ドローンの高精度位置情報を取得！RTK機能の疑問に答えます

佐々木　

CATEGORY : 産業用モデルの実用例・実証実験

UPDATE : 2020/03/24（火）

TAG : Matrice 200/210 V2 P4 Multispectral Phantom 4 RTK 測量点検調査

こんにちは！セキドの佐々木です！

今回は、ドローンの高精度な位置情報の取得に欠かせないRTK機能について、お客様からよくご質問頂くことをQ＆A方式でまとめてみました。
ドローンによる測量や調査、点検にとても重要な機能ですが、馴染みのない方も多いRTK機能を知って頂き、産業用途でのドローン活用に少しでもお役に立てば幸いです。

RTK機能を搭載したドローンとは？

現在、セキドではRTK機能を搭載したDJI製ドローンを、3つ取り扱っています。

・PHANTOM 4 RTK・・・・測量専用ドローン
・MATRICE210 RTK V2・・・点検・測量向けドローン
・P4 MULTISPECTRAL・・・精密農業向けドローン

各モデルとも業務利用時の正確な位置情報取得のため、RTK機能を使用しています。

RTK機能についてのご質問ベスト5！

それでは、お客様からの問い合わせが多いご質問上位5つをご確認ください。

Q1：「RTK」ってなんですか？

A1：

「RTK」とは、元々測量で使われている技術で「Real-Time Kinematics（リアルタイム・キネマティック）」の略です。

一般的なドローンに搭載しているGPSは、スマートフォンと同じ程度の精度のため、位置情報がメートル単位でずれてしまいます。
RTK機能を搭載しているドローンは、位置情報をセンチ単位で正確に捕捉し、飛行時の姿勢を安定させたり、画像に高精度の位置情報を保存することができます。

Q2：RTKを使うメリットって何ですか？

A2：

高精度のドローン測量を行う場合、写真には高精度の位置情報が必要になります。RTK機能を使用することで、高精度の位置情報を持った写真を撮影し、画像処理時のズレや誤差を少なくすることができます。

点検業務ではRTK機能を使用し高精度の位置情報を得ることで、鉄塔点検や橋梁点検時に発生する磁気干渉に耐えることができます。
RTK機能を持たないドローンでは位置情報や方向の取得に「GPS」と「電子コンパス」を使用するため、点検対象や周囲の構造物などの影響で磁気干渉が発生しドローンのコントロールができなくなることがあります。そのためRTK機能は鉄塔点検や橋梁点検時の安全運用には欠かせません。

また、Z30で高倍率ズーム撮影する場合、RTK機能で機体の姿勢を安定させることで画像や動画のブレを抑えることができます。