説明するならば、OneMo 2 Backpack のProモデルとも言えるでしょう。
ちなみに、PGYTECHが提案する最高のカメラバッグ「OnePro」シリーズは、単なるカメラバックパックではなく、旅におけるクリエイティブ活動の信頼できるパートナーとして構想されたとのこと。研究開発に3年、テストサンプルは20個以上作成されたことから、製品化までに多くの努力と追及を繰り返していたことが分かります。自信をもって世に出された OneProシリーズは、多くの写真家が直面する様々な課題を解決するためにPGYTECHが全力で導き出した一つの答え=製品なのです。OnePro Focux と Flex、この2つのハイエンドカメラバッグが、多くのカメラユーザーを悩ませる機材運搬問題を解決できることをとても楽しみにしています。
DJI認定ストア 東京虎ノ門 では今回ご紹介した OnePro Focux 35L と、Flex 40L/50L を実際にお試しいただけます。ぜひお気に入りの機材をお持ち寄りいただき、その機能をお確かめください!
OnePro Focux Backpack 25L (スペースブラック)
OnePro Focux Backpack 25L (ファーングリーン)